ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2021年4月14日

2021年04月14日 (水)

梅雨・夏の天候は?

oshiete.png

気象予報士の森本まりあです。
桜の季節が終わり、今は色鮮やかな若葉が綺麗ですね。
今回は長期予報をもとに、夏にかけての天気の傾向を紹介します。

20210414-1.jpg

まず、この夏(6~8月)のポイントとなるのが、
「夏は厳しい暑さ 梅雨は雨が多い」ということです。

気温は平年並みか高く、降水量は平年並みか多い予想で、
猛暑や梅雨時の大雨に警戒が必要です。

20210414-2.jpg

高温傾向のベースにあるのは地球温暖化です。
近年は夏の高温傾向が続いており、
九州北部の夏の平均気温平年差は、過去5年平年並みか高くなっています。
特に2018年は久留米で39.5度を観測するなど記録的高温となりました。

ことしも平年より気温が高くなる可能性があり、猛暑に注意が必要です。

20210414-3.png

また、夏にかけての天候に大きく関係するのが太平洋高気圧です。
ことしは例年よりも西側に張り出す予想となっていて、
高気圧の縁を回るようにして暖かく湿った空気が流れ込みやすくなります。
梅雨時は前線が刺激され、大雨が起こりやすくなりそうです。

20210414-4.jpg

さらに、長期の予報に大きく影響するのが、
世界的な規模で発生するエルニーニョ現象やラニーニャ現象です。

去年の夏からはラニーニャ現象が発生しています。
日本付近では冬に寒気が流れ込みやすくなるのが特徴ですが、
この冬は県内にも何度か強い寒波が襲来し、筑豊地方を中心に記録的な大雪となりました。

ただ、このラニーニャ現象もこの春に終息する見通しで、
夏には平常な状態へと戻りそうです。

20210414-5.jpg

長期予報では台風の予測は行っておらず、
ラニーニャ現象が終息した年は必ずこうなるという傾向も出ていません。

ただ、調べてみると、
ラニーニャ現象が春に終息した年に、
台風が大きな爪痕を残したケースもありました。
例えば2018年の台風21号は、25年ぶりに非常に強い勢力で上陸した台風で、
近畿地方に大きな被害をもたらしました。
関西空港の水没や閉鎖のニュースは、覚えている方も多いのではないでしょうか?

去年は幸いにして台風の上陸はありませんでしたが、
2年連続で上陸なしというのは、これまでありません。
ことしは去年以上に台風に注意・警戒が必要となりそうです。