にっぽん縦断 こころ旅
私の心の風景は、新潟県村上市の勝木(がつぎ)です。
今から、それは50年前、私が高校2年の夏休みのことです。
友達と3人で、3泊4日でキャンプに行きました。新潟県の北の、、、村上市勝木というところです。そこは、とても海の綺麗な笹川流れの終点でもあり3人で、エメラルドグリーンのような海で思う存分泳いで過ごしました。
友達の一人が、折角ここまで来たのだからすぐ近くの山形県まで行こうぜと、、、
山形県の入り口で昔は、関所があった鼠ヶ関駅というところへ行ったのでした。
そこで、当時 観光案内所というテントがあり 一人の女子高校生がアルバイトをしていて、、、私は、その女子高生に心を惹かれました。
今で言う、一目惚れだったのかも知れません。
恥ずかしさをこらえて、友達が住所を聞いてくれて二人の文通が始まり、電話でもいろいろと話すようになり毎日がとても充実していました。
それから、二人とも卒業して私は、神奈川県に就職をしました。
彼女は、地元に就職しました。
その夏 ふとしたことから二人は交際を終わりにすることになり、あの高2の時キャンプをしたあの無人駅の勝木駅で会うことにしました。
私は、新潟市からオートバイで綺麗な想い出の笹川流れを走り、2時間半後勝木駅につきました。彼女は、もう来ていました。
そしてすぐ近くの キャンプをした勝木駅の裏手の海岸で、
懐かしかったことを笑って話して1時間ほど過ごし、、、
幸せになってねと勝木駅で握手をして、お別れしました。
彼女に触れたのは、それが最初でした。
会ったのは、たったの3回でした。
帰り道オートバイで走りながら、涙で信号が見えなかったことを今でも思い出します。
いつも彼女の幸せを心から祈るばかりです。
正平さん 是非、笹川流れの終点地 勝木駅とその裏手の海岸に出かけて下さい。 どうぞ 宜しくお願いいたします。
羽田野 五郎 66歳
新潟市
羽田野五郎さん(66歳)からのお手紙