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菅野誠さん(かんの・まこと/当時50歳)岩手県陸前高田市

陸前高田市役所の職員だった誠さんは勤務中に津波に巻き込まれたとみられます。



震災から4年半PHOTO

震災から6年を迎えて

妻の佳代子さんより

誠お父さん。先日7回忌の法要をお願いして来ましたが、自分の時間軸はずれていて、あの日から6年の実感はありません。

今年、12年ぶりに高田高校の同窓会がありますよ。お父さんがいつも幹事だったので、私達の地区の確認がとれていないとの事で、私の方に頼まれました。
12年前の同窓会はいつものように、会では夫婦でなく他人でとそれぞれ友人達と楽しい時間を過ごし、そのまま2人で高田松原の花火を見ましたね。
砂浜で並んで見た花火、口には出せなかったけど幸せだなあ…と思っていたんですよ。

災害公営住宅の仕事場では、それぞれが沢山の理不尽を抱えながらそれに負けないよう頑張っていて、逆に自分が力をもらっている感じもします。
時々、お父さんの話をしてくれる方もおり、改めて誠お父さんの大きさと自分たちを守っていてくれる事を実感しています。
私があまりにもひどく泣きすぎて、きっと泣けなかった子供達も最近やっと自然にお父さんの事を話してきましたね。
本当は、2人で並んで子供達をそっと見ていたかったのにね。

今度会った時は自分だけ年をとっていたら嫌ですね。
あなたはいつも自分が年上だろうと思われていると言っていたから、喜ぶかな?たくさん話をしてたくさん褒められるよう、私を助けてくださいね。本当にいつも一緒だから。

震災から5年半を迎えて

妻の佳代子さんより

誠お父さんへ
お父さん、私、とうとう仕事を辞めました。
お父さんのかわりにとも思っていましたが、お父さんと同じ33年間勤めたし、不器用な私が今すべき事は新しい私達の家を守り、子供達を見守る事こそが自分の役目と思えたからです。
ただ以前のような穏やかな生活に慣れてくる程に、あなたのいない寂しさをしみじみ感じていましたが、あなたの笑顔の絵が来てからは、お父さんがいつも傍にいるようで、とても安心できています。
そして、震災でいなくなったワンコのかわりに新しい保護犬のワンコをもらってお父さんと同じように散歩をして、風音や鳥のさえずりを一緒に聴き、野の花から倖せを感じています。

今月からちょっとの時間だけ災害公営住宅のお手伝いをさせてもらう事になり、心配でもありますが、またいつものように夢にもでてきて私を助けて安心させて下さいね。 いつも一緒だから。

震災から5年を迎えて

妻の佳代子さんより

お父さん。またこの季節がめぐってきました。
あなたの代わりにと思い、仕事はどうにか続けてはいますが、あなたのいない生活や寂しさにはなかなか慣れません。

あなたはあの頃、「自分はやることをやったし幸せだったし、明日死んでも悔いはない。何か、そう思う」と何度も言っていました。
今も私を支えているのは、あなたが残してくれた家族やたくさんの思い出、あなたがつないでくれた方々からの力です。
私はあなたに、やさしい言葉も愛しい言葉も、あまりに近くて甘えてばかりで素直に言えなかったことをとても後悔しています。
前の夜、遅い帰宅の私を、夕食の用意をして待っていて、食事の前に少しだけ隣に座ってお気に入りのドラマをみようと言われたのに断ってしまった私をとても後悔しています。
あの夜にもどって、隣に座り、いつものように夕食は2人で、1日の話をしながら笑いたいです。

あなたはいつも笑顔で私の話を聴いて、そしてさとしてくれました。
前の家に似せて造った家はやすらぎますが、あなたの写真を何枚も置いてもこの寂しさはつのるばかりです。
この間いつものように夢に出てきてくれて、初めて話ができて嬉しかったです。

相変わらず頼りない私ですみません。いつもそばにいてください。
今度あなたに会ったら隣にずっと座り、たくさんの話をしましょうね。
ほめられるよう、もう少し、ひとりだけどあなたのかわりにやってみます。

震災から4年半を迎えて

妻の佳代子さんより

お父さん。我が家にやっと引っ越しました。
お父さんが平成3年に建てた家の手書きの設計図が、震災後、私の手元に届けられましたね。
今度の家も、もちろんお父さんの思いを受け継いで造ったので、とても安心できる家となりました。
庭も、前の庭と似ているでしょう?バラの花のアーチも、また作りましたよ。

休日にお父さんと一緒の庭仕事は、とても幸せな時間でした。
これからは、庭仕事はひとりだけど、お父さんはちゃんとそばにいて、私を助けてください。無理するなと言われるかな。
毎日あわただしく、自分は何をすべきなのか考えることもありますが、こうしてやすらげる我が家ができたので、我が家をまず守りながら、あなたやたくさんの亡くなった方たちのために、
私ができることを見つけていきたいと思っています。

また夢に出てきてくださいね。

震災から4年を迎えて

妻の佳代子さんより

誠お父さんへ
あなたへの思いは何年たっても変わらないと思います。でもこの頃は、以前のようにあなたの笑い話もできるようになりました。
私の周りには、あなたのことを知っている仲間がたくさんいて、いつも私の話を聴いてくれて私を助けてくれています。

とうとう前の家の場所もわからなくなってきました。あなたがいない家を建てることに、気持ちがついていかない感じがしていましたが、そうではなく、あなたのために前の家を建て替えて、また前のように花を植えようと思うと、やっと建てる気持ちが動き出しました。

あなたが続けてほしいと私に伝えた仕事も、マイペースながら続けています。忙しいからと理由をつけて、まだ写真も整理していませんが、私達の友達に渡していくことは私にしかできないので、写真を見るのはつらいこともありますが、あなたのため、友人達のために続けます。

あなたがこの世にいないことはわかっていますが、時々玄関のドアをあけて帰ってきそうな気がします。
「ただいま。ウソついててゴメン」と笑いながら言ってくれそうで、そう思うだけで涙が流れ出します。

時々こわいくらいのさびしさも感じますが、あなたに今度会ったら、いっぱいほめられるよう1日1日を過ごします。
いつもそばにいて下さいね。

震災から3年を迎えて

妻の佳代子さんより

誠お父さんへ
いつの間にか3年といっても、あなたの姿はなくても、私とあなたの間は同じですよね。
いえ、むしろ、いつもあなたのことを考えています。

どうして、あんなにいつも笑って、私たちを笑わせ、私のわがままを聞いてくれていたんでしょう。
どうしてあんなに優しかったんでしょう。
どうして頼りない私を残して、消えてしまったんでしょう。
そして、どうやってこんなにも私を助けてくれているんでしょう。

きっと、神様に頭を下げながら、私のそばにとどまり、守ってくれているんでしょうね。
どうにか残っていた、あなたが設計した我が家の跡地もなくなったようです。

花が咲き、犬がいて、よくバーベキューもしましたね。
新しい高田の家を考えようとしても、どうしても気持ちが動きません。私にとっては、まだあの家が我が家です。

夜中、布団にもぐりこむとホッとします。
闇の中だけが前と同じで、あなたが隣にいた時の、あの安らぎを感じます。 姿はなくても、あなたがいたから、今も私を守ってくれているから、どうにかこうして生きています。

いつも一緒だから、私を、子供たちを、守っていてくださいね。
今度会ったら、絶対、離れないからね。
ずっと一緒にいようね。
平成26年2月9日 佳代子お母さんより

妻の佳代子(かよこ)さんからのメッセージ

いつも明るく、家でも地区でもPTAでも職場でも人にいやな顔を見せることもなく、何でも引き受け、大変でも冗談を言って笑い飛ばしていました。
とりわけ私には、いつも隣にいて笑っていて何でも許して、私を支えてくれていました。
夫がいなくなり、私達家族は夫の存在がどんなに大きく大事なものであったかを知りました。残された私達は、いえ、特に私は、生きていくことすら辛く、明日が見えませんでした。
夫はよほど私達が心配だったのか、たくさんの思い出のものや大事な書類、そしてたくさんの写真を残してくれました。
1枚の写真は、その時の音、ざわめき、温かさ、さらには夫の笑顔や声をよみがえらせ、それらは少しずつ私達家族の力になってくれました。
夫は確かに家族を守り、そして市民の方々を最後まで守ろうと精一杯やってくれていたと思います。
今、姿はなくなってもそばにいるということ、守ってくれていることを確かに感じます。
これからも一緒に笑って、泣いて、生きていきたいと思います。
今度会ったら、もういいと言われるまで、心からの感謝と愛しい思いを話したいと思います。
毎日散歩していた我が家のワンコ、ラピと待っていてほしいと思います。

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