にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオくん、スタッフの皆さん、こんにちは!
毎日、大変ご苦労さまです。
さて、私が正平さんに訪れてほしいこころの風景は、福島県大戸町にある大戸浄水場の近くを流れる大川です。
私が小学1年生の頃に、父は趣味として釣りを始めました。初めて見る父の釣具に私は興味津々で、家でリールに釣り糸を巻く様子をよく見ていました。小学生として初めての夏休みを迎えた私に、父は小さめの釣り竿をプレゼントしてくれました。小さな私の手には大きい釣り竿とキラキラしたリールを手にした時、とてもワクワクした気持ちになりました。
その釣具と、母の作ったお弁当持って、家族3人でお出かけした場所、それが私のこころの風景です。
初めての釣りをする私に、父は優しく竿の振り方や、糸の巻き方を教えてくれました。オレンジ色の糸が、自分の力で川に向かって飛んでいく感覚、糸をリズミカルに巻いていく感覚、全てが幼い私にとっては新鮮でした。そんな私を優しく微笑みながら見守る父と母。この時間がとても楽しく、かけがえのない思い出です。そして、その時間を作り上げた大川の水のせせらぎや、木々の葉が風に揺れてザワザワと動く音は、今でも私のこころに残っています。
私は、今 大学3年生で古郷を離れて一人暮らしをしています。一人で暮らしてみて、初めて親のありがたみや存在の大きさを実感するばかりです。釣りをしたときのように、父と母はずっと優しく見守ってくれています。
そんな父と母のためにも、3人の思い出の場所を正平さんに訪れてほしいのです。2人が大好きな“こころ旅”で、私たち家族のこころの風景にとうちゃこしてくれることを願っています。
群馬県前橋市
宮本 裕子 女 21歳
群馬県前橋市
宮本裕子さん(21歳)からのお手紙