消防団員だった昇一さんは、足の不自由なお年寄りを背負って逃げようとしたところ、津波に巻き込まれました。
現在、当時のまま まだ4、5年ぐらいの様な気持ちです。
本当に震災から10年たったのね。1日も息子のこと忘れることなく思えば思うほどあれやこれやと涙がでるばかりです。
この震災 まちがっても薄れることないだろう次の世代に継続的に伝えてもらえるでしょう。
少しでも安定した世の中になってほしい。
※震災から10年となり、テル子さんが昇一さんへの思いを込めて詩を吟じました。
震災早や10年夢のごとし
春 思い忘れず 梅の香ただよう
愛する昇一呼んでも叫んでも声なし
息子 亡き思いに心が揺れる
人生四十歳月 二度ない道
涙ぽろり草ばの石まくら月影眠る
(和歌)
震災の悲しみに耐え早や10年
梅の花咲く春来れば
呼べと帰らぬ昇一恋し