近所に住む寝たきりの叔母の様子を確認しに向かった際に津波の被害にあったと見られています。
最後に姿を見たのは、震災から1カ月を過ぎた頃。帰ってきてくれて本当に良かった。
でも生きてる姿で会いたかった。あれからまだ3年しか経っていない。
生涯を閉じるまであと何年月日は流れるのだろうか。どれだけ待てば語り合える日がくるのだろうか。
あの光景を今でも昨日のことのように覚えている。
消したくても消えない記憶。
後悔と絶望しかなかった。
でもその後悔があったから、今の自分がある。少しの償いの為にも、成し遂げなきゃならないことがあった。
期待に答えられるだけの人間になりたかった。そんな人間になれただろうか。
今の自分の姿を見て喜んでくれているだろうか。幸福な未来を願い、実現してみせる。
現状に満足することのない人生を送る。自分の築き上げたものを胸を張って、伝えられる日が来ることを、楽しみにしてるね。
そしてあの時、手を差しのべてくれた方々に心からの感謝を。