さらに、働きながら子どもを育てるためのサービスが充実しています。
例えば、０歳から一時託児所や保育所に預けられるほか、「認定保育ママ」という制度を多くの家族が活用しています。

パリ郊外にあるエリザベスさんのお宅では、保育ママの制度を利用しながら２人の子どもを育てています。

保育ママとは、自治体が認定するいわば公的なベビーシッターで、全国に２５万人います。
保育ママは、朝７時から、夜７時半まで子どもの世話をしてくれます。
毎月の保育料は約１７万円です。
そのうち９万円は、国などから補助が出ています。（２００７年当時）

役場で広報誌の編集をしているエリザベスさんは、次のように語ります。
エリザベスさん「保育ママは、私たち母親が待ち望んでいた制度です。保育ママがいれば、子どもを２人でも３人でも持てます」

井桁「出産は人の生き方の問題でもありますが、国の政策や社会の関心しだいで出生率を上げることができるということに、希望も感じました」

南「ニジェールのことも思い出すと、人口問題では社会全体での取り組みが大事ということだよね」

井桁「各国の人口の特徴が一目でわかって、課題や取り組みの方向性を考えるのに、便利なグラフがあるんです。“人口ピラミッド”っていうんです」