NHK高校講座

ベーシック国語

Eテレ 毎週 火曜日 午後2:00〜2:10
※この番組は、前年度の再放送です。

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今回の学習

第18回

ことわざ・慣用句

  • 出演:杏林大学教授 金田一 秀穂
学習ポイント学習ポイント

ことわざ・慣用句

ことわざ・慣用句
  • カレンさんとオウムさん
  • オウムさん

今回のテーマは「ことわざ・慣用句」です。
滝沢カレンさん、オウムさんと一緒に学習していきましょう!

オウム「いつも素敵なカレンちゃんですが、今日はいつにも増してかわいいね!」
カレン「え〜うれしい!ありがとうございます!」
オウム「例えて言うなら、まさに『立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合(ゆり)の花』だな!」
カレン「よくわかんないけど、なんか良さそう!」
オウム「今日のファッションのこだわりはどこですか?」
カレン「夏を見せてる、このズボン!花柄が流行ってるから、このバカンス(みたいな感じ)がいいと思ったよ。」
オウム「ぼくもね、オウムなのにオシャレにこだわりたいっていうところがさ…『豚に真珠』『泣き面に蜂』『暖簾(のれん)に腕押し』…この気持ち、どう伝えたらいいのかな。」
カレン「大変だね、いろいろ…。」

というわけで、今回は ことわざや慣用句 について学んでいきましょう☆

授業開始!
  • 金田一秀穂先生
  • カレンさんとオウムさん

ことわざや慣用句について教えてくれるのは、金田一秀穂先生。

先生「カレンちゃん、好きなことわざってあります?」
カレン「早起きは三文の徳!」
先生「お〜いいね!」
オウム「実践してるの?」
カレン「してるって言ったらホントの話になるけど…でもわざわざ言うほどのことでもないけど…。なんかカッコいいなと思います。『三文』なんて言わないじゃないですか。」
オウム「響きがカッコいいってことだな。」
先生「あんまりたいしたお金じゃないんですけどね。」
カレン「お金なんだ!」
先生「うん。三文って安いんだけど、それくらいは得するよ、っていう(意味)。『一円を笑う者は一円に泣く』とかね。こういう教訓などを含んだ昔からの言い回しことわざと言います。もう一つ、似たようなものに慣用句があります。慣用句、わかります?」
カレン「わかんない。」
先生「例えば、『目が点になる』とか。」
カレン「あぁ、やってた〜!」
オウム「目が点になる、やってた!?」
カレン「知ってる!知ってる!」
オウム「知ってる?じゃあどういうときに使う?」
カレン「“えっ!”みたいな感じのとき。」
先生「そうそう、驚いたとき。そういうときに『びっくりした』だと『びっくりした』だけで終わるでしょ。でも、『目が点になった』だと感じ方が違うでしょ。このように、言いたいことを別の言葉で置きかえた比喩表現慣用句って言います。例えば『足が棒になる』とか『猫の手も借りたい』とかね。」
オウム「結構使ってるかもしれないですね!」

  • カレンさん
  • 慣用句クイズ!

先生「カレンさんは、テレビのクイズ番組に出たりするでしょ。時々、慣用句が出るんですよ。ちょっと今から練習してみましょう。」
カレン「はい!」

というわけで、先生が用意した問題がこちら!
次の(  )の部分には同じ言葉が入ります。
(  )が重い
(  )車にのる
(  )火をきる
(  )から先に生まれる
大きな(  )をきく


答えは「口(くち)」です。

カレン「聞いたことないですけど!ウソみたい!」
先生「『口から先に生まれる』は?」
カレン「そんなこと、聞いたことありません。」
先生「あ、そう…。『口が重い』は?」
カレン「知らない。」
先生「『口車にのる』は…」
カレン「知らないです。」
先生「『口火をきる』は…」
カレン「絶対知らない。」
先生「『大きな口をきく』は…」
カレン「ホント?って感じ。」
オウム「『大きな口をきく』って言わない?」
カレン「親(が入る)かと思ってました。」
先生「親から先に生まれるからね〜。」

  • 慣用句クイズ!

同じように考えてみてください!
次の(  )の部分には同じ言葉が入ります。
(  )色をうかがう
(  )から火が出る
(  )が広い
涼しい(  )
何食わぬ(  )


答えは「顔」です。


もう1問!
次の(  )の部分には同じ言葉が入ります。
(  )身離さず
(  )が合う
(  )で感じる
鳥(  )が立つ
一(  )脱ぐ


答えは「肌」です。

  • 金田一先生
  • カレンさん

さて、次の(  )に入るものを(1)〜(3)の中から選んでください。
「母は、幼い私にとても(  )が、今は成長した私を見て目を細めている。」
(1)手を焼いた
(2)手を尽くした
(3)手を染めた


目を細める』は、ほほえみを浮かべる、という意味です。
選択肢の慣用句の意味は、
手を焼く』は、手こずる、もてあます
手を尽くす』は、あらゆる手段を講じて努力する
手を染める』は、関係を持ちはじめる
となります。
ですから、答えは「(1)手を焼いた」です。

これら慣用句には、“人間のからだの一部分が使われていること”が共通しています。
身近でわかりやすいことが理由と考えられます。
慣用句などの比喩は日本の文化であり、日本人の考え方や感じ方が表れています。

  • 金田一先生
  • カレンさん

オウム「じゃあ、目鼻がきくカレンちゃんが今一番注目する慣用句は何だろう?」
先生「あ〜、『目鼻がきく』って言っちゃいけないんですよ。」
オウム「えっ?」
先生「『目鼻がきく』ってよく間違えるんですけど、『目端がきく』って言うんです。」
オウム「これは勘違いしてました!カレンちゃんは慣用句を使おうとして失敗したことってある?」
カレン「今まで何を使ったのか、もちろん覚えてないけど…『何食わぬ顔』はよく使ってました。」
先生「好きなんだ!」
カレン「好きでした!カッコいいから!“一個の意味をもつ”って言いますけど、(一つの言葉で)いっぱいわかるから。想像をばらまかせられる。」
オウム「想像を膨らませるんじゃなく、ばらまかせる?」
カレン「『怒ってる顔』って言ったら怒ってる顔だけど、『何食わぬ顔』って言ったら、笑ってる顔かもしれないし真顔かもしれない。」
先生「あいまいな感じね。それを表現できるのが慣用句の魅力です。何とも言えないものを慣用句は表現できるんです。」
カレン「ステキ!」

それでは次回もお楽しみに!

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