高知出身!19歳が打線を引っ張る
- 2023年05月11日
野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグス。
2年連続の年間総合優勝を目指す中、4番として打線を引っ張るのは、高知市出身の19歳です。
2年連続の年間総合優勝を狙う高知ファイティングドッグス!
野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplus。
四国4県の4チームが、年間総合優勝を目指して戦っています。
高知ファイティングドッグスは、去年(2022年)、前期シーズンで優勝。
後期シーズン優勝の徳島インディゴソックスとのチャンピオンシップを制し、13年ぶりの年間総合優勝を果たしました。
現在行われている2023年前期シーズンは、開始から1か月あまりが経ちましたが、5月10日時点の順位は4位と、巻き返しが期待されます。
一方、選手一人ひとりにとっては、NPB(プロ野球12球団)入りを目指したアピールの場でもあり、1球たりとも気は抜けません。
4番は高知出身の19歳
2023年シーズン、ここまですべての試合で4番を務めるのは、地元・高知市出身の19歳、キャッチャーの嶋村麟士朗(しまむら・りんしろう)選手です。
嶋村麟士朗選手は、身長1メートル75センチ、体重100キロ。恵まれた体格から、パワフルな打撃が持ち味で、打率3割2厘はリーグ6位(5月10日時点)と好調です。
一番の強みは、広角に強い打球を飛ばせることです。
ボールを潰すようなイメージで、速い打球を意識しています。
今シーズン、打のキーマンは嶋村です。
ボールに対して最短でバットを入れることができるなど、
バットコントロールには非凡なものがあります。
キャッチャーとしても安定感があって将来が楽しみです。
高知ファイティングドッグス入団への経緯
嶋村選手の高知ファイティングドッグス入団には、紆余(うよ)曲折がありました。
嶋村選手は高知商業高校出身。去年(2022年)3月、高校卒業と同時に県外の大学へ進学し、強豪の野球部へ入部しました。
ところが、嶋村選手は、指導方針になじめなず、わずか数か月で大学を中退することになりました。
1軍の試合にも結構出させてもらい、1年生ながら打率は5割を超えていました。
しかし、かなり厳格に管理される指導方針が自分には合いませんでした。
嶋村選手は地元に戻りましたが「野球をしたい、プロ野球選手になりたい」と湧き上がり、 入団テストを経て、高知ファイティングドッグスに加わりました。
地元の周りの人からは「帰ってきたか」みたいな、からかわれるような感じもありましたが、地元で野球をして活躍する自分の姿を想像したら、とてもうれしいことだと思いました。今は、首脳陣や先輩などに恵まれて、のびのびと野球ができています。
高知では、十分な時間があって、野球漬けになる環境が整っています。
高知出身の嶋村選手には、頑張ってなんとか上を目指してほしいと思います。
野球ができる「喜び」と「課題」
嶋村選手は、昨シーズン(2022年)終盤に高知ファイティングドッグスに入団。今シーズン(2023年)が実質1年目です。野球ができる喜びをかみしめながら、日々、課題と向き合っています。
ホームランはまだ1本も出ていないですし、長打も数えるほどなので、今後の課題は、長打力をアピールすることです。自分はローボールヒッター(低めの球を得意とするバッター)なので、低めの球は比較的長打にできているのですが、今後は、一般的に長打にしやすい「高めの甘い球」を確実にホームランにしていきたいです。
嶋村選手の目標は「NPB入り」です。
高めの甘い球を確実に捉え、長打にすることを課題に、バッティング練習では、NPBで長くピッチャーとして活躍した吉田豊彦監督自らが打撃投手を務め、甘い球を確実に捉えられるよう、打ち込みを続けています。
高めの甘い球を長打にする、外野手の頭を越す打撃を目指して取り組んでいます。
目標は、前・後期シーズン合わせて、ホームランは10本から15本を打ちたいですし、この秋のドラフトで、支配下選手としてNPBに入りたいです。
そしてNPBでは「打てるキャッチャー」として、ホームラン30本以上を毎年のように打てる選手になりたいです。
NHK高知 ラジオ中継(予定)!
5月13日(土)高知ファイティングドッグス 対 愛媛マンダリンパイレーツの一戦を、NHK高知では、ラジオ第1(高知県域)で、午後5時55分から中継でお伝えします。
解説は、高知ファイティングドッグスの元監督で、プロ野球のロッテや阪神で俊足巧打の外野手として活躍した弘田澄男(ひろた・すみお)さん。実況は、私、伊田が担当します。
ぜひお聴きください!