あの日、そして明日へ

こころフォト

トップページ 写真一覧 こころフォトに寄せて 動画を見る

佐藤昇一さん(さとう・しょういち/当時47歳) 岩手県陸前高田市

消防団員だった昇一さんは、足の不自由なお年寄りを背負って逃げようとしたところ、津波に巻き込まれました。

「こころフォト」ニュースリポート

  • 8月18日放送

    亡き息子への詩吟 母の思い

    (おはよう日本)

震災から10年を迎えて

母親の佐藤テル子さんより

現在、当時のまま まだ4、5年ぐらいの様な気持ちです。
本当に震災から10年たったのね。1日も息子のこと忘れることなく思えば思うほどあれやこれやと涙がでるばかりです。

この震災 まちがっても薄れることないだろう次の世代に継続的に伝えてもらえるでしょう。
少しでも安定した世の中になってほしい。


※震災から10年となり、テル子さんが昇一さんへの思いを込めて詩を吟じました。

震災早や10年夢のごとし
春 思い忘れず 梅の香ただよう
愛する昇一呼んでも叫んでも声なし
息子 亡き思いに心が揺れる
人生四十歳月 二度ない道
涙ぽろり草ばの石まくら月影眠る

(和歌)
震災の悲しみに耐え早や10年
梅の花咲く春来れば
呼べと帰らぬ昇一恋し

母親の佐藤テル子さんより

※昇一さんを亡くした後、趣味の「詩吟」を生きる支えとしてきたテル子さんは2014年8月、昇一さんへの思いを込めて詩を吟じました。

昇一、天国で3年5か月の月日が経ったね。早いなあ。
その間、母さんは3年5か月、毎日1日も昇一の事を忘れることなく毎日過ごしています。 
何とか母さんに愛をちょうだい。待っているよ。
きょう(8月13日)の吟は、昇一に静かに眠って欲しいという母さんの気持ちです。
ぜひ、天国で聞いて下さい。
昇一への詩を吟じたことで、母さんはちょっと気持ちがすーっとしました。
母さんの気持ちはいつも毎日、昇一のことを忘れずに思っているよ。
これから前向きにがんばっていけるような気がします。   

佐藤昇一さんへのメッセージ・写真を募集しています。

写真一覧へ戻る