甲府局アナウンサー日記

林聖海です。

4月に入り、新年度がスタートしました。みなさんはいかがお過ごしですか?

私は今年度もNewsかいドキのキャスターを担当します。

取材にもたくさん伺いたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 

「あなたの町」コーナーは、引き続き黄色のはっぴを着たリポーターが各市町村の魅力をご紹介していきます。

今回は韮崎市に行ってきました!

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訪ねたのは3月下旬。

雨が降っていましたが、桜の名所「わに塚の桜」はたくさんの花見客で賑わっていました。

見事な一本桜!本当にきれいでした。

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韮崎市は武田家発祥の地とされ、武田家ゆかりの史跡や文化財が数多くあります。

さっそく、大河ドラマ「どうする家康」でどう描かれるかが楽しみな新府城跡を訪ねました。

新府城は武田勝頼によって、標高およそ520メートルの小山に築かれました。

その小山は七里岩という台地の上にあり、西側には切り立った崖が続きます。

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そんな新府城跡の見どころを

韮崎市教育委員会の閏間俊明さんに案内してもらいました。

まずは城の北側をぐるっと回り西側へ。七里岩の崖の高さや険しさがよくわかる場所です。

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この崖が自然の要塞になっているんですね。

七里岩の上という、城の守りにうまく崖を活用できる場所をよく見つけたなあとびっくり。

閏間さんは「勝頼がいい加減な気持ちではなく、いろんな目的や考えを持ってこの場所に移ってきたことが、こういう場所に来るだけで感じ取ってもらえるかなと思う」と話していました。

 

続いて城の北西の玄関口・乾門(いぬいもん)へ。

今は土塁しかありませんが、当時は塀があったと考えられています。

門の外からは中が見えにくく、攻め入る敵の勢いを弱められるようにまっすぐ進めないように工夫してあるところが城の玄関口の特徴だそうです。

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さらに井戸の跡などを見ながら、10分ほど山を登ると本丸跡に到着。

勝頼の入城からわずか68日で自ら火を放った悲運の城跡で、今も発掘調査が行われています。

新府城跡の散策を楽しむコツについて閏間さんは…

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想像力を働かせることでより楽しめるんですね!

 

また別の日には地元の親子連れや高校生ら10人ほどが集まって、周辺の清掃ボランティアが行われました。

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ごみを拾い集めたり、新府城跡についての解説板をきれいに磨いたりしました。

この解説板に新府城跡の見どころがたくさん書いてあるので、散策の際にぜひチェックしてください。

 

続いて、新府城と勝頼の悲運をしのんだお菓子があるというお菓子屋さんに行きました。

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勝頼自ら新府城に火を放った際、備えていたお米も焼けてしまった…と伝わる話をもとにしたお菓子です。

お米をのせてカリッと焼き上げたパイ生地のお饅頭で、カリカリとした米粒が、しっとりとしたあんこの触感の中でいいアクセントになっていました。

このお菓子は30年ほど前に先代店主の萩原廣さんが考案したそうです。

「韮崎市は武田家発祥の地であり終えんの地でもあるので、悲運な勝頼を思って作った」と話していました。

店主の広光さんは「大河ドラマもやっているので、少しでも皆さんにこんなお菓子があるんだねと思ってもらえたらありがたい」と言っていました。

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最後に訪ねたのはワインのイベントで大にぎわいの韮崎駅前

ワインの原料となる醸造用ぶどうが韮崎市内で盛んに生産されていることをPRしようと行われたイベントで、市内4か所のワイナリーで作られた“韮崎産のワイン”を飲み比べることができます。

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会場内には、ワインコルクを使ってお花の飾りなどを作る工作コーナーやコルクすくいのゲームコーナーがあり、親子連れでにぎわっていました。

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さらにステージでは「利きワイン大会」が行われ、盛り上がっていましたよ。

私も出場してみたかったな~!

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赤・白の部に分かれて行われ、まず5つのワインの特徴…色や香り、味などを確かめてメモしていきます。

その後、1つだけ出されるワインが5つのうちどれだったかを当てるというもの。

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特に白ワインの部の勝負は白熱!

2人で決勝戦を行いましたがどちらも正解で、

最後はテイスティングしたときに書いたコメントの内容で勝者を決めていました。

その結果、ワインの味わいを“富士山”のようだとコメントした男性が優勝!

お話を聞いてみると、「韮崎に10年以上住んでいるので、山梨の自然に例えられればなと思った。おいしく飲めてよかったです」とのこと。ワインを楽しんでいる様子が伝わってきました。

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雨でも大盛況だった今回のワインのイベント。

実行委員会の会長は市内のぶどう農家でもある保坂耕さんです。

にこにことしながら、「ワインはコミュニケーションの飲み物。変化があるから語らいがいろいろできる。ワインを楽しんでいただければ、ワイン消費が伸びて、ブドウを作っても売れるようになる。それは農業振興にもなるし地域振興にもなるんじゃないかな」と話す姿がとても印象的でした。

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新府城跡や韮崎産ワインなど、市の歴史や特産品にたっぷり触れることができました。

さらなる盛り上がりが楽しみです!

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