にっぽん縦断 こころ旅
私のこころの風景は、父のふるさと伊都郡高野町西富貴(イトグンコウヤチョウニシフキ)にある富貴小・中学校のグラウンドです。
半世紀以上昔に、私と妹は夏休みのたびに 祖父母の待つ西富貴に帰省し、いとこたちと一緒にすぐ目の前のグラウンドでセミを追いかけたりブランコに乗るのが 日課でした。
お盆になると大きな櫓が組まれて、大勢の帰省の人たちが盆踊りに興じていたのを、昨日の事のように覚えています。
村人が出す屋台もほとんどがおでんでしたが、たくさんおまけしてもらってかぶりついたものでした。
そんなふるさとも核家族と高齢化が押し寄せ、限界集落になりつつあります。
可愛がってくれた祖父母そして父も鬼籍に入り、代々の墓を墓じまいしたため足を運ぶことも無くなりましたが、こころの中ではいつもあのグラウンドを吹き抜ける爽やかな風を感じています。正平さん、ちゃりお君、スタッフのみなさん、山深いきつい道ですがどうか訪ねてみてください。
お願いいたします。
大阪市城東区 日浦朗雄(ヒウラアキオ) 63歳
大阪市
日浦朗雄さん(63歳)からのお手紙