今回のお手紙は静岡県富士宮市にお住まいの武田嘉恵さん（３４歳）から。武田さんは小学校５年の時に両親が離婚し、横浜から母親の実家のある南伊豆町子浦へ引っ越してきました。最初はなじめなかった子浦での生活を楽しく変えてくれたのが、祖父の姉である「ばあちゃん」。ばあちゃんと歩く子浦は新鮮で、やがて子浦は武田さんの大好きな場所となりました。２０１０年春に亡くなったばあちゃん。子浦にある潮音寺の「ばあちゃん」のお墓から眺める子浦の海が、武田さんのこころの風景です。熱海から鉄道とバスを乗り継いで南伊豆へ。アップダウンの激しい海沿いを進んで子浦にとうちゃこします。急斜面にへばりつくような家並みの向こうに、静かに広がる海。正平さんもすっかりお気に入りでした。