NHK高校講座

国語表現

Eテレ 毎週 火曜日 午後2:10〜2:30
※この番組は、2018年度の新作です。

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今回の学習

第24回 プレゼンテーションの方法

プレゼンテーションの技術と実際

  • 国語監修:富士見丘中学・高等学校教諭 坂口 陽子
学習ポイント学習ポイント

プレゼンテーションの技術と実際

プレゼンテーションの技術と実際
  • 足立さん
  • 坂口先生

番組のMCは歌手の足立佳奈さん!
そして、今回教えてくれるのは坂口陽子先生です。

  • 今回の生徒
  • 2つの表現要素

今回、みなさんと一緒に国語を勉強していくのは
れん(駒井蓮)さん、かなめ(河野要)くん、咲桜(曽根咲桜)さん、はるひ(河野晴日)くん、の4人です!

情報伝達の技術が発達した現代だからこそ、逆に肉声(なまの声)で行うプレゼンテーションの意義が高まっています。
プレゼンテーションで大切なのは、聞き手の理解や納得、共感を得ることです。
そのためには、プレゼンテーションの技術が必要になります。
重要なのは、次の2つの表現要素です。
音声表現…話し言葉、声の大きさ・速さ・間、など
非音声表現…配布資料・スライドなど、話し手の表情や動作

プレゼンテーションの技術
  • 実演販売士のレジェンド松下さん
  • 実演販売士のレジェンド松下さん

プレゼンテーションの技術を学ぶためにお呼びした、今回のゲストは、実演販売士のレジェンド松下さんです。
松下さんは、大学卒業から15年以上、調理器具や掃除器具などの魅力をプレゼンテーションし続けています。
番組では、実際に松下さんにプレゼンテーションをしていただいています。
題材はまさかの「水道水」!
どのように魅力をプレゼンするのか、ぜひ番組をご覧ください!

  • 序論
  • 序論

プレゼンテーションは、序論・本論・結論の3部構成にすると組み立てやすくなります。
松下さんのプレゼンテーションを文字にして見てみましょう。

序論
さあ、今回、ご紹介するのは、見てください。こちらのお水なんです。お水ですから、当たり前ですけど、無色透明で臭いもしません。
ただ、ふつうのお水じゃないんです。蛇口をひねったら、飲むことができるお水なんです。
つまり、「日本の水道水」なんです。
この水道水なんですけど、えーと思うかもしれませんが、実は、日本の水道水、本当に優秀なんですね。じゃ、何がいいのか?大きく分けて二つ、いいところがあります。

聞き手に「水道水」の話だと印象づけるため、「お水」という言葉を繰り返した後で「水道水」と言葉を適切に言い換えて、テーマを明確にしています。
また、序論の最後にメインポイントを提示をすることで、聞き手を引きつけることができます。

  • 本論
  • 本論

次に、松下さんのプレゼンテーションの本論です。
一般的に、本論は長くなります。
松下さんのような話術があれば、話だけでも聞き手を引きつけることができるかもしれませんが、データや実物を提示して臨場感を持たせると、より効果的です。
また、聞き手に問いかけているのも聞き手を引きつけるポイントです。

それでは、松下さんのプレゼンテーションの本論を見てみましょう。
本論(抜粋)
一つ目なんですけど、こちらをご覧ください。(中略)なんと、五十一の検査です。五十一の項目の基準をクリアして初めてみなさんのもとに届くんですね。(中略)これが一つ目のポイントです。
そして、二つ目ですが、(中略)日本の水道水の硬度って書いてあります。(中略)あとは、(水を一口飲んで)まろやか。これが日本の水道水、とてもまろやかなんです。(中略)実は、本当にクセがないんですね。で、これによって、実はいいことがあります。わかりますか?何に適しているのか?(中略)

このように問いかけられることで、聞き手もただ聞いているだけでなく、考えながら聞くことができますね。

  • 結論
  • 伝えたいことを何度も繰り返して言う

最後に、松下さんのプレゼンテーションの結論です。
結論
一つ目が安全性、そして軟水であるという二つ目のポイント。この二つがあることによって、みなさんの生活にとっては水道水、欠かせないものになっているんです。
じゃ、その水道水、どうやって手に入るの?
蛇口をひねれば飲むことができる。これが日本の水道水です。
ご清聴、ありがとうございました。

このように結論では、これまでの内容を簡潔に要約することと、聞き手への謝辞(お礼の言葉)を忘れないことが大切です!

松下さんのプレゼンテーションでは、伝えたいことを何度も繰り返して言っていました。
それによって、何が大切なのか聞き手に伝わりやすくなっていたと思います。
みなさんも、こんなプレゼンテーションを目指してみてくださいね!

プレゼンテーションに挑戦
  • 招き猫

今回は、高校生のみなさんに「招き猫」をテーマにプレゼンテーションに挑戦してもらいます!

  • かなめくんとれんさんのチーム
  • 咲桜さんとはるひくんのチーム

かなめくんとれんさんのチームは、視覚効果をあげるため、イラストを描くことにしました。
そして、聞き手への問いかけの練習を始めました。

咲桜さんとはるひくんのチームは、聞き手を引きつける言葉を選ぶための相談に時間を割きました。

  • かなめくん・れんさんのチーム
  • かなめくん・れんさんのチーム

それでは、2チームのプレゼンテーションを見てみましょう!

【かなめくん・れんさんのチーム】
かなめ「突然ですが、招き猫って持っていますか?」
れん「(持っていない、という答えを受けて)ですよね!お店とかにはよく置いてありますけど、家にはなかなかないですよね。」
かなめ「見かけないですよね。確かに、招き猫ってなかなか身近じゃないと思うんですけど、私たちは招き猫をどうしたら身近に感じてもらえるかということを考えました。まずこれ!9月29日。これ、何の日だと思いますか?」
れん「(『くっつく』という答えを受けて)それもいいですね!私、“急に肉が食べたくなる日”だと思ったんです。」
かなめ「じゃなくて!“来る、福”と読んで、招き猫の日なんです。」
れん「でも、招き猫の日って言っても、みんな何もしないじゃないですか。」
かなめ「確かに、確かに!」
れん「ちなみにみなさん、ひな祭りって何します?何か物を使ったりしませんか?そう!人形を飾るんですよ。だから、私、招き猫の日にも人形を飾ったらいいんじゃないかと思うんですよ。でも、(招き猫を持って)このままだと普通じゃないですか。だから、こういうものを考えてみました。似顔絵招き猫です。こういう招き猫を作ったら、オリジナル感も出るし、気持ちが届くかなと思いまして。別にぬいぐるみじゃなくても、お手紙とかに、こういうのを添えても素敵じゃないでしょうか?みなさん、招き猫、好きになってもらえましたか?ぜひ、これ、お手紙とかに添えて書いてみてください!」
かなめ「では、みんなで福をゲットしましょう!」

このプレゼンテーション、招き猫を紹介するのかと思いきや、招き猫を広めるという発想が良いですよね。
序論での聞き手への問いかけや、モノを提示しながらのプレゼンテーションで、聞き手を引きつけることができていました。

  • 咲桜さん・はるひくんのチーム
  • 咲桜さん・はるひくんのチーム

【咲桜さん・はるひくんのチーム】
咲桜「みなさん、招き猫って知っていますか?」
はるひ「たぶん、みなさんご存知、手を上げている猫の置物です。」
咲桜「そうなんです。でも、招き猫の由来とか意味って知っていますか?」
はるひ「由来?全然わからない!そもそもあれって、何で猫なの?犬じゃだめなの?」
咲桜「そう思いますよね?猫じゃないとだめなんです!いろいろな説があるんですけど、一つ紹介したいと思います。昔、貧しくて猫を手放したおばあさんがいました。ある日の夜、おばあさんの夢にこの猫が出てきて、自分の置物を作ると裕福になるよというお告げがありました。おばあさんが置物を作って売ったところ大繁盛して、裕福になりました。という説があるんです。」
はるひ「始まりが猫だから、猫じゃないとだめなんだね。でも、みなさん、(招き猫は)どうして手を上げているのか気になりませんか?」
咲桜「こちらをごらんください。招き猫は手を上げて福を呼んでいます。右手はお金を呼んで、左手は人を呼びます。そういうことから、現在も縁起物と言われているそうです。」
はるひ「でも、正直、商売をやっている人以外、招き猫はあんまり関係ないよね。」
咲桜「いやいやいやいや!そんなことないんですよ!みなさん、試験っていくら勉強しても不安になるじゃないですか。なりますよね?そんなとき、合格祈願として、運を引き寄せる招き猫がいるんです。すごいでしょ?そして、携帯電話の待ち受け画面を招き猫にすると恋愛運がアップするとかしないとか!」
はるひ「ドキドキしますね〜!招き猫にはこんなに(たくさんの)種類があって、今まで親しまれてきたのが伝えられてきたんです。」
咲桜「みなさんも、ぜひ自分の願いに合った招き猫を探してみてください!以上でプレゼンテーションを終わります。」
はるひ「ご清聴ありがとうございました。」

このプレゼンテーションは、二人の掛け合いで楽しく進めていて、うまく聞き手を引きつけていました。
一つ残念だったのは、自分が伝えたいことを繰り返すことが少なかったところです。
もう少し、繰り返して強調すると、より伝わるプレゼンテーションになりそうです。

  • 次回もお楽しみに〜!

それでは次回もお楽しみに!

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