NHK高校講座

国語表現

Eテレ 毎週 火曜日 午後2:10〜2:30
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第18回 言葉遊びと創作

川柳を作る

  • 国語監修:中央大学附属中学校・高等学校教諭 齋藤 祐
学習ポイント学習ポイント

川柳を作る

川柳を作る
  • 足立さん
  • 齋藤先生

番組のMCは歌手の足立佳奈さん!
そして、今回教えてくれるのは齋藤祐先生です。

  • 生徒のみんな
  • 先生と足立さん

今回、みなさんと一緒に国語を勉強していくのは
ぼる(石田海翔)くん、とみあか(富田明里)さん、れん(駒井蓮)さん、はるひ(河野晴日)くん、咲桜(曽根咲桜)さん、
の5人です!

今回挑戦する川柳は
・俳句と同じ十七文字
・季語や切れ字などの制約がない
・心情や世相などを自由に詠める

といった特徴があります。

日本人らしい遊び心が生んだ庶民の文芸〜川柳を作ろう〜
  • 春風亭一之輔さん
  • スタジオ風景

喜びや悲しみなどの感情や、世の中の出来事をユーモアを盛り込んで詠むという特徴がある川柳。
日本人らしい遊び心が生んだ、庶民の文芸です。

今回はスペシャルゲストに春風亭一之輔さんに来ていただきました。
一之輔さんは、大学卒業後すぐに落語界へ入り、古典落語に現代的な要素を取り入れた独創的な落語で人気を博しています。
落語では、本題に入る前のフリートークである「枕」で、昔からある川柳を披露してから本題に入ったりするそうです。
川柳に使えるユーモアを学んで、川柳作りに挑戦しましょう!

川柳の歴史
  • 柄井川柳
  • 前句付け

「川柳」という名称は、人の名前に由来しています。
東京都浅草の公園に石碑がある柄井川柳という、江戸時代中期に町役人をしていた人物です。
当時、江戸では「七・七」のお題に対して「五・七・五」を付ける前句付けが流行していました。
柄井川柳は、多くの人が応募する句を評価して点を付ける点者でもありました。
彼が選んだ句は「誹風柳多留」という句集として出版されるほどの人気を誇っていました。
この頃に詠まれた川柳を古川柳と呼んでいます。
こうして、今に続く文芸である川柳が誕生したのです。

古川柳の魅力
  • れんさん
  • とみあかさん

2つの古川柳を紹介します。

これ小判たつた一晩居てくれろ
お金が入ってきてもすぐに使ってなくなってしまう。せめて一晩だけでも手元に置いておきたい、という庶民の苦しい生活ぶりがうかがえる句です。

本降りになつて出ていく雨やどり
雨宿りをしていたけれど、雨は強くなるばかりで、結局本降りになってから出て行かざるを得なくなった、という間の悪さを表現しています。

  • 一之助さんと先生、足立さん
  • はるひくん

2つの古川柳を自由な発想でアレンジしてみましょう!
一之輔さんがお手本に披露してくれた句がこちらです。
チャーハンを 食べ終え出てくる 焼きギョーザ
チャーハンが好きでラーメン屋によく行くという一之輔さん。
2つ一緒に食べたいのに、ギョーザが出てくるのが遅い!という句です。

それでは生徒のみんなの句も見ていきましょう!

れんさん「これスマホ どうして今朝は 音ならぬ
アラームが鳴らなくて遅刻をしかけたときの気持ちが伝わりますね。

はるひくん「本降りに なったとたんに 傘折れる
こういうこと、ありますよね!

とみあかさん「ねえ蓮ちゃん 一晩勉強 付き合って
勉強ができる蓮ちゃんから教えてもらいたい!という、とみあかさんからのラブコールの句です。

句会にチャレンジ(1)
  • お題は「ドキドキ」
  • 川柳を作ろう

数人が集まり川柳や俳句の腕前を競い合う会を句会と言います。
句会は以下のような手順で行われます。
(1)席題を決める
(2)制限時間内に句を作る
(3)作者を伏せて掲示する
(4)最もよいと思う句に投票する(自分の句を除く)
(5)投票結果を発表する


それでは、句会にチャレンジしましょう!
お題は「ドキドキ」です。
自分の経験や普段感じていることを表現しても、ドキドキする場面を想像して詠んでもいいですね!

表現の達人「落語家・春風亭一之輔さん」
  • 足立さん
  • 春風亭一之輔さん

今回の達人は、今回のスペシャルゲストでもある、落語家の春風亭一之輔さんです。

足立「落語と川柳で似ているところはありますか?」
一之輔「人間ってこういうところがあるよね、とかね。さっきの川柳でも、ちょっと間が悪くて失敗しちゃった、みたいなところをちょっと笑ったりしたじゃないですか。落語も同じで、人間のおかしみや“本当は働きたくないけど仕方ないよね”といった人間の業というか弱さなんかも描くところが、テーマとしては川柳と落語は似ていると思いますね。」
足立「古典落語に現代の世相や流行を取り入れることの楽しさや難しさについて聞かせていただけますか?」
一之輔「例えばスマホとか、現代のものを古典落語にギャグとして入れることもあるけれど、『程』がむずかしい。」
足立「『程』、むずかしいですよね。私も歌っていく上で、歌詞を詰める中でちょっと擬音があったり、おもしろいワードがあったりすると、そこでひとつポイントになるので、ちょっと似ているのかな、なんて思ったりして。」
一之輔「そうですね。聞いている人のイメージをあまり壊さない、ストップさせないぐらいの『程』が大事かなと思いますね。」

句会にチャレンジ(2)
  • ぼるくん
  • 咲桜さん

それでは、生徒のみんなが作った川柳を発表します!
全部で6句。足立さんの句も入っています。
(1)「番号よ ありますように どこだろう
(2)「ちょっと来て 担任が呼ぶ 嫌な予感
(3)「おもちくん あなたの声が ききたいわ
(4)「年末に 呼ばれないかな 歌合戦
(5)「授業中 隠れる私は 宿題中
(6)「花火見て ときめく心 恋の予感

1人ずつ、一番気に入った句に理由をつけて投票してもらいます。

ぼるくんが選んだのは(5)
「いつも自分もそうしているなと思って。やり忘れた宿題を授業中にコソコソやってます…。」
とみあかさんが選んだのは(1)
「受験の発表のときなのかなって思って。一番ドキドキするなって。目に浮かぶなって思って。」
れんさんが選んだのは(2)
「一番最初に台詞を入れるのがおもしろいなって思ったので。私もそういう経験があるし、想像しやすいなって思いました。」
はるひくんが選んだのは(4)
「ぼくも夢とか目標があるので、それを考えたときに、ドキドキするし、かなえたいなっていう…いろいろ(思うところが)あるので、これが一番好きです。」
咲桜さんが選んだのは(2)
「昨日呼ばれたばかりで、すごく共感しちゃって。」
最後に、足立さんが選んだのは(3)
「『ドキドキ』って言われて、何でこれなのかなって。おもちくんに対してドキドキしてるってことですかね?恋してるんですか?」
この「おもちくん」、書いたのは咲桜さんだと、すでにみんながわかっているようなので、本人に解説してもらいました。
「餅が世界で一番好きなんですよ。私にとってすごくおいしい餅って、人に例えるとイケメンなんですよ。だから、イケメンであるすごくおいしい餅のことを考えるとドキドキしちゃうなって。」
とのことです。

  • とみあかさん
  • ぼるくん

ということで、一番得票が多かったのは
(2)「ちょっと来て 担任が呼ぶ 嫌な予感」
作者はとみあかさんでした!

そして一之輔さんが一番気に入った句は…
(6)「花火見て ときめく心 恋の予感」
花火を見て高ぶる気持ちと恋のドキドキをうまく掛け合わせた川柳です。
作者はぼるくんでした!

  • 齋藤先生
  • 次回もお楽しみに〜!

みなさん、川柳に触れてみて、いかがでしたか?
日常の何気ない一場面であっても、切り取ってみると新鮮な思いに駆られたりもします。
今回の学習が、自分の身の回りを見る見方が変わるきっかけになったら良いなと思います。
それでは次回もお楽しみに!

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