第4回(@須崎市立 南小学校編)~2023年9月22日放送~
太平洋に面した須崎市。
南海トラフ巨大地震では、大きく長い揺れのあと、
海岸線には、想定で、20メートルを超える津波が押し寄せます。
学校の目の前には野見湾。
周辺では、津波による浸水が10~15メートルと想定されています。
- みんな
- かずくん、まこと先生、こんにちは。
- 少林奨真さん
- 6年の少林奨真です。
- 森光凜華さん
- 6年の森光凜華です。
- 田中優空さん
- 6年の田中優空です。
- 衣斐愛奈さん
- 6年の衣斐愛奈です。
- 担任 楠由恵さん
- 担任の楠です。
- かずくん
-
雨の中での訓練。
まずは、教室で地震について学びます。
- まこと先生
-
お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんの中にはまだまだ地震が来ん!といっている人がいるかもしれない。
けれども、これは高知県にとっては宿命的な、100年程度で必ず来る巨大な現象、揺れと津波。
君たちが生きている若者の時代に、この地震は必ず高知を襲うということなんですよ、だからいまからその勉強をしていきましょう。
- かずくん
- 南小学校周辺での地震・津波の被害の想定は?
- まこと先生
- 震度7の揺れ、50~60センチの揺れが上下動を伴いながら来るという強い揺れになります。
津波に関しては、20分くらいで、ここ(南小)に最初は3メートルくらいの高さで来る可能性があるといわれています。
神明宮神社へ Let’s go!
- かずくん
-
学校から神社まで歩いて15分ほど。
授業中に地震が発生した想定で、ベランダから避難開始。
学校の近く、坂道を登った先の神明宮神社に向かいます。
このあたり気になるところない?
- 子どもたち
- ここ歩道のひび割れ?
- かずくん
- そう、愛奈ちゃんが言ってくれました。ここ歩道のひび割れです!
- まこと先生
- 人が歩くために盛り土したので、それが長年の圧力で少し差が出てきている。
地震の時はもっとぱっくり口開けるよ。
気をつけてね。
そのときはこっち車道歩けばいいじゃない?ただ、車には注意してください・・・。
- かずくん
- 地震発生後を想定して、車に気をつけながら車道を歩くことに。
さらに坂を進むと、南小学校ならではのポイントがあるそうですね?
まこと先生、この赤色の・・・。
- まこと先生
- あ、ほんとだ。なんか箱がありますね。
- かずくん
- 誰か代表して説明してもらってもいいかな?
- 子どもたち
- この中にある自分の名札カードを、避難場所にあるホワイトボードに学年ごとに貼っていくためのやつ。
おととし始めた取り組み。箱の中には学年ごとに分けられちゅうホワイトボード。
児童たちは自分のネームプレートを持って、避難場所に向かう。
- まこと先生
- 名札が残っているということはまだここに来ていないということなんだね。初めてみた。
1つのアイデアとしては良いですね。
そこに書いてあるんだけど、海抜16.7メートルなので、ここに津波が来るのはおそらく2波目から3波目。
1時間半から2時間ぐらい後なんですね。
だから慌てなくても、こういうものがあれば、誰がまだ取り残されているか分かる。
- かずくん
- チェックポイントから進むこと5分。
神明宮神社のすぐ近く、集合場所に到着です。
- まこと先生
- もうここまで来ると30メートルありますから。
まあでも津波が斜面をかけ上がってくるかもしれないけど、それに注意して。
まあここまで来たら「命があった」ということだね。
- かずくん
- 実はここにも赤いボックスがあるんですよ。
避難してきた証として、ネームプレートを貼っていきます。
先生、みんなが貼ってくれたのを見て、避難してきているのを判断する?
- まこと先生
- わたし探さなくていいよ!というメッセージですね。
神明宮神社に到着!
- かずくん
- 住宅の脇道を通った先にある、神明宮神社。
ここまで来たら、安心ですね。
ここに避難してきて、もし津波が高くなってきたら見えますよね?
- まこと先生
- 向こうから白い壁になって、島と島の間を通って入ってくるから…。
- かずくん
- もしここがダメでも、第2、第3避難場所といって第2だと標高35メートルくらい。
第3避難場所まで行くと標高45メートルあると。
そこまで避難したら大丈夫ですよね?
- まこと先生
- そうです。40メートルあったらまず大丈夫ですね。
つづいては、潮ばかり公園へ!
- かずくん
- 神明宮神社から潮ばかり公園に移動してきました。ここでみんな普段からね、遊んだり、釣りをしたりする人もいる場所です。ここでもし地震が起きたらどこに逃げますか?
- 子どもたち
- 江雲寺!
- かずくん
- 江雲寺に向かってみなさんで避難していきましょう!
昭和南海地震・津波の跡が・・・!
- かずくん
- 公園から江雲寺までは、歩いて10分ほど。
ゲートを曲がり、住宅地の間を抜けると、、、
階段の途中に石碑が…
- まこと先生
- 「最高潮之跡」と書いてあります。
昭和のマグニチュード8.0のいちばん小さかった津波がここまで来ている。
だから次はこれより必ず高くなるということです・・・。
江雲寺に到着!
- かずくん
- 潮ばかり公園から江雲寺に避難してきました。ここまで来て、だいたい海抜10メートルいかないくらい。高さ的にどうでしょう?
- まこと先生
- ちょっと足りないですね。
だいたいこう見たら、津波が来るところって分かるんですよ。
大きな木のあるところまで逃げてください。
それより下にはないでしょ?だいたい30メートル上にしか大きな木はないんです。
- かずくん
- まこと先生がおっしゃるように木を目指すというところと、ここは高さがたりなくても実はあそこにね、階段があるわけですよ。
みんなちょっと行こうか!ここが海抜8.8メートルとかいてあるんですね。
だからこの道を進んで上に逃げることができれば助かりますね。
- まこと先生
- 間違いなく助かりますよ。
高齢者の方はここまで来るのが精一杯かもしれないので、そこからもうひと頑張りしましょう!といって四つんばいになって上がるとけっこう楽ですよ。
一緒にやってみようか!
諦めているおじいちゃん、おばあちゃんがいたら、ぜひ四つんばいになって逃げましょう!といってあげて!
参加したみんなの感想は・・・。
- 子どもたち
- きょう学んだことは、道路にひび割れがあったら、そのときに地震が起きたらもっと大きくひび割れたりすることが分かったので、本当に地震が起きたときに役立てていきたいと思います。
まこと先生とみんなの約束!
- まこと先生
- 雨の日は避難訓練を中止するんだけど、やっぱり雨のときでも地震は地下深くで起こるから関係なく襲ってくるんだよね。
津波もね。だからきょうはある意味、良い訓練になったと思います。
- かずくん
- みなさん、自信を持って逃げられますか?
- 子どもたち
- はい!逃げ足ジシンあり!