第2回(@高知市立 三里小学校編)~2023年6月30日放送~
土佐湾に面した高知市。
南海トラフ巨大地震では、大きく長い揺れのあと、
海岸線には、想定で、15メートルを超える津波が押し寄せます。
海から学校まではおよそ650メートル。
学校周辺では、津波による浸水が10メートルと想定されています。
- みんな
- かずくん、まこと先生、こんにちは。
- 山﨑紗衣さん
- 6年1組の山﨑 紗衣です。
- 石本快飛さん
- 6年1組の石本 快飛です。
- 和田充生さん
- 6年1組の和田 充生です。
- 石本滉基さん
- 6年担任の石本 滉基です。
- かずくん
- 三里小学校周辺での地震と津波の被害は?
- まこと先生
- 地震の揺れというのは、地盤で決まるので、ココ見てください!
黄色ばっかりですね。ここは砂でできた砂丘というか、そういう地帯です。
揺れは震度7。
60センチ70センチぐらいの揺れに地面がなってしまうところになります。
- かずくん
- 地盤が緩いということは、 地盤の沈下や、そこに震度の関係は?
- まこと先生
- 大ありです。
いわゆる液状化が、この地域では起こるということが分かります。
アスファルトが割れているけど、特に分かるのがここ。
マンホールは、しっかり深いコンクリートの塊だから、周りがどんどんどんどん振動で下がっていって、段差ができている。
液状化・液体になると、ここだけがバケツがあるような形になって、スポーンって、マンホールが抜け上がってしまう。
- かずくん
- 津波については?
- まこと先生
- 三里小学校は、海抜10メートルくらいの高さにある。学校の敷地自体が。
最初の1波目は、たぶんここまで来ない。
だから、たっぷり時間があるというふうに考えてください。
30分すぎると、津波の高さが10メートルになる想定なので、そうすると、校舎まで津波がくることに
三里小学校の屋上へ Let’s go!
- かずくん
- まずは、第1避難場所、小学校の屋上に向かいます。
屋上への避難を考えたときに、選択肢としてはどう?
- まこと先生
- 20メートルの高さがある。だから、ここは避難タワーと同じ価値があります。
海が非常に近いということと、波が二手に分かれて入ってくるので、それがぶつかったときには、足し算になるという原則があるので、ちょっと心配。
大平山への避難“その1” 小学校すぐ裏側にある避難場所・大平山へ。
- かずくん
- 学校が考えている大平山への避難場所は2か所。
まずは1つ目「みかん畑」を目指します。
- まこと先生
- 何か気づいていない?
- 子どもたち
- うわ!竹が倒れてきそう。
- まこと先生
- これ、たぶん地震で簡単に倒れているよ。
- まこと先生
- 竹が倒れていたら、倒れている上を行けばいいから、諦めないでね。
- まこと先生
- これは砂岩。砂が固まった石。
1億年前の海溝でたまった石です。
- 子どもたち
- えー!1億年前!?
- まこと先生
- 恐竜がいた時代の石だよ。
- まこと先生
- さあ命への階段だ。ここまで来たら大丈夫。
思ったより、避難場所がいいなと思いました。
そのために木を切ってあるでしょ。高さが20数メートルあるわけで。
ほら!屋上が見えているから、屋上より高いよね。
いいですよ、ここ!思いのほか良かった。
万が一、校舎を突き破って津波の水が入ってきたら、もうちょっと高い所に行ける。
- まこと先生
- 津波が1番高なるのは、地震から何時間後ぐらいだと思う?
- 子どもたち
- えー、30分とか?
- まこと先生
- 30分から大体2時間後ぐらい。
第2波から3波目ぐらいが1番高くなるから、4時間くらいたてば、津波はだんだん低くなっていきます。
8時間で完全に終わります。
- かずくん
- まこと先生からみんなに準備してほしいものがあるそうですね?
- まこと先生
- 重要なのが、明かりです。
これから先生に関しては、必ず、ヘッドランプなどを用意していただけたら。
学校の備品として用意していただければ。
夜過ごすときに、明かりがないと真っ暗になる。
大平山への避難“その2” もう1つの避難場所・竹林へ。
- まこと先生
- まだ、学校の屋上の高さまで行っていないよ。
- まこと先生
- 学校の屋上は、約20メートルだから。
もう1つの避難場所・竹林に到着!
- かずくん
- 大平山への避難ルート2に到着しました。
- まこと先生
- 屋上より高いよね。ここまで津波が来ることは まずないと思います。
- かずくん
- 避難ルート2として、みかん畑からこの竹林に来ましたけど、ここもあり?
- まこと先生
- ありですね。
東北の人たちは みんな建物はダメです。
自然の山だと、自分の考えでどんどん逃げられるといって助かった学校たくさんある。
- かずくん
- かずくんは岩手県出身で、「津波てんでんこ」って ことばがある。
- まこと先生
- 岩手(三陸沿岸)のことば。
- かずくん
- 津波が来たら、みんな「“てん”で逃げる」。一人一人が。
- まこと先生
- 人のことを考えずに
まず“自分の命を優先しなさい”という教えがずっとあります。
参加したみんなの感想は・・・。
- 子どもたち
- 広いから安全かな。
- 子どもたち
- きょうは、かずくんとまこと先生と屋上や山へ行って、これからも低学年のお手本になれるように頑張りたいと思いました。
- 担任の先生
- 避難場所に来ているときにも、運動場で「ここが危ない」という話があって、昼休みも 訓練しているときに運動場の端っこにいる子ども、例えば、ブランコにいる子どもが、わざわざ大平山のみかん畑に逃げるよりは、こっち竹林に避難したほうが近いし、安全かなと思いました。
まこと先生とみんなの約束!
- まこと先生
- 海に近いなというのが1つ。
やっぱり津波は必ず来るなという実感を持ちましたね。
もう1つは、すぐ学校の裏に山という格好の避難場所になる所があって、整備はされてきている。
きょうは、みなさんの命をつなぐ大切な場所を見せていただきました。
- かずくん
- みなさん、自信を持って逃げられますか?
- 子どもたち
- はい!逃げ足ジシンあり!