やってきたのは空港のターミナル。
空港といえば飛行機、飛行機といえば風が重要です。
航空会社の運航管理者は、偏西風の動きに常に目を光らせています。
気象にかかわるさまざまな情報を収集し、飛行計画を作成し、パイロットを補助する空のスペシャリストです。
航空会社運行管理者の神田安奈さんにお話をうかがいました。

神田さん　「私たちは常に風の影響を考えながら飛行プランを考えています。」

旅客機は、地上から約１万メートルの高度を飛行しています。
偏西風もその高度周辺で強く吹いており、飛行機の航路はできるだけ、偏西風の影響を考えて設定されているといいます。

神田さん　「特に冬場になりますと時速３５０ｋｍもの風が吹く場合があります。その場合は、偏西風は西から東に吹いていますので、西から東に飛行する場合には追い風になります。例えば、時速６５０ｋｍで飛んでいる場合は、時速３５０ｋｍの風を受けて飛ぶとトータルで時速１０００ｋｍで飛ぶことになるんです。」

運航管理者は、季節によって場所や速度が変わるジェット気流を考慮に入れながら、常に効率の良いプランを立てるのです。

大気の大循環