2021年01月04日 (月)見えるか!? 摩耶山からのご来光
「Live Love ひょうご」でおおむね月一回放送している、「兵庫山歩道(さんぽみち)」。
新年1回目の放送が早くも4日(月)ということで、
スタッフ一同、頭をひねった結果・・・
山の上から朝日を眺めて、初日の出のような気分を味わっては!? ということに。
目的地は神戸市の摩耶山、山頂付近の展望台「掬星台(きくせいだい)」に決まりました。
登るルートは「青谷道(あおたにみち)」。
2時間もあれば登頂可能ということで、
日の出に間に合うよう午前4時過ぎに出発しました。
なお、別の登山ルート「上野道(うえのみち)」の近くにある県立神戸高校には、
学校行事として冬の摩耶山を駆け上がる「耐寒登山マラソン」があるそうですね。
職場にいる卒業生が、懐かしそうに話していました。
閑話休題。
青谷道は途中まで街灯がありますが、やがてヘッドランプだけが頼りになります。
大きな石段のようになっている場所が多いのですが、これが案外くせもの。
前回歩いた「旧福知山線廃線跡」の枕木と同様、必ずしも歩幅には合わないからです。
大きめの段差を一気に越えようとすると、グッと力を入れて踏み込むことになりますが、
そうした強めの出力はあとあと太ももに効いてきて、思った以上の筋疲労につながります。
極力、越える段差が大きくならないように進路を見定め、小さな歩幅で軽めの出力をキープ。
時には横歩きのようにして段差をクリアすると、比較的ラクに登り続けることができます。
これまでのロケの中でいただいたアドバイスを元に、実践を重ねてつかんだ感覚です!
昭和51年(1976)の火災で焼失した旧天上寺の境内へと続く、立派な石段です。
何度踊り場に着いてもまだ先がある・・・ という感じで、へこたれそうになります。
はて何段あるのか? と思って、数えながら登り始めたのですが、
最初の30段を数えただけで息が上がってやめてしまいました。
(一説には300段以上あるとか・・・)
呼吸も筋力もいっぱいいっぱいで登り切り、振り返ると、眼下には美しい夜景が!
登った甲斐がありました。
さて、今回が初めての経験となった冬の山歩き。やはり「服装の難しさ」を感じました。
「この時期なりの街着」では明らかに暑すぎて、特に登りでは大汗をかいてしまいます。
ご参考までに、私が今回着ていたのは
山用の中厚手長袖インナー ②ネルシャツ ③薄手のウインドブレーカー です。
前回「汗冷え」を感じた反省から、最も下に着るシャツだけは山用にしました。
普段着の感覚からすればかなりの軽装に思えますが、これで十分でした。
登っているとやはり汗をかきますが、動いている限りはさほど気になりません。
ただ、休憩などで動きが止まると、当然のことながら一気に、そしてかなり冷えますので、
そうした時にはフリースを重ね着。
さらに、山頂の展望台「掬星台」のウッドデッキには真っ白な霜が降りていて、
気温はおそらく氷点下。吹き抜ける風の冷たさも追い打ちをかけます。
最終的にはフリースの下にダウンも着込み、5枚重ねで日の出を待ちました。
「・・・あれ? もうずいぶん明るいのでは??」と気付かれましたか!?
そうなのです。この日、空は明るくなるものの、太陽はいっこうに姿を見せず。
日の出の時刻をだいぶ過ぎても厚い雲の中にぼんやりとした明るさを感じる程度で、
とても、とても残念な結果に終わってしまったのです・・・。
徐々に目覚めてゆくような街の風情も、それはそれで味わい深いものでしたが、
今回の最大の目的、「ご来光」を実感できずに終わるという、
何ともさえないスタートとなった2021年の「兵庫山歩道」。
先が思いやられますが、皆さんに楽しんでいただけるコーナーとなるよう
スタッフ一同頑張ります。今年もよろしくお願いいたします!
投稿者:田中 崇裕 | 投稿時間:16:45