
気象予報士の森本まりあです。
きょうも不安定な空模様となっていて、
所々で雨が降っています。
あす木曜も同じような傾向が続く見込みで、
変わりやすい天気に注意が必要です。

天気急変のサインは、
空が急に暗くなったり、雷の音が鳴ったり、
冷たい風が吹いたりしてきた時です。
こうした前触れがある時は、
ザッと降る雨や、落雷や突風、ひょうに注意をしてください。

不安定な天気はあす・あさってまで続きますが、
週末以降は晴れ間の出る日が多くなりそうです。
この週末は、土曜日を中心に安定して晴れる見込みで、
土日ともに晴れるのは、今月に入ってから初めての予想です。
晴れると暑さが厳しくなりますので、
熱中症には十分注意をするようにしてください。

特に、お子さんやペットの体調変化には注意が必要です。
通常、気温は高さ1.5メートルの高さで測っていて、
予想気温が32度の場合は、50センチの高さで35度くらい、
さらに地面に近い5センチでは36度以上になるとされています。
大人が暑いと感じている時は、
お子さんやペットはさらに高温にあるということですから、
より気を配ってあげることが必要です。
週末以降は日差しが照り付け、
まさに上の図のような気温の感じ方となりそうです。
熱中症対策は万全になさってください。

気象予報士の森本まりあです。
停滞する前線の影響で、きょう18日で8日連続の雨となっています。

上の図は、先週11日からの気圧配置をまとめたものです。
紫色で書かれている雨をもたらした前線は
長期間九州に停滞を続け、
この時期としては異例の長雨をもたらしました。

前線はあす19日も対馬海峡付近に停滞する見込みで、
前線に向かって暖かく湿った空気が入り、
大気の状態が非常に不安定となりそうです。
あすにかけても、局地的な激しい雨に注意をしてください。

北九州・筑豊地方の降り始め(11日)から、きょう18日正午までの雨の量です。
添田町では700ミリを超えていて、平年の8月1か月分の雨量の3.3倍、
そのほか、飯塚で618ミリ、行橋で531ミリと平年の3倍前後の雨が降っています。
また、八幡でも411ミリの雨を観測し、平年の2倍以上となりました。

広い範囲での雨のピークは超えていますが、
これだけ大雨が降ったということで、
まだ土の中にはたっぷりと水がしみ込んでいます。
上の図は、土の中の水分量を表した土壌雨量指数です。
色が濃い赤に近い所ほど、水分量が多いことを表しています。
県内はまだ赤色の表示の所も多く、水分量はかなり多い状態です。
15日の未明には添田町で土砂崩れが発生しましたが、
土砂災害は大雨のピークを過ぎてから発生することもあります。
山や崖など、急な斜面や危険な場所には、
念のため、まだ近づかないようにしてください。

向こう1週間の予報を見ると、
大気の不安定な状態はこの先もしばらく続く見込みで、
週末にかけても所々で雨が降るでしょう。
来週は太平洋高気圧が勢力を強めると
晴れ間が出る予想ですが、
比較的、雲の広がりやすい状態が続く見込みです。
引き続き、今後の気象情報にご注意ください。

気象予報士の森本まりあです。
8月に入り、毎日うだるような暑さとなっています。
きょうは昼前から35度以上の猛暑日となっている所もあり、
熱中症に厳重な警戒が必要です。

猛烈な暑さのピークは、あす・あさってとなりそうです。
県内の予想最高気温を見ていくと、
あさって(金)にかけて広く猛暑日となる見込みで、
久留米では40度と記録的な暑さが予想されています。
八幡でも35~36度と、今年初の猛暑日になるでしょう。
県内には連日「熱中症警戒アラート」が発表されています。

熱中症警戒アラートが出ている時は、
外出はなるべく控え、暑さを避ける行動をとることが大切です。
高齢者や小さなお子さんは熱中症になりやすいですから、一層の注意をしてください。

また、室内で過ごす場合も油断はできません。
北九州市では先週一週間で53人の方が熱中症で救急搬送されていますが、
半数以上は室内での熱中症となっています。
部屋の温度が28度を超えないようエアコンを使用し、
1時間にコップ1杯など、こまめな水分補給を心掛けてください。

熱帯夜も続いていますから、夜の熱中症にも注意が必要です。
暑い時は無理をせず、適宜エアコンを使用するようにしてください。
連日の暑さで疲れが溜まっている頃かと思いますが、
熱中症には引き続き注意をしてお過ごしください。