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松下毅宏さん(まつした・たけひろ/当時67歳)宮城県気仙沼市

車で孫を迎えに行く途中で津波に巻き込まれ亡くなりました。



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震災から3年PHOTO

「こころフォト」ニュースリポート

  • 3月13日放送

    亡くなった夫への思いを胸に

    (おはよう日本)

震災から7年を迎えて

妻の尚子さんより

あなたへ
7年が過ぎました。ずいぶん長い時間が過ぎたような気がします。
それだけたくさんの事がありました。悲しくて、さびしくて、辛い日々もありました。
でも、数々の素晴らしい出会いが、今の私を支えてくれています。

日本人って本当にやさしく、素晴らしい心根をもっていると、改めて感じる日々です。
“絆”という支えによって、どんなに励まされ、勇気づけられたかわかりません。
東京の岩瀬ご夫妻、鍬本さん、横浜の渋谷さん、山梨の望月さん、兵庫の大藤さん等々・・・。
去年は熊本地震のNHKの番組取材で、また新しい出会いがありました。
同年代の方も、若い方も、みんなやさしい方達で、力を合わせて頑張っていました。被災を経験した者同士、心から励まし合えました。
私より、もっともっと、つらく大変な日々を送っている人がたくさんいること。
私には、支えてくれる素晴らしい人たちがまわりにたくさんいること。
そのことを感謝し、心にしっかりと抱いて生きています。

震災から6年を迎えて

妻の尚子さんより

あなたへ あれから6年。

私にとっては震災前の記憶は遠い遠い彼方へ流されたようで震災後の出来事、その中で得た出会いが今の私の全てのような気がします。
当時、避難所の責任者としての出会いは今もずうっと続いていて、日本人の人への思いやりの心の深さに感謝の日々です。

復興支援の受け皿となるボランティア団体を立ち上げて5年。
みんなの力で、一人でも多くの人達のお世話をしたいという会員の思いがとてもとても大きな花を咲かせています。

これからもう少し頑張ってどんな時もどんな人にもやさしかったあなたの分まで、人にやさしくして生きていきたいなと思うこの頃です。

震災から5年半を迎えて

妻の尚子さんより

あなたへ、
あれから五年半。私も今月71才になります。
時々、しんどくなると、あなたのそばへ行けたらどんなにいいかな?って思ってしまいます。
賑やか大好き人間の私が一人で日々を送ることが時々苦痛になる時があります。

そうそう、忙しいことがありました。NHKの熊本地震の取材で6月には二回熊本へ行って来ました。益城町の東無田という集落でした。被災者とのふれあいの中で、震災の大小にかかわらず、被災者はみんな大変だということを痛感しました。
私は被災したみなさんに必ず復興するから生(いのち)あることに感謝して頑張って欲しいと伝えました。
被災した心も体も街も必ず復興すると信じているからです。命を大切に生きていたら、笑う日もあるということを自分に言い聞かせているからです。気仙沼も復興が進んでいます。
街の中の震災前は見たこともない高層マンション、道路、街並み…
被災地はどんどん変わっていきます。
一抹の淋しさもあるけれど前向きに進んでいることを実感します。

そちらへ行ったら家族のこと、街のこと…報告すること沢山ありますね。待っててください。

震災から5年を迎えて

妻の尚子さんより

あなた。今年は慎弥くん(姪の子)が成人式を迎えました。
20年前の8月31日。生まれたその日からずうっと関わってきた、やんちゃな慎弥くん。
毅宏ジイジが大好きで、我が家にくると必ずあなたのヒザに座るあの慎弥くんが、大人の仲間入りです。

震災の日は中学校卒業の前日。そして卒業式の翌日は高校の合格発表の日でした。
あの大変な中、高校入学、そして今はナースを目指して頑張っています。心やさしい慎弥くんらしい人生設計です。
あなたがいたら、成人した慎弥くんの頭をなでながら、“慎ちゃんおめでとう”と言っていたかしら?

この5年、あなたに話したいことがたくさんあって、早く会いたいなあと思う時があります。
でも2人の孫がせめて成人するまで、もう少し頑張ってみましょうか?

震災から4年半を迎えて

妻の尚子さんより

5度目のお盆がやってきます。改めてあなたのことを想っています。
人はよく、時が過ぎれば・・・と言うけれど、それは当てはまらない時もあるのだと思う時があります。あなたのいないことがとてもとても辛い時があります。
家族のこと等々・・・。でも頑張らなくてはいけないんだよね。
直史(長男)が仕事のことで、あなたに守られている!!と思うほどの結果を出すことがあり、涙が出るよ、とメールで教えてくれます。
あなたは、本当に素晴らしい父親なんですね。改めて感謝です。これからも息子一家、娘一家、そして私を見守っててくださいネ。

震災から4年を迎えて

妻の尚子さんより

あれから4年がたとうとしています。
時間が少しでも癒してくれるという考えは、甘い考えだったということを、今、強く感じます。

震災の年は、避難所の責任者として涙を流すことさえできませんでした。

でも、1年たち、2年たち、時の流れと共に、あなたの存在が大きかったことを知り、打ちのめされます。

家の中のことを手伝うわけでもなく、身のまわりのことを1人でするわけでもなく、むしろ、言葉少ないあなたは静かにほほえんでいる時間が多かったのに、ポッカリあいた穴はとてもとても大きいものなのです。
そんな穴を埋められるわけにはいかないかもしれないけれど、今、私は、少しでも被災地から外へ、風化させないための発信、そして被災者のニーズにあったボランティアをする。もう少し頑張ってみようと思います。
まわりのみんなのために頑張る人だった、あなたの分まで・・・・・・ね。

子どもたちからの手紙

孫の松下恭志郎(まつした・きょうしろう)くん(9)より

おじいちゃん。
どうして車をおりてくれなかったのかなあ。車からおりて走ってたすかったお母さんは、「おじいちゃんからもらったいのちだ」と言ってなく時があるよ。だから、お母さんもぼくもおじいちゃんにすごくかんしゃしています。

しんさいから一年がすぎた時、海が大すきなぼくのために、お母さんはよこすかではたらくことにしたので、二人でよこすかへひっこしました。ぼくは今、よこすか市立田戸小学校の3年生。お友だちもできたよ。よこすかにいてもときどきおじいちゃんのことを思い出します。ぼくといっしょに3時間のさんぽをしたこと、市民の森や熊山、しょうぶざわにつれて行ってくれたこと。山あるきをして、いろいろな木や虫の名前を教えてくれたよね。海にも行きました。とくに大谷海岸はぼくもおじいちゃんも大好きな海です。今はもうあそぶこともおよぐこともできない海だけど、おじいちゃんとの思い出はいっぱいあるから、けせんぬまにかえった時はかならずおばあちゃんにつれて行ってもらいます。

おじいちゃん、ぼくは今、「おじいちゃんがおばけになったわけ」という本を読んでるよ。エリックという男の子のおじいちゃんが、エリックにさよならを言わないでしんでしまったので、おばけになって出てきて、エリックにさよならを言うという本です。ぼくもおばけでもいいからもういちどおじいちゃんに会いたいな。だってぼくのおじいちゃんもぼくたちにさよならを言わないで天国へ行ってしまったから…。

おじいちゃん、ほうこくがあるよ。ぼくにこんどお父さんと妹ができたよ。もうすぐ四人家族になります。おじいちゃんもよろこんでくれるかなぁ。いつかおばけのおじいちゃんに会えたら、もっとたくさんお話しようね。
(祖母・尚子さん代筆)

震災から3年を迎えて

妻の尚子さん(68)より

毎朝、あなたの仏前で手を合わせる時、まだ半信半疑な自分に気付くことがあり、驚いてしまいます。
だってそうですよね。
あの日、携帯電話が通じなくなったまま、そのままなんですから…。
柩の中に横たわり、家に帰ったあなたは無キズだったけれど、耳の中の泥、あのびっくりする程の顔の冷たさ、私は生涯忘れることはないでしょう。

孫の恭君は春には小学3年生。
月日だけは確実に過ぎて行きます。
そちらの世界はどうですか?
同じ日に発見された親友の千葉さん一家とはどんな話をしているのでしょう?
今やらなければいけない事が沢山あるというのに、そちらの世界へ早く行って、あの日どんな状態だったのか、どんな思いだったのか、話をゆっくり、じっくり聞いてみたい。
そんな気持ちが強まるばかりのこの頃です。

でも子供達の為に、孫達の為に、あなたの分までもう少し頑張らなくてはダメですか?
少しだけしんどくなる時もあるんだよ。
生かされた者として頑張らなければいけないかもしれないけれど…。
涙をこらえなくてはならない時、ジッとガマンしなければならない時は、特にしんどいよ。
今はボランティア活動を中心に心を癒しています。
全ての人に優しかったあなたの分までね。

妻の尚子さんからのメッセージ

あなたへ。ボンネットはつぶれていたけど、車内に、あなたらしくシートベルトを締め、ハンドルを握って座っているのを息子が見つけ、私に電話をよこしたのは震災から22日目。あなたの誕生日の前日でした。
まさか、川からも津波が来るとは思わず、一緒に孫を迎えに行っていた娘を“なんとなく”車から降ろし、孫のいる幼稚園へ、車と走るのとどちらが早いか競争したあなた。娘は、おじいちゃんからもらった命だと泣きました。
私も息子も娘も、あなたを亡くしたことで、震災という思いがけないことで、多くのことを学びました。
失ったものも大きいけど、人の情けとか親切とか、得たもの、味わったものもたくさんあります。全てあなたのおかげです。
あなたがみんなに心から思いをかけて生きてきたものが、今、私達に返ってきています。あなた、ありがとう!

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