夏の高校野球福岡大会!ことしのベスト4を紹介
- 2023年07月24日
全国高校野球選手権福岡大会もいよいよ大詰め。
あす25日に準決勝、27日に決勝が久留米市野球場で行われ、甲子園出場校が決まります!
準決勝は、第1試合 東筑 対 希望が丘
第2試合 大牟田 対 九州国際大付属 です。
NHKでは準決勝、決勝をテレビとラジオで中継します。
ことしのベスト4の戦いぶりをご紹介しましょう!
取材:アナウンサー神戸和貴
①強力打線で甲子園へ!東筑高校
北九州市八幡西区の県立東筑高校。6年ぶりの夏の甲子園を目指します。
チームの持ち味はなんといっても強力打線です!
2回戦:12-0 大和青藍
3回戦:3-1 北筑
4回戦:10-0 久留米高専
5回戦:13-4 西日本短大附属
準々決勝:10-3 近大福岡
5試合で48得点、チーム打率.417はベスト4でトップ。
3番尾形選手、4番森木選手、5番阿部選手の中軸は打率4割を超え、
特に阿部選手は打率.706で、監督も期待が大きい選手。
左打者で「長打よりセンターから左方向を意識している」と話しています。
投手は尾形投手、中嶋主将、安田投手の継投で準々決勝を勝利。
ベテランの青野浩彦監督は、
「準決勝以降はさらに投手のレベルが上がるので、好投手相手にどれだけとらえられるか。
連戦でうちの投手が苦しくなるなかで持ち味の攻撃力を発揮したい」と話しています。
グラウンドはサッカー部やラグビー部と共用で、
全面を使った練習は限られていますが、強く速くバットを振り込んできました。
ラグビー部の卒業生の中野将伍選手は、
9月のワールドカップ日本代表候補としても期待され、刺激を受けている野球部員もいました。
強力打線で6年ぶりの甲子園をつかみます!
②初めての準決勝進出!希望が丘高校
中間市の希望が丘高校は、1971年の創部以来初めてのベスト4進出を果たしました!
卒業生には卓球の世界選手権でメダルを獲得した早田ひな選手がいます。
2回戦:7-2 宇美商
3回戦:2-1 豊国学園
4回戦:8-1 福大若葉
5回戦:3-2 須恵
準々決勝:9-2 真颯館
原動力となったのは3年生、エースの江越投手。
身長1メートル70センチの右投手で、5試合すべてに登板。
36回ほどを投げ失点わずか6。防御率1.24と安定感を誇っています!
130キロ台のストレートを低めに集め、カーブでタイミングを外す場面も。
準々決勝のあと江越投手は、
「初回からボールを低めに集め、得意の直球で相手をつまらせることができた。
学校として初めてのベスト4はうれしいが、勝負はここから!」と気合十分でした。
打線はコンパクトに単打を狙うことを徹底しています。
バットを短く持つ選手も多く、チーム打率は.319。
準々決勝では3連打、4連打とつながって9得点しました。
大会前には学校に泊まり込む”ミニ合宿”で1日1000本、2000本とバットを振りました。
松﨑雄太監督は、
「ホームランを打つ選手はいませんが、1年間ずっとコンパクトに打ってきました。
本当によく打線がつながって、奇跡だと思います」と笑っていました。
準決勝では、東筑の強力打線と希望が丘のエースの対決に注目です!
また、東筑は甲子園での経験も豊富な青野監督、63歳。
対する希望が丘の松﨑監督は去年就任した29歳!監督の采配にも注目です!
③初めての決勝へ!執念で接戦を勝ち抜く大牟田高校
大牟田市の大牟田高校は12年ぶりのベスト4進出。
会場の久留米市野球場に観衆が大勢かけつけ、1プレーごとに拍手が湧いていました。
2回戦:19-0 朝倉光陽
3回戦:4-0 小郡
4回戦:3-2 北九州市立
5回戦:4-2 飯塚
準々決勝:1-0 東海大福岡
4回戦以降はすべて2点差以内の接戦を制しました!
5回戦では好投手を擁する飯塚に勝利し、
さらに北九州市立と東海大福岡に対しては、いずれもスクイズで決勝点を絞り出しました!
5試合で盗塁を14決め、エラーはわずか3つ。
準々決勝ではセンター猿渡選手のスーパーキャッチで球場は大きな歓声に包まれました。
そして5試合でわずか4失点のエースは2年生の境投手。
テンポよく投げる左投手で、3試合で完投し、そのうち2試合を完封!
大きなカーブが得意で、130キロ台中盤のストレートとのコンビネーションで打ちとります。
境投手は、
「今大会は立ち上がりが悪くても、そのあと修正できるのがいいところ。
守備に助けてもらっているので、次からはもっとチームを助ける投球がしたい」と話しています。
この夏の大雨で学校の近くでも被害があったとのことでしたが、
グラウンドで練習できたことに感謝する部員もいました。
キャプテンの大塚選手は、
「チームとして”執念”という言葉を大切にしている。
1つのプレーを必死に泥臭く戦って、執念で甲子園に行きたい!」と意気込んでいます。
④2年連続の甲子園へ!九州国際大付属高校
北九州市八幡東区の九州国際大付属は、去年は春夏とも甲子園に出場し春はベスト8。
しかしことしのチームは、九州大会出場を逃すなど悔しい思いの中で夏に臨みました。
2回戦:8-1 嘉穂総合
3回戦:10-0 門司大翔館
4回戦:11-1 三池工
5回戦:2-1 久留米商
準々決勝:4-1 祐誠
なんといっても5回戦の久留米商戦では、
1点を追いかける9回裏に、2アウトから連続タイムリーで逆転サヨナラ勝ち!
勝負強さを見せ、チームは勢いに乗りました。
チーム打率.386、防御率1.00、5試合でエラー無しと総合力の高いチームです。
そのなかでことしは下級生の活躍も目立っています。
2年生左腕の田端投手は5回戦、準々決勝と2試合連続で完投し、防御率は0点台。
久留米商戦で9回に同点打を放った三宅選手は1年生、サヨナラ打の秀嶋選手は2年生です。
そして去年甲子園を経験した佐倉主将、白井選手、隠塚選手ら3年生がプレーと声で引っ張ります。
去年甲子園でも注目された4番の佐倉主将は、ここまで打率5割でホームランは出ていません。
「ホームランが打てなくてもキャプテンとしてチームの勝利に貢献したい。
走塁面でも活躍できるよう1年間で体重を9キロ絞りました」と甲子園へ強い思いを話しています。
大牟田との準決勝はどちらの”執念”が上回るか、熱戦に期待です!
第105回全国高校野球選手権福岡大会をNHKでは、
25(火)の準決勝を午前10時から、
27(木)の決勝を午前10時55分から、
それぞれ総合テレビとラジオ第1で久留米市野球場から中継します。ぜひお楽しみください!
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