常連客の山根徹也先生。

さやか　「今、第一次世界大戦の話をしていたんですよ。」

山根先生　「第一次世界大戦でも食事の問題は大きかったんだよね。２枚、いい画像（画像・右）があるから、見てくれる？」

さやか　「両方とも緊迫感がある写真ですね。」

山根先生　「１枚目は、ロシア革命の時の民衆の姿。２枚目の方はドイツ革命が起きた時の写真なんだ。」

しゅう　「どちらも、第一次世界大戦を終わらせるきっかけになったことですよね。」

山根先生　「戦争一色になった総力戦の中で、特にロシアとドイツでは食料の問題は深刻だったんだ。ロシア革命は、民衆が食料を求める運動を始めたことから起きたし、ドイツ革命の発端である水兵の反乱。その背景にも兵士の食事の問題があったんだよね。兵士から見ると『上流の人たちはいい食事をしているけれども、自分たちの食事は劣悪だ』そういう格差への不満があったんですね。」

しゅう　「総力戦と言いながら食事に格差があるなんて、矛盾していますよね。」

山根先生　「しかも、ドイツでは海軍のトップが、もう負け戦なのに、無駄に戦闘をして結果として兵士が死ぬであろう、そういう戦闘をするという命令を出しちゃった。兵士としては我慢の限界にきちゃった、ということらしいんだよね。」

さやか　「それが革命につながったっていうことは『庶民も偉い人たちも対等だ』っていう、そういった『大衆の考え』が、社会に大きな影響を及ぼす時代になっていたってことなんですかね？」

山根先生　「そう言えると思いますね。」

それでは次回もお楽しみに！

第一次世界大戦と戦後の世界 ～大衆社会・戦争・国際協調体制～

第一次世界大戦と戦後の世界　～大衆社会・戦争・国際協調体制～