あの日、そして明日へ

こころフォト

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荒力夫さん(あら・りきお/当時75歳)ふみ子さん(ふみこ/当時70歳)千葉県鎌ヶ谷市

夫婦2人で仕事で南相馬市を訪れた際に津波に巻き込まれたと見られ、今も行方が分かりません。

震災から6年半を迎えて

弟の孝一郎さんより

私の兄は10人兄弟の長男で、親を助けるため中学を出てすぐに地元の材木店で働き、数年後には東京へ行き、見習い大工として腕を磨き、一人前の大工として数多くの建物を手がけ、自慢の兄でした。
震災があったあの日も、兄は、義姉と一緒に作業場で仕事をしていて、津波にあいました。
震災から6年半たった今でも、兄夫婦は見つかっていません。
頑張り屋だった自慢の兄、いつも仲が良かった兄夫婦。もう一度会いたいと思いながら、日々過ごしています。

震災から6年を迎えて

震災から6年が過ぎ、兄夫婦も未だに行方がわからず、月日も経ち、今どんな気持ちでいるのか娘たちも信じられずにいます。

時間が過ぎるのはほんとあっという間で、悲しみの感情だけが取り残されている。
娘にも孫ができ、生きていればさぞかし喜んでくれた事でしょう。
今でも信じられません。どうか早く見つかって欲しいと思っています。

震災から4年を迎えて

弟の孝一郎さんより

あれから4年。津波に巻き込まれ、その後、原発事故があり、探すことができませんでした。
あの時探すことができれば見つけられたかもしれません。
ただトラックだけが無残な形で見つかりました。

当時18歳の孫も成人になり、兄夫婦も孫の晴れ姿をどんなにか見たかったことでしょう。
今では叶わぬ夢となりました。
二人娘も会えることを願って探しつづけています。

弟の孝一郎さんからのメッセージ

夫婦2人とても仲が良く、買い物でもちょっと出かけるのも、
どこへ行くのも一緒だった。
兄弟の面倒をよくみてくれる兄で、何でも相談することが出来た。
先日3回忌を終え、2人ともまだ見つからないままだが、
どんな姿になっても帰ってきてほしい。
子供たちや孫も待っています。

荒力夫さん、ふみ子さんへのメッセージ・写真を募集しています。

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