ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2022年5月

2022年05月18日 (水)

20年前の思い出

アナウンサーの田中秀喜です。
早いもので、この仕事に就いて30年過ぎてしまいました。
その間、おもに九州・山口を転々としてきました。
前回北九州局に転勤したのが20年前!
“十年ひと昔”と言ったりしますから、“ふた昔”前の話です。
当時は旦過でモノレールを降りて、大門にある昔の局舎に通っていました。
旦過市場を歩いていると、「いつも見てるよ」と声をかけていただきました。
それまで街なかで話しかけられることなどなかったので、
旦過のまちのみなさんのフレンドリーさがうれしかったのを覚えています。
出勤時に通ることが多くてあまり買い物はできなかったのですが、
あの活気とノスタルジックな雰囲気が良いんですよねぇ。
じつは、去年再び北九州勤務が決まって家を探しに来た際、
真っ先に行ったのも、旦過市場内の飲食店でした。

そんな旦過のまちで起きた大火事から約1か月たちました。
旦過市場の北側入口の立ち入り禁止は解かれましたが、

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焼け残った建物が火事のすさまじさを物語っています。

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一方で、南側のエリアを中心に賑わいが戻ってきました。

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耳を傾けると、
店の人の声とともにお客さんのお見舞いのことばが聞こえてきます。
“北九州の台所”と言われ親しまれているのだと実感しました。

今月の「きたきゅーラジオ」は、旦過市場を特集することにしました。
復興に向けた最新情報とともに、
旦過のまちへのメッセージをご紹介します。
できるだけ多くの声を届けたいと考えていますので、
ぜひ、みなさんひとりひとりの
“わたしの旦過市場”への思いをお寄せください。
今回の「きたきゅーラジオ」や
「ニュースブリッジ北九州」で放送します。
投稿はこちらからか、
〒803-8555 NHK北九州放送局「きたきゅーラジオ」係、
FAXは、093-583-0735、
ツイッターは「#きたきゅーラジオ」とつけて投稿してください。
お待ちしております。

放送は、R1(ラジオ第1)で、
北九州・筑豊エリア向けに、27日(金)午後0時20分からです。
ぜひお聴きください。

アナウンサー生活31年目の田中秀喜です。

日々のニュースの他、さまざまな仕事をしていますが、
中でも特別な思いを持って取り組んでいるのが、朗読です。

きっかけは、前回の北九州勤務時に担当した、“聴く短編小説”「ラジオ文芸館」。
故・佐木隆三さんがアマチュア時代に書いた短編「野いちご」の読み手として参加し、
演出を担当した大先輩のアナウンサーの特訓を受けて、本番に臨みました。
ちなみに、実際に起きた犯罪をテーマに数多くの小説を著し、ノンフィクション・ノベルというジャンルを確立した佐木さんですが、
この作品は甘く切ない恋愛小説でした。
番組は、幸いなことにそれなりにご好評いただき、以後20年近く朗読に挑み続けています。
朗読番組を作るたびに自分の拙さを反省することにはなるのですが、
「放送を聴いてその本を読んでみたくなった」とか「自分で読んだときより内容が伝わった」
というご意見をいただくと、周りに気づかれないように小さくガッツポーズをしてしまいます。

そんな私が、またまた「ラジオ文芸館」を担当しました。
地元・北九州のアナウンサーとして、没後30年を迎えることし絶対実現したいと思っていた、松本清張作品の朗読です。
今回は「白梅の香」という時代小説を取り上げます。
「眉目優れた津和野藩の若侍・白石兵馬が、初めての江戸勤めで芝居見物に夢中になり…」と、
ひとつの出会いから思わぬ方向へと話が展開していく、清張らしいお話です。
今回は、本来ラジオでは伝わらないはずの「香り」を音響効果で表現してみました。
ご堪能いただけたら幸いです。

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放送は、今度の日曜日の「ラジオ深夜便」、日付が変わって16日(月)午前1時台です。
リアルタイムで聴けなくても、「らじる★らじる」などの聴き逃し配信なら放送後1週間、
パソコンやスマートフォンでお聴きいただけます(「日曜日放送分を聴く」をクリックorタップしてください)。

ページをめくる手間もいりませんし、私のように小さい文字を目で追う苦労もありません。
ぜひお聴きください!