にっぽん縦断 こころ旅
火野正平様
また 福島県に来てくださりありがとうございます。
前回、郡山駅前のアーケードで正平さんをお見かけしました。郡山駅から輪行でしたね。私は水郡線かしら、と期待しましたが、磐越西線でした。
今回はぜひ水郡線で輪行し、塙駅で降りて下さい。
私が正平さん達に行っていただきたいのは、
「向ヶ岡公園」です。町中にあり、歴史ある静かな公園です。春には桜、秋には 紅葉が 美しいです。
老木とは思えない程 たくさん花をつけるのですよ。
今二十六歳の次男が 三才の頃、この公園に遊びに来ました。しばらくすると突然泣く声が。見ると「寺西神社」の周りの石の柵に頭を挟まれていました。
私は頭が真白になり、どうしようと立ちすくんでいました。
誰か呼んで来ようか、電話しようか、と青ざめながら、一方で
入ったのだから、出るはずだ、と思い 少し上にずらしました。すると頭がすっと取れました。
本当にほっとしました。今はもうその石の柵はありませんが、ここに来ると 思い出します。 昔、保育園が下にあり、ここで運動会もしました。
別世界のようなこの公園が 私は大好きです。
向ヶ岡とは、代官所の向こうと言う意味で 真直ぐ先には代官所跡もあります。
この塙町は天領だったのです。
ぜひ正平さん 塙町を疾走して下さい。駅からあっという間ですよ。
では皆さん、お体大切にしてください。このスローな番組がしみじみ好きです。
福島県塙町
秦 真紀さん(60歳)からのお手紙