あの日、そして明日へ

こころフォト

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尾形武彦さん(おがた・たけひこ/当時43歳)宮城県気仙沼市

近所に住む寝たきりの叔母の様子を確認しに向かった際に津波の被害にあったと見られています。

子どもたちからの手紙

長女の尾形唯(おがた・ゆい)さん(21)より

最後に姿を見たのは、震災から1カ月を過ぎた頃。帰ってきてくれて本当に良かった。
でも生きてる姿で会いたかった。あれからまだ3年しか経っていない。
生涯を閉じるまであと何年月日は流れるのだろうか。どれだけ待てば語り合える日がくるのだろうか。
あの光景を今でも昨日のことのように覚えている。
消したくても消えない記憶。
後悔と絶望しかなかった。
でもその後悔があったから、今の自分がある。少しの償いの為にも、成し遂げなきゃならないことがあった。
期待に答えられるだけの人間になりたかった。そんな人間になれただろうか。
今の自分の姿を見て喜んでくれているだろうか。幸福な未来を願い、実現してみせる。
現状に満足することのない人生を送る。自分の築き上げたものを胸を張って、伝えられる日が来ることを、楽しみにしてるね。
そしてあの時、手を差しのべてくれた方々に心からの感謝を。

妻の清美(きよみ)さん(46)からのメッセージ

パパ(武彦)へ 
戻れるものなら、戻りたいといつも思っています。
でも立ち止まっているわけにはいきません。
前向きに頑張っています。
長女は社会人、次女は春から短大生、三女は中学2年生ですよ!
日々成長している子供達の姿を見せてあげたいです。
天国から見守ってて下さい。
世界中の皆様には温かいご支援を頂き、ありがとうございました。

こころフォトのページをご覧になった、埼玉県蓮田市の脇田浩(わきた・ひろし)さんより

はじめまして、震災から3年8か月過ぎましたがいかがお過ごしでしょうか?
震災の日は病院に入院していました。退院後、テレビで見た景色は信じられないものでした。
身体も良くなり、元気に過ごしています。
被災地を巡るバスで何回も現地を訪れています。11月23日は南三陸と気仙沼を訪問します。
いつまでも被災地の事は忘れません。
お逢い出来る事があれば、たくさんお話したいです。

尾形武彦さんへのメッセージ・写真を募集しています。

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