にっぽん縦断 こころ旅
わたしのこころに残る風景は
山形市白山の山形新幹線が間近に通過する場所です。
17年前、転勤で奈良から山形市に引っ越しました。息子が7歳、娘が4歳。友達と離れる淋しさと、山形のイメージが「おしん」だったので、気持ちはどんよりしていたと思います。ところが、山形市は街もキレイで「おしん」感はありませんでした。
引っ越した所は、家のすぐ横を山形新幹線が走っていました。時々スピードがゆっくりになったり、停車したりすると嬉しくて、子供たちは手を振ったりしていました。
7年半の山形での生活、子供たちが慣れるまで心配することもありましたが、親子共、友達もでき、とても充実していました。いつの間にか新幹線が通過するのも当たり前になり、音も気にしなくなっていました。
山形を離れて9年、山形が恋しくなります。
素晴らしい自然も、美味しい食べ物もたくさんありますが 何より、山形で出会った人たち、温かくて優しい友達が恋しくなります。
いつの間にか当たり前になっていた窓から見える山形新幹線、懐かしい私の思い出の景色です。
兵庫県西宮市
戸田やちよさん(51歳)からのお手紙