にっぽん縦断 こころ旅
正平さん、チャリオくん、スタッフの皆さん、毎朝楽しみに拝見しています。
私のこころに描く思い出の場所は、清武駅と宮崎女子短期大学(今の宮崎学園短期大学)の間にある「
女子大生が行き交う華やさから そう呼ばれています。
私はその昔、この美人坂を登って短期大学に通っていました。
当時、土曜日の午後になると、この坂で男子学生が何台も車を連ねて 彼女を待っていたものです。
その日も、彼のいなかった私は並んでいる車を横目に美人坂を下っていました。うらやましい気持ちを隠し、友達と「坂の途中で待っている男性なんて嫌だよねぇ」なんて言いながら歩いていると、私の目の前に見覚えのある車が・・・。
なんと、父が待っているではありませんか!!
父は仕事帰りなのか 娘を喜ばせようと迎えにきてくれていました。それなのに私はなんだか照れくさくって、父に気づかないふりをしてしまいました。
きっと、父は居心地の悪い中、娘のために長い時間、待ってくれていたはずです。
それを思うと、今でも本当に悪いことをしたなぁと申し訳ない気持ちになります。
嬉しい時も、悲しい時も、一歩一歩いた美人坂・・・・
学生時代の思い出の詰まった大切な場所です。
坂道で大変かもしれませんが、
私を青春時代に連れて行っていただけないでしょうか。
どうかよろしくお願いします。
仙台市 佐藤佐知
仙台市
佐藤佐知さん(47歳)からのお手紙