ことしの桜開花予想
気象予報士の森本まりあです。
寒さが続く中ですが、早咲きの桜が咲き始めました。
こちらは、門司区にある白野江植物公園にある「河津桜」です。
2月に入り数輪咲き始めたそうで、これから1か月かけて満開になっていきます。
民間気象会社からは、ソメイヨシノの開花予想も発表されています。
九州・山口の開花は平年並みかやや早い予想で、福岡市は3月21日となっています。
気象台の標本木がない北九州市の予想は出ていませんが、
例年ですと福岡市の開花から2~3日後に花が開きます。
北九州の開花は3月23日~24日ごろとなるかも知れません。
さて、桜の開花に重要なのは、冬の寒さと春の暖かさです。
桜は夏の気温が高い時期に、翌年に咲く花の芽、花芽(かが)を形成し、
気温が下がる秋になると休眠に入ります。
眠ってしまった桜を目覚めさせるのが冬の寒さです。
一定期間寒さにさらされて、休眠から目覚めることを「休眠打破」と言い、
桜は「休眠打破」をきっかけに活動を再開します。
その後、春を迎えて暖かくなるにつれて次第につぼみが成長し、開花に至るのです。
この冬は、12月前半の気温が高かったものの、その後断続的に寒気が流れ込み、
12月~1月の平均気温は平年並みとなりました。
2月前半も気温が低く、寒さによる休眠打破は順調に進んでいると考えられます。
また、桜の開花に重要な3月の気温もほぼ平年並みの予想です。
2月下旬以降は次第に暖かくなり、順調に季節が春へと進んでいくでしょう。
去年のような、2月~3月の高温も予想されていないため、
開花時期が極端に早まることはなく、ほぼ例年通りの開花となりそうです。
改めて、各地の開花予想日と満開の時期を見ていきましょう。
九州・山口の開花は3月20日~25日ごろです。
各地、開花してから9日前後で満開を迎えるでしょう。
その満開予想日は、3月29日~4月3日にかけて、福岡では29日に満開となる見通しです。
桜の見ごろは、五分咲きを超えたころからとされています。
各地満開予想日の少し前から見ごろに入り、見ごろの時期は1週間程度続く見通しです。
桜の季節が楽しみですね!