あの日、そして明日へ

こころフォト

トップページ 写真一覧 こころフォトに寄せて 動画を見る

こころフォトに寄せて

山形孝夫さん(やまがた・たかお)

宗教人類学者。1932年、宮城県仙台市生まれ。
宮城学院女子大学名誉教授。
宗教や死別の悲しみをテーマにした講演活動を行う一方、被災地での支援活動にも参加。近著に「黒い海の記憶 いま、死者の語りを聞くこと」(岩波書店)など。

震災で大切なご家族や友人を亡くされたあなたは、「あの時どうして助けることができなかったのか」、「どうして自分だけ助かってしまったのか」という人には明かし得ない悔いを抱えておられる。それがどんなに辛いか。
その悲しみの深さが「こころフォト」から伝わってきます。
愛する人ともう一度会って心からお詫びがしたい、そのような思いが、いっぱい詰まっています。
今、できることは、手をつくして在りし日の写真を、一枚でも二枚でも、友人や知人にお願いして分けていただくこと。
写真は、亡くなった方の懐かしい姿を伝えてくれます。そこに、あなたは、あなたの知らない愛する人の別の顔を見つけ出せるかもしれない・・・。
今、大切なことは、故人との絆をもう一度しっかり心につなぎ止めるために、思い出を共有する人と出会い、悲しみを分かち合うこと。私はそれを「記憶の森」と呼んでいます。亡くなった方がみんなの記憶の中に今も生きていることを発見し、一緒に「記憶の森」をつくっていくこと・・・。
「こころフォト」が、そうした「記憶の森」のホームページになることを願っています。
亡くした方の思い出を共有し、記憶することをとおして、いつか悲しみが慰めに、慰めが優しい未来へとあなたを導いてくれることを信じています。
(平成25年5月11日・談)