NHK高校講座

社会と情報

Eテレ 隔週 木曜日 午後2:00〜2:20
※この番組は、2019年度の新作です。

社会と情報

Eテレ 隔週 木曜日 午後2:00〜2:20
※この番組は、2019年度の新作です。

今回の学習

第1回 私たちを取り巻く情報

情報とメディア

  • 神奈川大学附属中・高等学校 副校長 小林 道夫
学習ポイント学習ポイント

情報とメディア

情報って何?
  • 緑川光さん
  • 柿崎芽実さん
  • 松田好花さん

この講座は現代社会を生きる上で不可欠な、「情報活用能力」を身につける科目です。
第1回のテーマは「情報とメディア」。
司会は緑川光さん、一緒に学んでいくのは日向坂46の柿崎芽実さんと松田好花さんです。

そこでまず、情報とは何なのか考えてみましょう。
柿崎さんは「生きるために必要な知恵」、松田さんは「ネットやニュースで知る事柄」だと捉えているそうです。

  • 小林道夫先生

情報とは何なのか、小林道夫先生に伺います。

小林先生 「情報というのは、ある出来事の様子であるとか、物事の内容のことをいいます。それを受け取った人に判断の基準を与えるものです。例えば『友だちの誕生日』。“お祝いを言おう”とか“プレゼントを何にしようか”とか、受け取った人が行動をとるための、判断の基準になるということですね。」

  • ペットの犬は家族が帰ってきたら駆け寄ってくる
  • コンピュータは地震の際に自動でガスや電車を止めるシステムが実用化されている

情報は人間に関わるものだけではありません。
例えばペットの犬は、家族が帰ってきたら喜んで駆け寄ってきますが、逆に知らない人が来たら警戒して吠えたりします。

コンピュータはどうでしょうか。
地震が起きた際に情報を受けて自動でガスの供給を止めたり、電車を止めたりするシステムがすでに実用化されています。

人間だけではなく、動物やコンピュータも情報を受け取ってさまざまな判断をしているのです。

メディアって何?
  • 柿崎さんと松田さんの考えたメディア

情報と切っても切れない、深い関わりがあるものがあります。
それはメディアです。
柿崎さんは「雑誌・ラジオ・スマートフォン」、松田さんは「新聞・雑誌」をメディアとして挙げました。
確かにどれもメディアそのものです。
ただ、これらはメディアのほんの一部なのです。

小林先生 「メディアとは、情報を仲介するものなんです。大きく3つに分けることができるんです。」

メディアの分類
  • メディアの分類

メディアの分類
・情報をなんらかの形で表した、表現のためのメディア
・情報を伝える役割を果たす、伝達のためのメディア
・情報の記録や蓄積のために使われる、記録のためのメディア

このように分けることができます。

  • CD
  • 文字

それではここで、「メディアを知ろう!古今東西メディアクイズ」。
それぞれのメディアが表現・伝達・記録、どれに当てはまるか考えてみましょう。

まず、CDはどれに当てはまるでしょうか?

小林先生 「正解は、記録です。CDには音楽や、写真、映像、もちろん文字も記録できるんですね。」


続いては、文字。
文字はどれに当てはまるでしょうか?

小林先生 「先ほど文字で『新聞』や『ニュース』と書いてくれましたよね?そういうのはまさに表現になるわけです。」

  • 手紙
  • ラジオ

続いては、手紙。
手紙はどれに当てはまるでしょうか?

小林先生 「手紙はまさに“誰かに伝えたい”、ですから伝達ですね。記録になると、日記ですかね。」


次は、ラジオ。
これはどれに当てはまるでしょうか?

小林先生 「ラジオはまさに災害時なんかでもすごく活用されますね。伝達手法です。情報を伝える、ということになります。」

  • レコード
  • 声

今度は、レコード。
みなさんは見たことがありますか?

小林先生 「今はCDになりましたが、記録ですね。」


それでは、声はどれに当てはまるでしょうか?

小林先生 「表現ですよね。言葉で表現する、歌で表現する。」

  • USBメモリは記録
  • テレビは伝達
  • 写真は表現

ほかに、現在よく使われるUSBメモリは、記録のためのメディアのひとつです。
映像や音声などで情報を伝えるテレビは、伝達のためのメディア。
写真は、表現手段としてさまざまに活用されるメディアです。

メディアはその役割によって、このように分けて考えることができます。

メディアの変遷
  • フロッピーディスク

緑川さん 「記録のためのメディアといえば、平成生まれの2人にこれはわかるかな?」

緑川さんが取り出したのはフロッピーディスク。
今はあまり使われませんが、コンピュータのデータを記録するためのものです。

松田さん 「なんで今は使われていないんですか?」

小林先生 「情報を保存できる量が少ないんです。例えば日向坂のアルバムをフロッピーディスクに入れようとすると、500〜1000枚くらい必要になります。それだけ扱う情報量が増えてきたってことですよね。」

メディアの特徴
  • 3つのメディア

緑川さん 「こうしてみると、メディアにはそれぞれ個性というか、特徴がありますね。」

小林先生 「そうですね。例えば、手帳って時代が進んできて使われなくなったかっていうと、そうでもないですよね。逆にCDやUSBメモリは電源がなかったら使えないですよね。再生するコンピュータであるとか、電気が必要になってくる。ですからメディアはそれぞれ利点を生かして使っていく、ということですね。」

表現のためのメディアを活用
  • 高校生が作っているWebページ
  • 表現のためのメディアの特徴を生かしている

小林先生が働いている、神奈川大学付属中・高等学校。
表現のためのメディアを活用して、自分たちでWebページを制作している高校生がいます。
このグループが作っているのは、原子力発電所の使用済み核燃料の処分方法、地層処分についてまとめたWebページです。
“自分たちが興味を持ったことを、たくさんの人に知ってもらいたい”、そんな思いからWebページを作ることにしました。
文字や図、イラストなど、表現のためのメディアの特徴を生かして総合的に表現しています。
編集や加工によって見やすくなるといった部分でも利点を感じているそうです。

全国中学高校Webコンテスト
  • お茶の水大学付属高等学校の作品
  • 芝浦工業大学柏高等学校の作品
  • 函館工業高等専門学校

そして、このグループは全国中学高校Webコンテストに参加しました。
このコンテストは、教材としてどのように役立つのか、表現力・伝達力などが審査のポイントです。

お茶の水大学付属高等学校のグループは、水問題をグローバルな視点で捉えたWebページを制作しました。
カラフルなグラフィックデザインとデータを組み合わせた、魅力的なWebページに仕上がっています。

芝浦工業大学柏高等学校のグループは、身近にある自転車を安全に楽しく乗りこなすためのWebページを作りました。
アニメーションや写真をたくみに取り入れて、わかりやすい表現になっています。

函館工業高等専門学校のグループは、英語のポイントを、雑学を交えながら楽しく伝えるWebページを作りました。
キャラクターがチャットふうに会話をする工夫など、さまざまなアイデアを駆使しています。

ハイレベルな作品が並ぶ中、小林先生の教え子たちのグループは銀賞を獲得しました。
「表現のためのメディア」を使いこなせば、すばらしいWebページを作り出すことができるんですね。

最強ツール!スマートフォン
  • スマートフォン

小林先生 「今回は情報とメディアについて学びました。情報やメディアを活用する今の最強ツールが、みなさんのそばにある『スマートフォン』。いわゆる『スマホ』です。なんで最強かわかりますか?」

柿崎さん 「3つのメディアが全部入ってますよね。」

小林先生 「正解です。まさにスマートフォンの中には、表現・伝達・記録のためのメディア、3つが含まれているということですね。」

松田さん 「持ち運べる。」

小林先生 「その通りです。移動先でも常に情報にアクセスできる。それが“便利さ”で、どこかに行かないと使えないっていうのは“不便”になっちゃうんです。」

  • メディアが進化し続けている

小林先生 「最近はSNSでもホームページでも、そういったメディアがどんどん変わってきていますよね。表現方法もどんどん高度になってきています。スマートフォンに対応していく技術がどんどん新しくなっていく、まさに僕らが関わっていくメディアが進化し続けているってことになりますよね。」

それでは次回もお楽しみに!

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