ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2021年9月29日

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気象予報士の森本まりあです。
現在、南の海上では台風16号が発達を続けています。

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今後の進路を見ると、
あさって金曜日には伊豆諸島に接近する見通しで、
その後、日本の東の海上を進む予想です。

非常に強い勢力を保って北上するため、
関東付近でも雨や風が強まるおそれがあります。

さて、台風16号は東日本に近づくコースを通っていますが、
こうした進路は秋台風の特徴でもあります。

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台風は高気圧の縁を回るようにして北上しますが、
夏は、太平洋高気圧が日本付近をすっぽりと覆うため、
沖縄や九州北部に接近しやすくなるのが特徴です。

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一方で、秋は太平洋高気圧の勢力が弱まるため、
台風のコースも少しずつ東にずれ、
10月には関東や東海で台風の接近が増えてきます。
16号も、まさに秋らしい台風のコースを通ることになりそうです。

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ただ、過去10月に九州に接近・上陸した台風がないわけではありません。
最近では2018年に台風25号、2016年に台風18号が、
それぞれ東シナ海から対馬海峡へ進むようにして、九州北部に接近しています。

ことしの10月は例年より高気圧の勢力が強まると見られていて、
こうしたコースを通る台風が発生する可能性もあります。
10月に入っても、台風の情報には十分お気をつけください。

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そして、先週は最新の3か月予報も発表されました。
10月は高気圧に覆われやすいということで、
晴れる日が多く、日照時間は平年並みか多くなりそうです。
気温も高くなり、残暑が長引く予想となっています。

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11月は、気温・降水量ともにほぼ平年並みの見込みです。
続く残暑から一転し、一気に秋が深まるでしょう。

また、12月になると西日本に寒気が流れ込みやすくなり、
寒さが厳しくなる見込みです。
昨シーズンは筑豊地方などで記録的な大雪となりましたが、
この冬も、雪への備えが必要となりそうです。

11月以降は季節が足早に進み、
12月は平年よりも気温が低くなる可能性があります。
10月の残暑が厳しい分、過ごしやすい秋が短く感じられそうです。

みなさんこんにちは!

アナウンサーの藤重博貴です。

毎月最終金曜日にお送りしている「きたきゅーラジオ」。
9月の担当は私でした。
聞き逃しは こちら からどうぞ!

メッセージテーマは「小さな秋見つけた!」。
うろこ雲を見つけた、栗ご飯を食べた、ススキを見つけた…などなど、
たくさんのお便りをご紹介しました。

「小さな秋見つけた」。
よく聞くフレーズですが、恥ずかしながら、
私はこれまで漠然と使ってきたような気がします。

しかし、ドアを開けた瞬間のひんやりする風や、
ニュースで上空からの映像を見て、
たんぼのあぜに数輪の赤いヒガンバナを見つけた時など、
ことしの秋は、ささやかだけれど、確かな季節の進み具合を、
何度か実感する機会がありました。
これが『小さな秋』なんだなあと、初めて、言葉の意味をかみしめました。
日々せわしなく過ぎていきますが、
しっかり「いま」に目を向ける余裕を持っていたいものですね。

さて、この日の特集は、
新型コロナの感染が続く中、「疫病との闘い」に関するインタビューでした。

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飯塚市の「明観寺」住職、坂本法観さん(93)です。
坂本さんは終戦当時、旧満州、
いまの中国東北部のハルビンに暮らす17歳の学生でした。
敗戦を機に難民となり、
当時のソ連軍の管理のもと収容所暮らしを強いられました。
そこで、戦争に続き、
新たに、疫病との闘いを余儀なくされたのです。

いま、命を奪う新型コロナとの闘いは、時に戦争にもたとえられています。
こうした中で、実際に、戦争と疫病、2つの戦いを生き延びた坂本さんに、
戦争と疫病との共通点や命の尊さについてお話を伺いました。

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こちらが、番組でもご紹介した、坂本さんが描いた絵「生きる」です。
この夏、飯塚市歴史資料館で展示されました。

坂本さんが満州からの引き揚げの様子を描いたもので、
引き揚げ船に乗ろうと遠い道のりを歩く母親や、おぶられた子供が、
5~6人描かれています。
命の保証のない中、ただ生きることだけを考え、
表情固く歩く様子を思い出して描いたということです。
太陽は黒く塗られ、決して希望の旅路ではなかったことを象徴したといいます。
本当は、途中で命尽きた大勢の横たわる人を地面に描こうとしたものの、
辛くて描けなかったという坂本さん。
「戦争に関する絵はこの1枚だけで、もう描こうとは思わない」と
話していたのが印象的でした。

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一方、こちらは炭鉱地区特有の「ボタ山」を描いた絵。

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明観寺は高台にあるため、ボタ山を望むことができ、その様子を描いたということです。
「ボタ山」の穏やかな筆遣いを拝見して、
いっそう、「生きる」で描かれた戦争の険しさや厳しさが真に迫ってくるように思いました。

坂本さんがインタビューでおっしゃっていたように、
「生きたい」という思いに応えられる社会をこれからも守っていかなくてはならないと感じました。


さて、防災コーナーでは、
台風シーズンのいまの時期、特に注意が必要な「高潮」について取り上げました。
江崎さんがスマートフォンを操作しながらご紹介した
「北九州市の高潮ハザードマップ」はこちらのサイトからご覧ください。

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沿岸部の小倉駅北口では、薄いピンク。3mから5mの浸水が想定されています。

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一方、海から2kmほど離れた内陸の北九州メディアドームのあたりでも、注意が必要です。
薄い黄色。50cmから3m未満の浸水が想定されています。

また、緑のマークは避難所を表していますが、
「高潮災害時利用不可」と書かれている避難所は水没の恐れがあるため、避難できません。
ぜひ、自分の住む場所の危険性や、どの避難所に避難すればいいのか。
事前に確認をお願いします。

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そして、「なんしよん?北九州」のコーナーでは、
10月1日から始まる「小倉イルミネーション」について、
緒方キャスター(写真中央左)が。
「きいて!みて!NHK」では、北九州放送局から放送が出せなくなったことを
想定した取り組みについて、技術部の浦サブデスク(写真中央右)がご案内しました。

次回の放送は10月29日(金)。
お便りのテーマは少し変わって「わたしの“秋のお楽しみ”」です。

お便りは、
▼NHK北九州のHP
https://www4.nhk.or.jp/P6080/
▼FAX・093-583-0735。
また郵送でも。
▼〒803-8555(住所不要) NHK北九州放送局『きたきゅーラジオ』係まで!

それでは、今回もお聴きいただき、ありがとうございました!!
季節の変わり目、どうぞご自愛ください。