にっぽん縦断 こころ旅
「亡き母との思い出の場所」
正平さん、スタッフの皆さん、いつも心温まる番組を作って下さってありがとうございます。以前も鹿児島県の旅が映ると、懐かしくて涙が出ることもありました。
私の心の風景は、いちき串木野市の元町商店街です。
約40年前、30代だった母が、幼かった私と1歳半下の弟を連れて自宅から徒歩で40分くらいかけて商店街によく行っていました。
当時は、母はまだ車の免許を持っておらず、何処に行くにもベビーカー。弟がベビーカーに乗り、私はベビーカーの前に立って、母が押していました。母は、疲れた顔も見せず、ニコニコしてベビーカーを押していました。当時は、アーケード内の商店街の真ん中にお花屋さんや何か食べ物を売っていたような記憶があります。とても賑わっていました。商店街の端っこには、パン屋さんやお肉屋さんもありました。パン屋さんは、市内の小中学校の給食にも配達していて美味しかった思い出があります。お肉屋さんもたくさんのお客さんが買いに来ていました。
「しこなや」という玩具店もあって、本当に活気のある商店街でした。母は商店街で会う人と、よくおしゃべりしていて、楽しそうでした。
そんな母も33年前、私が小6の時に病気で他界したので、一緒に買い物に行くことができず、今に至ります。
私は4人の子供の母となり、広島で暮らしているのでなかなか故郷に帰れません。是非、正平さんが行って下さって、故郷の風景を映していただけると嬉しいです。
近くには、串木野名物のまぐろラ一メンの店もあると思います。
美味しいので、是非食ぺてみてください。
そして、ご安全をお祈りしております。
広島県 呉市 生見 和代 45歳
広島県呉市
生見(ぬくみ)和代さん(45歳)からのお手紙