2021年12月23日 (木)
「伝統を守る織物職人に出会いました!」【藤原優紀】
こんにちは、藤原です。
初めて迎える山梨の冬、覚悟はしていましたがとっても寒いです。
取材に行くときには、マフラーをして防寒しています!
先日、郡内織の中でも希少な技法「ほぐし織」について特集でお伝えしました。
ほぐし織の特徴は、にじんだような模様です。水彩画のような優しい風合い。
傘やスカーフなどの小物に加工されています。
にじんだ美しさの正体は、模様をつけた生地を一度ばらばらにほぐして、改めて織りなおすことで生まれた模様のずれ。
職人が手間と時間をかけて丁寧に作っています。
今回の特集では、富士吉田市で唯一ほぐし織を織っている舟久保勝(ふなくぼ・まさる)さんに職人技を見せてもらいました。
明治大正期からの歴史を持つほぐし織ですが、作っている人は数えるほどしかいません。
県内には、この技法を知らないという人も多いといいます。
印象的だったのが「みんなが知らないのは、私たちが知らせていなかったから」という言葉。
舟久保さんはほぐし織の伝統を多くの人に知ってもらおうと、若い世代との交流に力を入れています。
特集では、富士吉田市で開催された織物の展示会の様子を紹介しました。
県内外のデザイナーやアーティストと交流するチャンスです。
ほぐし織の説明をしながら、どんな商品に活かせるか話しています。
建築やファッションなど、様々な分野のデザイナーと交流できたことに舟久保さんは期待を感じたと話してくれました。
多くの人に魅力を伝えることは、伝統を引き継ぐことへの確かな一歩。
これからほぐし織が多くの人に届くといいなと、私も今後の動きに注目しているところです。
いよいよ2021年も終わりに近づいています。
皆さん、良いお年をお迎えください!