NHK高校講座

地学基礎

Eテレ 毎週 水曜日 午後2:40〜3:00
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第26回 第3編 地球

火山ができる場所

  • 監修・講師:東京学芸大学附属高等学校教諭 田中 義洋
学習ポイント学習ポイント

 「海嶺と火山」 「沈み込み帯と火山」 「ホットスポットと火山」

地学基礎では、地球調べ隊の関口隊長と垣内隊員、そして地球調べ隊の顧問の先生が、地球の謎に迫ります!

今回のテーマは、「火山ができる場所」。
火山は、地下深くで出来たマグマの出口です。
この出口は、どこにでも出来るというわけではありません。
マグマの出口ができやすい場所は、どんなところでしょうか?

今回のキーワードは、「海嶺と火山」、「沈み込み帯と火山」、「ホットスポットと火山」です。


日本は、「火山列島」と呼ばれるほど、火山の多い国です。
日本には、活火山といわれ、「おおむね過去1万年以内に噴火したり、現在活発に活動している火山」が、100以上もあります。
ところが、世界の火山分布図を見てみると、火山がまったくない場所もあります。
日本は、火山=マグマの出口ができやすい場所なのです。

プレートどうしが離れていく境界=海嶺では、両側に広がるプレートのすき間を埋めるように、下から絶えずマグマが上昇しています。
上昇したマグマは、冷えて固まり、新しいプレートがつくられます。
つまり、海嶺は、マグマの出口=火山が無数に列をなしているところ、なのです。

海嶺のほとんどは海底にありますが、地上に現れている場所もあります。
その一つがアイスランドです。アイスランドは、「火山の国」と呼ばれるほど、火山がたくさんあるところとして知られています。

海嶺は、海の深いところにあるので、噴火の様子を直接見ることはできません。
ほんとうに、海底に火山があるのでしょうか?

実は、海底で火山が噴火している証拠があります。それが枕状溶岩です。
枕状溶岩は、海の中で流れ出した溶岩が、冷たい海水で急に冷やされて、枕を重ねたような形になった溶岩のことです。
この枕状溶岩が海嶺で大量に見つかったことから、海底に火山があることが証明されたのです。


海側のプレートが、陸側のプレートの下に沈み込んでいる場所のことを、沈み込み帯と言います。
沈み込み帯では、海側のプレートが陸側のプレートの下にある程度沈み込むと、その周辺の岩石が溶けてマグマができます。できたマグマは地下数キロメートルのところでマグマ溜まりをつくり、やがて地表近くまで上昇。地表に噴火口が開くと、そこからマグマが噴出し、火山がつくられるのです。

日本の火山は、沈み込み帯型の火山です。
沈み込み帯と平行に、マグマが溶ける距離を離して線を引くと、火山ができる境界がわかります。これを火山前線 (火山フロント)と呼んでいます。

世界の火山分布図を見てみると、プレートの境界は、火山ができやすい場所だということがわかります。

しかし、火山はプレートの境界だけに出来るというわけではありません。


地球の内部は、核、マントル、地殻に分かれています。

マントルは、対流していて、一部はマグマとなって地表に上昇してきます。
この上昇するマグマの流れを、ホットプルームと言います。
ホットプルームが、プレートを突き抜けて、地表まで上昇してくる場所が、ホットスポットです。

ホットスポットの一つが、ハワイ諸島です。


ホットスポットでは、マグマが上昇して火山がつくられ、やがて火山島になります。
プレートは、動いているので、できた火山島は、プレートに乗って移動します。
ホットスポット自体は動かないので、火山島が移動した後に、また新しい火山がつくられます。
つまり、ホットスポットでは、次々に火山がつくられ、それがプレートに乗って移動していくのです。

そのため、ホットスポットでできたハワイ諸島は、北西にある島ほど年代が古くなっています。


●次回は、「火山活動と火成岩」です。お楽しみに~。

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