今回のお手紙は新潟県にお住まいの田中千恵子さん(57歳)。今から40年ほど前、田中さんが高校生の頃、女子の間で流行していたのが文通。そのペンフレンドSさんを訪ねて一度だけ志賀町安部屋に行き海辺を歩いたそうです。Sさんのその後の消息はわからないが、「50代後半になって、ただ懐かしく、Sさんに会ってみたくなる」と、お手紙には書かれていました。金沢城から金沢駅まで自転車で走り、羽咋駅まで輪行。そこから自転車で志賀町安部屋をめざします。追い風を楽しみ、向かい風に苦しみながらたどりついた安部屋の集落。浜辺に出ると、波の音だけが響いていました。