お手紙をくれた藤原小夜子さんが、中学卒業まで目の治療のために入退院を繰り返していたという横須賀の聖ヨゼフ病院を目指します。横浜・大桟橋埠頭を出発して京浜急行で金沢八景駅まで輪行、そこからチャリオと走ります。いくつもトンネルを抜けて横須賀市街に入り、どぶ板通りを進むと急な上り坂の先に白亜の病院が。その手前に、小夜子さんが階段の段数を数えようと毎日目をこらしていたお宮さんがありました。病院を訪ね2階に案内してもらいますが、数えていたのがどの階段なのか最初はわかりません。ようやくあたりをつけた正平さん、階段が見える窓辺で、小夜子さんに語りかけるようにお手紙を読み始めます。