2012年春の旅。スタートは千葉県・房総半島の最南端にある野島崎。
お手紙をくださった由紀枝さんの「こころの風景」は、東京湾に突き出した富津岬にある下洲漁港から見る富士山です。
昭和40年代、埋め立てで漁場をなくした義理のお父様をはじめとする漁師さんたちが、下洲で新たにノリ養殖を始めたのだそうです。そこから見える富士山の雄姿が、まるで漁港を見守ってくれているようで、ずっと残したい風景だとのこと。
初日にもかかわらず走行距離40キロオーバーの過酷な旅。「恥ずかしがり屋」の富士山はうっすらとしか姿を見せてくれませんでしたが、雲間からふりそそぐ斜光が疲れた正平さんを優しくつつんでくれました。