弱虫ペダル | 渡辺航さん「全力」トークショー
- 2022年12月28日

2022年11月27日(日)、北九州ポップカルチャーフェスティバル(KPF2022)で開催した『弱虫ペダル』トークショー。
イベントでは、作者の渡辺航先生の制作裏話だけでなく、ライブドローイングも。アニメで活躍中の声優の代永翼さん(真波山岳)、阿部敦さん(泉田塔一郎)もシークレットゲストとして登場!
内容盛りだくさんの<読むトークショー>です。
2023年1月4日(水)~6日(金)の『弱虫ペダル』振り返り特集放送にむけて、予習・復習にもお役立てください。
※長文です。「弱虫ペダル」の熱列なファン向けの内容です。
あまりご存じなくて内容が気になった方は、ぜひアニメや原作をご覧ください。
準備はいいかい? アブ Ready? Go!

北九州ポップカルチャーフェスティバル
メインステージ
渡辺航先生 トークショー

皆さんこんにちは。 この時間こちらのステージでは『弱虫ペダル』の作者、渡辺航先生のトークショーを開催したいと思います。
現在、NHK総合で日曜午前0時から放送中のアニメ『弱虫ペダル LIMIT BREAK』ですが、そのご縁からこのトークショーが実現いたしました。
皆さんぜひ最後までご覧になっていただければと思います。
申し遅れました。私、本日のMCを務めさせていただきます、NHK北九州放送局キャスター緒方直加です。どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに私は御堂筋君推しなんですけれども、一緒の方いらっしゃいますか?
手をあげていただけませんか?
ありがとうございます。 今日は私も精いっぱい頑張っていきたいと思います。

早速ご登場頂きましょう。 渡辺航先生です!
…あれ?
先生はどちらにいらっしゃいますか?渡辺先生?


ご自身の愛車のロードバイクで登場いただきました。
渡辺航先生です。よろしくお願いします。先生さすが!お手を振りながらロードバイクさっそうと乗っていらっしゃいましたけれども『弱虫ペダル』の作者渡辺航先生まもなくステージ上にご到着です。

こんにちは。
週刊少年チャンピオンで『弱虫ペダル』、別冊少年チャンピオンで『弱虫ペダル スペアバイク』を連載中の漫画家 渡辺航です。今日はどうも、ありがとうございます! よろしくお願いいたします。


BESTBOYです。

お母様からもらったんですか?

そうです!(笑)

北九州に来られるのは久しぶりですか?

夏の旅で何回か通らせていただいて、下関からトンネルが自転車通行可になっておりますので、そこで自転車を押して、歩いて、九州上陸というような流れの中で走らせていただいております。

北九州の街はいかがですか?

港町で海が見えて、しかも山が見えて。景色的には最高ですね!道も広くて走りやすいですね。

ちなみに北九州が地元だよっていう方どのぐらいいらっしゃいますか?
たくさんいらっしゃいますね!ありがとうございます。
私も、地元北九州です。北九州で先生のトークショーが実現する上で先生にお話を伺っていきたいと思います。

会場には多くのファンの方々が集まっていらっしゃいます。この中で私もロードバイク乗ったことあるよっていう方は?
おお!すごい!すごいいらっしゃいます!後ろのほうで手を振って下さってる方もいらっしゃいますね。
九州をロードバイクでめぐったことあるよっていう方は?
すごい!後ろの方に立ってる方でいらっしゃいますね。

渡辺先生は今回このイベント参加をきっかけに、地元長崎の方にも行かれ、そして小倉までロードバイクで昨日いらっしゃったんですよね?

そうです。昨日は僕の中では移動日、兼、旅の日で。
僕はブログをやっていて、ご覧になった方はご存じかもしれないですけど、昨日は長崎を朝6時に出まして、夕方5時ぐらいに小倉に。(距離としては)大体200kmぐらいですね。
自転車で走ってきました。

長崎→北九州(小倉)の約200kmを自転車移動して
イベント会場に到着した渡辺先生

先生、お疲れじゃないですか?

大丈夫です!今朝までぐっすり眠らせていただいたんで。

先生のアブも、調子いいですか?
※アブ=登場キャラクター・泉田の口癖。筋肉のこと。

もうばっちりです!

小倉までの道のり、200km近くですが、走ってみていかがでしたか?

九州の道は体なじみがあるというか、すごい走りやすい道が多くて。上りもきついんですけど、その中で景色を楽しみながら。ちょうど山の上は紅葉が始まっている季節だったので楽しみながら。ただ、上りの途中で写真とか撮りたいんです。 自転車やられてる方は分かると思うんですけど、「足途中でついたら負けだな」という謎の縛りがあって。頂上に行ってやっと写真を撮りますね。

皆さんご存じかと思うんですけれども、『弱虫ペダル』単行本には、自転車はたのしい!!といういろんな道のことが手記と写真で載せていらっしゃいます。ここ、お気に入りの道だよ!っていうところはありますか?

2015年の『弱虫ペダル』の映画の舞台になった熊本ですね。
走ってて、信号もないし、一本道だし、上りも下りもあって。そして広がる牧草地、
カルデラのきれいな景色とあわさって。あそこはすごくいい!
だから映画のスタッフさんとお話しして、舞台はどういう方がいいですかね。
役場も通ってぜひやってくださいと相談したのが僕なんで…。

先生の一声で(舞台が)熊本と決まったんですね。

先生がロードバイクに乗っていらっしゃるからこそ、キャラクターたちのリアルな表情につながっていると思います。

ありがとうございます。
僕も自分でやってて、きつい時これぐらいの顔だよな、とか、これぐらい汗落ちるような、っていうことは、いつも考えながら描いてるんですね。
紙にペンを乗せるときに、これぐらいだよなっていうので。
原稿のペン入れをして、スタッフに消しゴムとかやってもらって、戻ってきて、もう1回表情足して、最後仕上げの時にもう1回、線を足すんですよ。都合3回ぐらい表情を直す。直すというか、ブラッシュアップをしていくんで。なるべくその場に合わせたイメージにすり合うよう、足しながらやってます。

先生が魂を削って描く『弱虫ペダル』。ここからはアニメとキャラクターの魅力に迫りたいと思います。
改めまして、『弱虫ペダル』は自転車競技に青春をかける高校生たちの物語です。NHK総合で日曜の午前0時からアニメが放送中です。昨日(11月27日に)第7話が放送されました。会場の皆さんで見たよっていう方いらっしゃいますか?
たくさんの方が手をあげてくださっています。ありがとうございます。
泉田君が大活躍でした。先生は今期のアニメご覧になっていますか?

見ているんですが、昨日はちょっと残念ながら…夜は寝てました…。
今日のこのステージのために回復に努めておりました。

アニメをご覧になっていかがですか?

いろんなとこで言わせてもらってるんですけど、アニメーションと自転車って実は非常に相性が悪くて。
自転車を視聴者の人が見て普通に自転車に乗ってるっていう映像を作るだけでも、ものすごく大変。ペダルのアニメは多分皆さん違和感なく見られてると思います。それがものすごいことなんですよね。
僕が漫画で表現してる部分を アニメのスタッフさんもすごい気を使ってくれて。僕もありがたいなと思います。

『弱虫ペダル』には個性あふれるチーム、そしてキャラクターが登場しますが、先生が描いていて、気合いが入るチームってありますか?

気合いが入るチームはもちろん、「チーム総北」です。
描いててやっぱり楽しいのは、トリッキーな「京都伏見」。
「箱根学園」も力強いキャラクターが多いんで、描いてて楽しい。自分が自転車をやってる中では当然再生できないようなペダリングや走りを見せてくれる。

勝手に動き出してしまうようなキャラクターはいますか?

全体的にみんな勝手なキャラクターばかりなんで。
特に動いちゃうのは御堂筋。御堂筋は予定にないのにめちゃくちゃ大きくなったりとかするんですよ。

あれって勝手に大きくなったんですね。

そうなんです。
今回のインターハイが始まる、アニメでいうと4期に鳴子が京都伏見のテントを訪ねていったときに、何か普通の御堂筋面白くないよなーって思ってたんですが…で描くときに、すっごい御堂筋でっかくなってて。どんどん大きくなっていきます。
★大きくなった御堂筋

例えば御堂筋なんかは最初、完璧なサイボーグ的な選手みたいな雰囲気を出そうと思ったんです。ちょうどコミックスでいうと9巻の部分で御堂筋が出てくるんですけど、その時に御堂筋が
「箱根学園 ブッ潰しまーす」
って急に言ったんで

★ハコガクブッツブシマース

会場から拍手が上がりました

ありがとうございます。
僕も描きながらびっくりしました。

御堂筋はやっぱり強くなきゃいけない。イコール恐怖の対象でもあるんで。怖いってどういうことなんだろうっていうことを追求していったときに、やっぱり目玉が丸くて表情が読めないっていうのがすごい怖いなって。
何をしでかすか分からないがやっぱり一番怖いっていうことで御堂筋があの顔になった。打ち合わせまでは全然違うキャラクターだったんですけど、描くとき時にあんなふうに。

新開さんも、箱根学園No.3の男でいきましょうみたいな打ち合わせだったんです。コミックスでいうと15巻。ゼッケン4番で登場して
「おちつけよ泉田、熱くなりすぎだ。 」
「バキューン」

★バキューン

描きながら、えっ!?と思いながらも、めっちゃかっこよくなっちゃった。

確かに最初ただひたすら栄養食食べてるなっていう感じでしたけどそこからどんどんかっこよくなっちゃって…。

本当に僕もびっくりするくらい、かっこよくなっちゃって。

作中では過去の回想の話が出てきますね。ここで入れてみようとか、このキャラの過去の話は後にとか、計画されているんですか?

やっぱりストーリーには大きな流れがあります。
計画はしてても、この話はここに入れられないなと省いたりすることもあるんです。

たとえば荒北。コミックスでいうと21巻。荒北が待宮と戦ってる時に思い出す、福冨と荒北の1年生のときの話があります。
坂道君1回目のインターハイの1日目の夜に、荒北さんがコンビニで買い物をしてたら坂道君が荒北さんに褒められてびっくりして、みたいなエピソードからやろうかなって思ってたんです。コミックスでいうと13巻。タイミング的に、すぐ2日目やったほうが絶対面白くなるんで
ダストボックスへ…としてたんですけど、21巻を描いているあたりで、 「今だ!」っていうので荒北さんの過去の話は復活したんです。リーゼント荒北が…
★リーゼント荒北

そうだったんですね!

先生が個人的に自分と重ねている、ちょっと似てるかも、と思うキャラクターは?

こう言うと手嶋ファンに怒られるかも…。手嶋純太ですね。
★手嶋

やっぱり。そうじゃないかなと私も思ってました。

努力、努力…。
コミックスでいうと34巻ぐらい。
同学年の古賀とインターハイ出るか出ないかで合宿で戦ってる時の手嶋の自問自答。
「期待されればもっと頑張る…でもそれは間違い」
「頑張らないと期待なんかされないんだ」
このセリフは本当に僕がずっと思ってたことなので。あんな風に描けてすっごいよかったな。

ちなみに手嶋推しの方は?
(会場で手が上がる)

うれしい。私も大好きなんです。
何回読んでも手が震える。祈るような気持ちでページをめくる。みんな1位になってくれないかなって。
手嶋君ティーブレーク(※)してたんですよ!
※手嶋純太の名言の一つ。詳しくは漫画、アニメをチェック!

真波と戦う。2回目インターハイの1日目の山岳賞のところですね。
★ティーブレーク

めちゃくちゃかっこよかったです。

この『弱虫ペダル』という作品、漫画を通して、会場にいらっしゃってる方々にもそうなんですけれども、「伝えたいこと」はどんなことなんでしょうか?

コミックスでいうと4巻ぐらいのところで鳴子に背中を押され1年生レースで坂道君が今泉と対決するんですよね。そこで「全力」っていうワードが出てくるんですけど、これは本当にみんな言いたい。漫画を読んで伝わったらいいなと思ってて。
★全力

全力を出していろんなことをやる。小さいことでもいい。
自分の目の前に現れたことに対して、全力を尽くしてやることが僕はすごい大事なことだと思うし、それが次の扉を開くんだと思うんです
『弱虫ペダル』読んでる少年少女たちには、目の前に出されたことを恥ずかしがらずにやってほしいなと思う。例えばダンスをやってみようか、国語の発表をしてみようか、みたいな時に、発表恥ずかしいな、とかダンスは照れるな、とかじゃなくて全力でやってみる。
全力でやってみたら、もしかしたら次の扉が開く、といつも僕は思っています。
僕も若い頃はなかなか漫画が会議通らないで苦しい時期もあったんですけどその時は自分の中のかっこつけてる部分があったな。何か涼しい顔して、僕はこれぐらいの漫画を描けますけどっていう方がかっこいいと思ってたんです。
何であのとき全力でやらなかった?と、当時の自分に対して反省の気持ちがあるんです。今はその反省から「いつも全力でやりたい」って思ってます。
そういう気持ちが伝わるといいなと思ってます。

先生そしてキャラクターの「全力」を私たちファンも「全力」で応援していきたいと思っております。
★総北全力
ライブドローイング

さあそれでは次にまいりましょう!今日はなんと!渡辺先生にライブドローイング、この場で色紙にキャラクターを描いていただきます!
<会場:大きな拍手>

先生すみません、ムチャぶりで…。

大丈夫です!こっちが本業なんでね!

ルールを説明したいと思います。
渡辺先生には1分間でキャラクターを描いていただこうと思うんですけれども、先生1分で大丈夫ですか?

1分!大丈夫です!!やりましょう!!!

さすが!
渡辺先生の描いている手元はステージ上のカメラで…。

これが映るわけですね。


貴重な機会です。会場の皆さんには、先生の手元の様子キャラクターが描かれていく様子もこのスクリーンでじっくりご覧いただきたいと思います。
あわせて私の手元にあるストップウォッチで、1分間カウントさせていただきます。先生1分間でお願いします。

色紙は3枚ありますが…1人目は?

1人目は…やっぱり小野田坂道君を描きたいと思います。

(会場から)拍手が!ありがとうございます。
そして2人目は?

巻島さんと東堂さんとか荒北さんとか…いきたいところですけど…
アニメの企画なんで、やっぱり坂道君のライバルこと真波君を!

かっこいい!顔がいいんですよね。

顔がいいって、なかなかですね。

そして最後の3人目は?

皆さんがアニメも見ていただいているという事で、昨日<第7話 FINAL ROAD!で>大活躍だった アブ・泉田塔一郎を描きたいと思います

まつ毛先輩!

ではまずは1枚目まいりましょう。描いていただくのは、主人公の小野田坂道君です!
それでは3、2、1スタート!

さあ始まりました。
まずは坂道君、目がきましたね。
目が…やっぱり坂道君はこの目が特徴的ですよね。このキラキラした目に何回やられたことか…。この輝かしい目で本当にママチャリで秋葉原に行ってたのか!と私もびっくりしながら読んでたんです。どんどん描かれていき、さあ時間はまもなく30秒で折り返し地点でございます。
ヒメ、ヒメ…って

はい、できました!

速い!速いです!

「全力で回します!」

時間は…37秒です。

もうちょっとゆっくりやったほうがいいですか?

びっくりしました!こんなに素早くかわいい坂道君が出来上がるなんて。

では、2枚目にまいりましょうかちょっとあまりに速すぎて私の実況が追いつかなかったです。
皆さん画面を注視しててください。
描いていただく2人目は、箱根学園の真波山岳君です。さあそれではいきましょう。
スタート!

前髪、そして、このキリッとした目。
いいですね、あーいいですね。何かいいですねしか言ってなくてごめんなさい。
真波君を描いているときにどういうところを気をつけているんですか?

最後の仕上げでこの、くるんっていうこの頭の毛を描くようにしてるんで。
小さいお子さんが「真波君描いてください」と言ってきて、僕は「じゃあ見ててね、真波君出来上がるから見ててね」って描くんですけど、後ろの方で「あー!あー!」って言ってるのは親御さんのほうです。

時間は55、56、57、58、59、60!
1分ぴったりでございました。

「俺、生きてる!」

真波君も完成しました。
さあどんどんいきましょうか!3枚目まいりましょう。続いては…

アブ泉田ですね!

せっかくですから、カウントダウンは…
「アブ Ready? Go!」

泉田さん、昨日大活躍でした。泉田さんのポイントは?

やっぱりまつ毛です。微笑を浮かべています

まつ毛先輩!
まつ毛、跳ね上がってますね。
泉田君、今のアニメもそうですけどかなりりりしくなりましたよね。

2年生のころの、先輩に付き従って走る泉田ではない、一生懸命自分で考えて走るように変わっていたんでね。

48、49、残りが10秒。
アブレディゴウも書かれました。
完成です!
時間は57秒でした。

「アブ Ready? Go!」

改めましてちょっと見せていただきましょう。今日ちょっとハコガク推しになっちゃったんですが…。

(坂道君の色紙を見せながら)
「僕もいます!」
「全力で走ります!」
(真波君の色紙を見せながら)
「俺生きてる」
(泉田君の色紙を見せながら)
「アブ Ready? Go!」

…アブ!アブ!アブ!アブ!

あれ?泉田さん、今俺たち呼ばれましたか?

そのようだな…では、行くぞ!真波!
スペシャルゲストをお迎えして

あれ?聞いたことのある声がしましたけれど…。
ここでスペシャルゲストの登場です!


アブ!アブ!アブ!アブ!

俺、生きてる!


改めましてご紹介しましょう。
真波山岳役 代永翼さんと
泉田塔一郎役 阿部敦さんです。
よろしくお願いします!

せっかくですので、お一人ずつ自己紹介をお願いします。

箱根学園の真波山岳役をやっております、代永翼です。よろしくお願いします。

同じく箱根学園の主将
泉田塔一郎役 阿部敦と…
右大胸筋アンディ、左大胸筋フランク、左上脚筋ペテル、右上脚筋マーク、そして筋肉の父、背筋のファビアンです。
よろしくお願いいたします。

昨日、アニメの方でも!

大活躍でした!


ここからは、代永さん、阿部さんにもお話を伺いたいと思います。

よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

先生、描くのめっちゃ速いですね。

しかもマイク片手で、よく描けるなと思って。

三段速度で描いてます。

もうそろそろお二人の出番じゃないかと思いながら「アブ!アブ!」って聞こえた時に本当に申し訳ないんですが私が「えっ!」言っちゃって。
ファン目線で「うそ!」って言ってしまって…。

それにつられて会場の皆さんも「あー!」って声をあげていただいて、ほんとうれしいな。

前のステージで僕ら出てて、「いや、出ろよ!」と会場の皆さんも思われてましたよね?
今回、渡辺先生との共演という話をいただきまして、我々もシークレットということで言えなかったですけど、僕らも出られて本当にうれしいです。

こうなると、ちょっと何かNHK、ハコガク推し?みたいな。

うれしいですよね、我々「絶対王者」としてはね。

ここからはアニメ『弱虫ペダル』に焦点を当てていきたいと思います。
現在放送しているアニメでは主人公の小野田坂道君たちが高校2年生で迎えたインターハイ最終日が舞台。
渡辺先生はご自身の作品のキャラクターが動く、声が付くってどう感じられていますか?

そうですね、僕の本音を言わせてもらうと、毎週毎週、色と声と音が付いて動いてるのができるんだったら自分仕事しなくていいんじゃ…。

いやいや!先生が描いてくださらないと話が進まなくなっちゃいます!
どうなるの?どっちが勝つのって。

予想外の展開でしたね。

先生あっての『弱虫ペダル』ですから。

がんばります!


代永さんと阿部さんは演じる側として、今期も含めてな今までで一番印象的だったシーンは?

たくさんあるんです。昨日の話もそうなんですが、個人的には、小鞠君とのスプリントラインリザルト。
1年目、負けを喫した。箱根学園の先鋒としてスプリンター勝負を仕掛けたあの負けが、小鞠君との勝負の勝ちにすごく生きてて。
ペットボトルが飛んできても、それでも前に行く愚直さを学んで、自分のものにして、リザルトをとるってめちゃくちゃ感動しました。
そのあとに渡辺先生に打ち上げでお会いして「ありがとうございました」と話をした覚えがあります。

代永さんは?
真波君はよく翼が生えてますけれども、翼つながりで…(すみません、雑なフリをしてしまって…)

これまでも現場で言われてたんで!
僕としても手嶋さんすごい大好きなんです。真波も1回手嶋さんとの勝負があるんですよ、先ほど先生お話されていた手嶋さんと古賀さんの対決のところ。原作を読んで泣きました。アニメではそこに、岸尾だいすけさん(手嶋純太)と中村悠一さん(古賀公貴)の声が付くことによって、さらに盛り上がるんです。
どっちも勝ってほしい、なぜインターハイに出ることができる人数はここまでなんだ。出ていいじゃない!と。
勝負をつけなければいけない、お互いをリスペクトしてるからこそ挑んでいる姿、努力してる姿を知っているんですね。
友情もありライバルでもあり…真波君と坂道君が作り上げてきた友情関係とはまたちょっと違うところのベクトルで展開されているんです。
箱根学園は背中を見せて語る部分が多いです。総北高校はお互いに手を取り合ったり教えあったりしますね。

レースで見たいよね。「轟音(ごうおん)の古賀」。肩で風を切ってそれが轟音だからって…すごい異名だな!

古賀も今年は絶対インターハイに出ると挑んだけれども、手嶋もちゃんとついていく。そんな勝負に本当に感動してしまう。

あれはね、古賀が最後に
「けがには詳しいんだ」って言ってましたが…。
編集さんと「これどうにかして古賀出せないですか?青八木外しましょう…」みたいなやりとりもあった。
それは駄目って。さすがにT2(チーム2人)は2人で出さないと意味がないし、彼らが輝く瞬間。特に今アニメでやってるシリーズですね。あのシーンが描けないんでちょっと古賀には最後これで泣いてもらおうということになりました。

泉田君、昨日かっこよかったですね!

自分でやっててなんですけど、美しかったな。先輩の追い出しレースのときもそうだったんですが、
泉田君が本気を出すジッパーを上げたときの収録は、必ずのどをからすんで。
割とのどは強い方。からすんだけど、加減しちゃうと何か違うなと思ってて。最後のほうとか、本当に息切れしながらやってるんですけど、逆にリアル感が出てると音響監督さんから言っていただいて。
本当にみんな命削って落ちていくじゃないですか。それをやっぱ出したいなと思ってて、ぜーぜーなりながら700m離しました。

代永さんが特に気合いを入れたシーンは?

今期は前回の勝負で自分が負けてしまったっていう責任感のある中での勝負となるので、1年生のときにひょうひょうと自転車に乗っていた時より勝負を取りにいくスイッチが入る瞬間が、前よりもすごく多いんですね。
音響監督さんからも、ふわっというより、真剣な表情でいきましょうっていう話がありました。
割とその違いはあって、先輩たちがどんどん落ちていく中、真波としても、今度こそ絶対にとるという思いで走ってるんです。収録中はやっぱり負けたくない思いが強すぎて、後半の方まで取っといてくださいってよく言われます。

渡辺先生から、このシーンよかったとか、お二人にありますか?

すごいプレッシャー!
本当に2人とも、もう完全に泉田と真波の声になっちゃってる。
僕も描きながら声の再生するんですけど 2人の声が出てきます。
それぐらい、息を吹き込んでくれてるなと感じていていつも楽し見くさせてもらっています。

本当に魅力的なキャラが多い『弱虫ペダル』!
原作もアニメも目が離せませんね。
引き続き、皆さん応援よろしくお願いいたします。
会場全体で記念撮影

トークショーも残すところあとわずか。ここで渡辺さん、代永さん、阿部さん、そしてトークショーに参加してくださっている皆さんと一緒に記念撮影をさせていただければなと思います。
よくライブでみるあれですね。ステージからカメラで観客席含めて撮影いたします。

映りたくないよっていう人は何かで隠していただいて…

先生、掛け声どうしましょうか?

もう「アブ Ready? Go!」じゃないですか。
ね、阿部さん。

俺の掛け声で言っていいんですか?

阿部さんがいるのに僕が言ったらわけわからなくなってくる…。
もちろん、お願いします!

さすがにこの掛け声で写真撮るのは初めてなんですけど。

確かに。いろいろイベントやってきたけどね

すみません、忘れていたんですけど写真撮影の後に「ニュースブリッジ北九州」というNHKの番組があるんですけれども、そちらのタイトルコールも撮りたいと思います。皆さんぜひご協力お願いいたします。

先生に描いていただいた色紙をそれぞれ持っていただきまして…

では準備はいいですか?
それでは行きます!

「アブ Ready? Go!」


はいOKです。ありがとうございます。
続きまして「ニュースブリッジ北九州」です。
せーの
「ニュースブリッジ北九州!」


さあ最後になってしまったんですけれども、会場の皆さん、ファンの皆さんに向けて、一言ずつメッセージをお願いできればと思います。

皆さん、ご来場いただきましてまことにありがとうございます。
長かった2年目のインターハイ3日目。これから最後に向けてどんどん盛り上がっていくところだと思います。
スプリンター勢はここまでの役目になります。
銅橋そして泉田は、真波たちに託しました。
どんな結末になろうと最後まで見守っていただければと思います。
最後に一言。
「王者たれ!箱根学園!」
ありがとうございました。

拝んじゃいました。ありがとうございます。
続いて、代永さん、お願いします。

本日はご来場いただきましてまことにありがとうございます。
シークレットゲストということで、渡辺先生と同じステージに立たせていただきましてすごくうれしかったです。
アニメとしてはインターハイ3日目が始まりまして皆さんとしても、どのような勝負がつくのかドキドキしてると思うんですけれども、真波は3日目、最終勝負としてどのような姿を見せられるのか、見せていけるのか、ぜひ楽しみにしていただいて。王座奪還したいという想いもありますので、そういう意味でも応援してください。どこの高校も応援したいのもわかるんですけれども、ぜひ、箱根学園の応援もお願いします。
総北高校も応援して、京都伏見も応援して…全高校を応援して…
最後まで勝負を見守ってください
本日は、ありがとうございました。

ありがとうございます。
最後に渡辺先生お願いします。

皆さん、ご来場ありがとうございました。
アニメも盛り上がっております。
漫画のほうでは、新しい1年生が入ってきて、またまた新しい勢力が増えたり増えなかったりして、こちらも盛り上がっておりますので、チェックしていただけるとありがたいです。
私は毎月、毎週、漫画を描いて、皆さんが楽しんでいただければ幸せだと思っております。
そして時々自転車にも乗りながら楽しんでいきたいと思います。
皆さん今後ともよろしくお願いいたします。
今日は本当にありがとうございました!

皆さん、本日のトークショーいかがだったでしょうか?
ここで渡辺先生、代永さん、阿部さんとお別れになります。
改めまして、本当にありがとうございました。

ありがとうございました!

ありがとうございました!

ありがとうございました!

皆さん、おつきあいいただき本当にありがとうございました。
私も一ファンととして皆さんと一緒に楽しい時間を共有できましたことをうれしく思います。
本日はどうもありがとうございました。

長文の読むトークショーにおつきあいいただき、ありがとうございました。
2023年1月4日(水)~6日(金)の『弱虫ペダル』振り返り特集放送もお見逃しなく!