にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、スタッフの皆さん、こんにちは。
いつも心温まる旅をありがとうございます。家族を送り出し、朝の仕事が始まる前のほっとするひとときに 楽しませてもらっています。
私の心に残る景色は、立山連邦を源流として、日本一の落差を誇る「称名滝」です。
今から12年前の春、夫は会社を辞め再就職活動をしていました。私も引っ越して新しいパートの仕事が始まり漠然とした不安を抱えていた頃です。そんなとき、富山在住の叔父が、自由な時間のあるうちに富山に遊びに来たら、と招いてくれました。美女平から雪の壁を通り抜け、室堂平で立山の大自然を満喫した後、この「称名滝」に連れてきてもらいました。その名瀑は悠久の時を超えて、美しい勇姿を見せていました。小さなことにおろおろするな、なんとかなるさ、常に堂々たれ、と語っているようでした。
その後、夫は無事に再就職し、現在も元気に働いています。私も案ずるより産むが易しで楽しく暮らしています。
正平さん、私たち夫婦にとって人生のターニングポイントとなった時に励ましてくれた「称名滝」を見に行ってくださいませんか?山に富む富山ゆえ、正平さんとチャリオ君にお願いするのは、大変心苦しいのですが、立山の雪解け時期にしか見ることのできないという幻の「ハンノキ滝」も同時に見られるはずです。
道中、新緑の美しい景色も楽しめると思います。絶景が待っていますよ。
どうぞよろしくお願いいたします。
5月28日
石上葉子
岐阜県大垣市
石上葉子さん(59歳)からのお手紙