ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

20210121-1-1.jpg

3月の「防災チェック」は、「障害のある人の避難」を考えました。

障害のある人も、災害に対して、自ら備える意識が必要だ、と語るのは
北九州市障害福祉団体連絡協議会の会長・林芳江さんです。

20210402-1.jpg

脳性麻痺で、ふだん電動車いすを利用しています。

この日は、林さんが代表を務める、NPO法人が運営する施設で避難訓練。
施設の一帯は、近くの河川が氾濫すると3m以上の浸水が想定されています。

20210402-2.jpg

林さんは、雨の時に滑りやすい階段など、
避難経路の危険個所を確認しながら移動していました。

さらに、被災した時の状況を具体的にイメージする取り組みも。

20210402-3.jpg

林さんが考案した「災害時に身をまもるおぼえがき」。
地震や水害の際に慌てないよう、行動を具体的に記しておくのです。

林さんは、3年前の西日本豪雨の際、避難の難しさに直面しました。
マンション1階の自宅で、玄関付近まで冠水して、
自力では部屋から出られなくなってしまったのです。

その経験から、

20210402-4.jpg

避難のタイミングを逃さないように、防災情報により早くから注意するようにしたり、
緊急時には抱えてもらえるよう、軽い、手動の車いすを使って避難したりすることなど、
自身の備えを再確認しました。

20210402-5.jpg

林さんは、「災害時のことを可能な範囲で、自分たちで話しあってきめておくことが大事」と話していました。

さらに、林さんが頼りにするのは、周囲の助け。
ふだんから、地域住民とのつながりを作っておこうと意識しています。
地域の役員を務めたり、避難訓練などの行事に積極的に参加したり。

20210402-6.jpg

自治会長の滝水莞爾さんも、日常的なつながりが災害時の助け合いにつながると考えています。

災害時に取り残される人がないよう助け合うために、
障害のある人もない人もかかわりを持つ意識が大切だという、林さん。
「障害があることを知らせると、偏見を持たれるほうが怖いという方の割合が、まだ高いのかなと思います。
本当に身近な話題からコミュニケーションとってみると、
少しずつ顔見知りになっていけると思います。」と話していました。


障害のある人など、避難で支援が必要な人を地域で支える仕組みが
「避難行動要支援者名簿」です。

20210402-7.jpg

名簿の作成には「住む場所や障害の程度」などの条件がある場合がありますが、
これを満たさなくても、自ら手をあげて名簿に含めることもできます。
北九州市では、各区役所の総務企画課に相談をしてほしいということです。

また、北九州市では、障害のある人の支援のポイントをまとめた
「災害時障害者サポートマニュアル」も5年前に制作しました。

北九州市障害福祉団体連絡協議会も制作に協力し、当事者の声も反映したものです。
市の障害福祉企画課のHPで見ることができます。

災害時に、みんなで助け合うために、ポイントを知っておきたいですね。