NHK高校講座

書道T

Eテレ 隔週 木曜日 午後2:20〜2:40
※この番組は、前年度の再放送です。

書道T

今回の学習

第9回 漢字の書

書聖・王羲之の世界 〜行書を始めよう〜

  • 書道監修:東京学芸大学名誉教授 長野 秀章
学習ポイント学習ポイント

書聖・王義之の世界〜行書を始めよう〜

  • 皆藤愛子さん
  • 古橋舞悠さん、清水せれなさん、栗原大河くん

MCは皆藤愛子さん。
そして今回みなさんと一緒に学習する高校生は、
古橋舞悠さん、清水せれなさん、栗原大河くんの3人です!

  • 楷書と行書を見比べてみよう
  • 皆藤愛子さん

楷書と行書を見比べてみると、行書はなめらかにつながっていることがわかります。
行書は早く書けて、読みやすいのが特徴です。
今回は、楷書とは違う魅力がある“行書”について学んでいきましょう!

達人に聞こう(1)
  • 長野秀章先生
  • 二色筆

ここで、「達人に聞こう!」のコーナーです。
今回の達人・長野秀章先生に行書について教えていただきました。
行書は楷書に比べて丸みを帯びたやわらかい書です。
ポイントは独特の筆使いです!

はじめに、先生に水にぬらして使う二色筆を使って、行書の筆使いを見せてもらいます。

  • 二色筆の茶色の部分が紙(板)に当たり
  • 次に白いところが当たっている

水に濡らした筆で書ける板に、二色筆で「○」を書いてもらいます。
最初は二色筆の茶色の部分が紙(板)に当たり、次に白いところが当たっていることがわかります。
このように、360度、筆のすべての面を使って書くのが行書の特徴です。

  • 先生に「生」という字を行書で書いてもらいました
  • 連続したところに独特の筆使いが出ています

先生に「生」という字を行書で書いてもらいました。
筆のすべての面が使われていることがわかりますね。
行書の連続したところに独特の筆使いが出ています。

行書の筆使いを学ぼう
  • 舞悠さん
  • 一度墨をつけたら、一文字書ききるのがコツ

生徒の3人も行書に挑戦!
最初に、二色筆で「○」を書いて筆使いを練習します。
慣れてきたところで、水を墨に替えて「生」という字を書きました!
一度墨をつけたら、一文字書ききるのがコツです。
いっぺんに書ききることで、流れるようなつながりが生まれます。
コツをつかんで、上手に行書を書けるようになりましょう☆

みんなの書
  • 東京都立足立西高等学校バドミントン部のみなさん
  • 東京都立足立西高等学校バドミントン部のみなさん

誰でも書のアーティスト☆
今回は、東京都立足立西高等学校バドミントン部のみなさんに書に挑戦してもらいました!

王羲之「蘭亭序」伝説
  • 王羲之
  • 浙江省に地方官として移り住んだ

書聖として数々の傑作を残した王羲之は、およそ1700年前、中国の東晋の時代に生まれました。
名門貴族の家柄で、一族から政治家としての活躍を期待されていましたが、王羲之は俗世間を逃れて自然の中で暮らすことを念願していたといわれています。
さまざまな重要な役職の道を断り、現在の浙江省に地方官として移り住み、自然豊かなその地に生涯住み続けました。

  • 流觴曲水の宴
  • 蘭亭序

王羲之は50歳のときに、文人たちを別荘の蘭亭に招いて流觴曲水の宴を開きました。
宴では、曲がりくねった川の上流から盃を流し、自分の前に来るまでに詩を詠むのがルールです。
そして、流れてくるまでに詩を詠めないときには、盃のお酒を飲み干すという風流な遊びです。
この時の詩集の序文を王羲之が書いたものが蘭亭序です。

宴の席で王羲之は酔っていたといわれ、書き直した跡がいくつも見られます。
後日何度も清書しましたが、初めに書いたものを超えるものはなく、この下書きが傑作として広まっていきました。
しかし、現在見ることができる傑作は本人の書ではありません。

  • 太宗皇帝
  • 蘭亭序は、臨書されたものや拓本などによって広まっていった

王羲之の時代から300年後、蘭亭序は王羲之の書を愛した太宗皇帝の手に渡ります。
太宗皇帝は国中から王羲之の真筆を集めて、さまざまな書家に臨書させました。
そして太宗皇帝が亡くなった際、遺言により、王羲之のすべての真筆も一緒に墓に埋められたと伝えられています。
蘭亭序は、臨書されたものや拓本などによって広まっていったのです。

  • 双鉤填墨
  • 双鉤填墨

臨書の方法の1つに双鉤填墨(そうこうてんぼく)という方法があります。
これは原本の上に薄い紙を置いて輪郭を写し取るという技法です。
こうしたさまざまな技法によって、王羲之の書は1700年以上も人々に愛されてきたのです。

「蘭亭序」の鑑賞
  • 「蘭亭序」の鑑賞
  • 漢字を書き分け

蘭亭序にくり返し出てくる「之」の文字は、文脈に応じて違う形で書き分けられています。
このように、漢字を書き分けることで、表現を広げているのです。
筆を自在に操る王羲之の豊かな表現力が蘭亭序の魅力です!

達人に聞こう(2)
  • 「流觴曲水」の4文字を臨書
  • 「流觴曲水」の4文字を臨書

蘭亭序の中から「流觴曲水」の4文字を臨書します。
点画が連続するのも行書の特徴の1つ。
筆脈や気脈、つまり筆の運び方を意識して書くことがポイントです!
筆が紙に触れているところと触れていないところ、両方がつながるように意識して書きましょう。

蘭亭序の臨書に挑戦
  • 蘭亭序の中から1文字を選んで臨書
  • 皆の作品

生徒のみなさんには、蘭亭序の中から1文字を選んで書いてもらいました。
それぞれ行書の特徴をつかんで、個性のある良い作品になりました!

1文字だけでなく、1文、1行と長く書くことにも挑戦してみてくださいね☆

  • 蘭亭序の全臨
  • 蘭亭序の全臨

長野先生が蘭亭序の全臨(ぜんりん)を持ってきてくれました!
全臨とは、すべての文字を臨書することです。
もちろん途中で書き直しはできません。
先生は数時間で書き上げたそうですよ〜。

  • 次回もお楽しみに〜

次回もお楽しみに〜☆

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