神戸ジャズ、次の100年へ! ~神戸大学編~
- 2023年11月01日
1923年、日本初のプロバンドが神戸でジャズを響かせてから今年で100年。神戸で育まれたジャズ文化をつないでいくため、次代を担う兵庫県内の学生ジャズプレイヤーたちの、次の100年に残したい1曲とその曲に対する思いを、演奏とともに紹介するシリーズ企画「神戸ジャズ、次の100年へ!」
第3回は神戸市灘区の神戸大学で活動する神戸大学 軽音楽部JAZZのみなさんをご紹介します。
神戸大学 軽音楽部JAZZとは
1965年設立、ビッグバンドとコンボ (少人数でバンドを組んで演奏) があり部員はその両方を経験できます。トランペット、ドラム、ギター、ベース、サックスなどのパートに加え「その他パート」があり、バイオリンやフルートな様々な楽器を使って演奏できます。
ビッグバンドの一つである「KOBE Mussoc Jazz Orchestra」は、昨夏行われた全国の学生ビッグバンド・オーケストラが多数集まるビッグバンド・ジャズ・コンテストにて8位入賞を果たしました。
部長の森本さん(担当楽器:バイオリン)と、バンドマスターの明石さん(担当楽器:サックス)にお話を聞きました。
入部のきっかけ
4歳からバイオリンを始め、中高は吹奏楽部でクラシックを演奏していました。大学では違うことに挑戦してみようと思って、バイオリン奏者として入部しました。
高校生の時からサックスを演奏していたので入部しました。
ジャズの魅力
クラシックは楽譜通りですが、ジャズでは楽譜にないアレンジができて、音を外しても味になったり、自由に弾けるのが一番の魅力です。
それぞれのパートにソロがあって、自分が輝けるところがあるのも魅力です。(自分が担当している)バイオリンは音色が優雅で音域も広いので、それぞれの楽器とうまく溶け合って曲のまとまりも良くなります。
ジャズは特に決まった形とかはなくて、いろんな楽器で
みんなで1つの音楽を作ってジャズを楽しめるのが良いところです。
今後の目標
ジャズの良さは、どんな楽器でもジャズになるところだと思います。軽音楽部JAZZは、バイオリンなどジャズのイメージがない楽器でも演奏できるのが特長なので、新入生にも自由で幅広いジャズの魅力を伝えてジャズに興味をもってもらうきっかけになればと思っています。
次の100年に残したい1曲
ザ・ヴァンガード・ジャズ・オーケストラの「Don't Even Ask」です。軽音楽部JAZZには2つのビッグバンドがあるのですが、その一つ、KOBE Mussoc Jazz Orchestra (神戸マソックジャズオーケストラ)では、ここ数十年サド・ジョーンズ & メル・ルイス (サドメル) 関連の曲を演奏してきました。
この曲は、サドメルの後継バンドである、ザ・ヴァンガード・ジャズ・オーケストラの曲で冒頭の入り方がドラム、ベース、テナーサックスの演奏で、とてもカッコよく、途中からドラムなどのリズム隊がラテンに変わったり、最終的にはみんなで集まって盛り上がりを見せていくところが個人的には格好いいと思っています。