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ピンク色のバッタ 5歳が発見 新種?突然変異?脱皮したら…!

Newsかいドキ
  • 2024年06月06日

5月中旬、山梨県のある町がSNSに投稿した画像が密かな話題を呼びました。
写っていたのは、全身ピンク色のバッタ。見つけたのは5歳の男の子だというのです。
どうやって見つけたの?そしてピンク色の理由は?
取材してみると、意外な答えが。現地取材の動画もご覧ください!(甲府放送局・関口紘亮)

【目次】
 ① 5歳の男の子 “ナスの水やりしていたら”
 ② 専門家 “黒とかピンクとかある”
 ③【後日談】脱皮した!色はどうなった?

【① 5歳の男の子 “ナスの水やりしていたら”】
訪ねたのは山梨県富士川町。面積の約8割を森林が占める緑豊かな町です。
事前に町の担当者を通じて取材を申し込んだところ、にぎやかな6歳・5歳・4歳の3人きょうだいが待っていてくれました。バッタを見つけたのは、5歳の次男・渡邉天晴(わたなべ・てんせい)くんです。

母・愛子さんによると、ピンク色のバッタを見つけたのは朝の8時半ごろだったそうです。

私が洗濯物を干していて、天晴が野菜や花の水やりをしてくれていたんですけど、その時に見つけたみたいで。

最初花のところから順番に水をあげていた。(バッタは)ナスのところにいた!

(記者)バッタは何をしていましたか?

(柵に)くっついたり、ぴょんぴょんはねてた!

そして、いよいよピンク色のバッタとご対面。天晴くんがひょいとつまんで、見せてくれました。

体長は2センチほど。思っていた以上に濃いピンク色です。ちょっと紫がかっていて、ミョウガを思わせる色合いです。

▼▼▼動画はこちら(28秒・途中音声あり)▼▼▼

水やりをしながら見つけてくれると思わなかったので、びっくりです。

昆虫が大好きだという天晴くん。
真新しい虫かごでピンク色のバッタを育てています。
エサになる草をあげたり、霧吹きで水を吹きかけたりと、きょうだいと一緒に一生懸命、お世話をしていました。
保育園の友達にも、さっそく見せてあげたそうです。

【② 専門家 “黒とかピンクとかある”】
ところで、どうしてピンク色のバッタが現れたのか?
疑問に答えてくれたのは、青森県の弘前大学農学生命科学部で教べんを執る、管原亮平助教です。
専門は「昆虫生理学」で、バッタの生命活動のメカニズムなどを研究しています。

(管原助教)実はこの時期、色の変わったバッタが現れることがあるんです。

管原助教によると、バッタは環境によって体の色が変化する生き物。体内に体の色を決めるホルモンがあって、外部の環境によって分泌量などが変化し、ピンク色のバッタが現れたと考えられるそうです。

湿度周りの色ですね。
周りに枯れ草が多いとか、青々とした葉っぱが多いとか、そういった要因によって生理的な環境が変化して、ピンクになったと考えられます。

バッタが卵からかえり、成長していくこの時期。管原助教のもとにはピンクなどいろいろな色のバッタが見つかったという情報が各地から寄せられるそうです。

(記者)突然変異が起きた可能性は低いとみていますか?

特定の地域にものすごくピンク色の個体がたくさん現れた場合には、その地域での遺伝的な変異による可能性も考えられますが、今回はその可能性は考えなくていいと思います

今回見つかったバッタは幼虫で、ヒナバッタというバッタの一種とみられるそう。ヒナバッタは国内に広く分布していますが、通常多く見られる茶色のヒナバッタと比べると、色の違いは際だっています。

そういえば、近くにナスが植わっていたのは、色の変化に関係があるのでしょうか?

例えばバッタがナスにしがみついているような状況だとすれば、緑色などよりもピンク色のほうが敵に見つかりにくいかもしれませんね。

そして、バッタを見つけた天晴くんへのメッセージもいただきました。

ふだん目にしない色を持ったバッタを見つけて飼育してみようという好奇心はすごくいいと思います。
昆虫の種類について調べるとか、色についてどこまで分かっているか調べるとか、引き続き興味を持ち続けてほしいなと思います。

【③【後日談】脱皮した!色はどうなった?】
ピンク色のバッタについてニュースでお伝えした翌日。母・愛子さんにお礼の電話をかけると、
「実はあのバッタ、脱皮したんですよ」
と教えてくれました。
「え!?ピンク色はどうなったんですか?」
さっそく送ってくれた画像がこちら。

少し色が薄くなったように見えますが、ピンク色のままですよ。きょうだいみんなで世話をしてくれています。バッタなので長くは生きていないとは思いますが、大事に育てたいなと思っています。

弘前大学の管原助教に画像を見てもらったところ、成虫にみられる翅(はね)が形成されていることから、無事に成虫になったと判断できるとのこと。
思いがけず見つかった、ピンク色のバッタ。3人きょうだいで、仲よくお世話を続けているそうです。

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  • 関口 紘亮

    甲府局 記者

    関口 紘亮

    2009年入局 ニュース制作部や選挙プロジェクトなどで勤務し2022年から甲府局
    バッタを含めて実は昆虫が苦手ですが、ピンク色ならかわいいなと思いました。

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