ページの本文へ

まとめてわかる!山梨WEB

  1. NHK甲府
  2. まとめてわかる!山梨WEB
  3. 山梨県・丹波山村 「地域おこし協力隊」が定住を選ぶ村

山梨県・丹波山村 「地域おこし協力隊」が定住を選ぶ村

おはよう日本(関東甲信越)
  • 2024年05月29日

    2009年から始まった、都市部の若者などが地方に移住して「地方活性化」に取り組む国の制度地域おこし協力隊。昨年度の隊員数は全国で約7200人となり、これまでで最も多くなりました。
    任期終了後、定住する元隊員が多い山梨県の丹波山村。今年度は14人が村内で活動しています。
    全国では、活動内容のミスマッチや、村民との関りなどでトラブルになるケースも少なくないが、丹波山村で活動する隊員は口をそろえて「活動しやすい」「任期後も定住をしたい」と言います。その秘密はどこにあるのでしょうか?

    丹波山村は、山梨県北部に位置し、人口がおよそ500と、県内で最も少ない村。多摩川の源流、丹波川と雲取山、飛龍山、大菩薩嶺など険しい山々に囲まれています。

    面積の97%を森林が占め、駅もコンビニもない小さな村でありながら、近年「地域おこし協力隊」が多く移住してきています。

    【元地域おこし協力隊が起業した会社に勤める隊員】

    元地域おこし協力隊員で、2019年に村内で林業会社を起業した佐藤さん。
    国や県などからの森林事業を請け負いつつ、村の木材を使った木工品アロマ製品などを販売しています。

    そんな、佐藤さんの会社に在籍しているのは、現役の地域おこし協力隊員の伊東真由さん。地域活性の力になりたいと、2022年に新卒で丹波山村の協力隊員になりました。
    協力隊員になって3年目となる伊東さん。先輩隊員が多い場所で働くことはメリットがあるといいます。

    伊東さん

    分からないことがあった時も、だいたい先輩方が全部経験されている。協力隊を終えてからの大変なこととか、終えた後のビジョンとか、そういった先のことをうまく提示してもらって、すごくうまく導いてくれる。とっても頼もしいです!

    【丹波山村の強みOBOGの力】

    地域おこし協力隊の任期を終えた後も、13人の元隊員が村内に定住している丹波山村。

    その強みを活かそうと、5月8日新たに発足したのがOB・OGネットワーク。全国の市町村では増えつつある元協力隊員によるサポート組織ですが、山梨県で発足するのは丹波山村が初めて。元隊員を中心に、現役隊員の相談にのるのが主な目的です。

    丹波山村・元地域おこし協力隊の皆さん

    会議に参加したのは佐藤さんの他に、村内でNPO法人を立ち上げた協力隊1期生や、村で鹿の骨からダシを取った「鹿ラーメン」を食べる事のできる飲食店を開業した元隊員など、さまざまな分野で活躍する元隊員たち。

    佐藤さん

    私もそうでしたが、協力隊として活動することは決して簡単なことではありません。最初は村のことが何もわからないし、将来の目標が決まってないこともあります。そんな不安を抱える中で活動している隊員を、先輩として何かできることがあれば少しでも役に立ちたい。丹波山村は、OB・OGの数も多く、それぞれがいろいろな経験をしていたり、ノウハウを持っていたりするので、そういったことを現役の協力隊に伝わるような活動ができればと思っています。

    【1人1人の協力隊員と向き合う丹波山村役場】

    協力隊員を受け入れている村も、隊員の活動のサポートに力を入れています。

    村役場の職員で地域おこし協力隊担当の矢嶋澄香さんは、中学卒業まで村で育ち、その後は村を出て海外などで生活していましたが、2年前に村に帰ってきました。

    丹波山村で活動する隊員のほとんどが、丹波山村にゆかりの無い人ばかり。そんな慣れない土地に移住し活動するのは容易なことではありません。矢嶋さんはそんな隊員が少しでも楽しく、自由に活動ができるように、毎月、隊員全員に提出してもらっている活動報告書を読み込み、1人1人の活動を把握したうえで、隊員と向き合っています。矢嶋さんが協力隊の担当になってから、1年未満で退任する隊員は1人も出ていません。

    矢嶋さん

    隊員さんたちが現場で日々いろんなことを見たり聞いたりとか、考えたりしてくれてるので、直接話を聞いた方がいいなと思うし、聞きたいなと思う。本当に勉強になることがいっぱいです。

    伊東さん

    矢嶋さんの存在は大きくて、「やりたい」っていったことに対して、否定はしないで応援してくれる。丹波山村の母みたいな存在。

     

      ページトップに戻る