ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2020年12月 2日

2020年12月02日 (水)

小春日和 少雨傾向続く

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気象予報士の森本まりあです。
朝晩は冷え込みが強まっていますが、日中は日差しが暖かく過ごしやすいです。

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このような穏やかな陽気を「小春日和」と呼び、
しばらくは、こうした日和が多くなりそうです。
一方で、雨が降らない少雨傾向も続く予想となっています。

今回は、この2つをテーマにお伝えします。
まずは小春日和について見ていきましょう。

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小春日和とは、晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな日を指して使う言葉です。

春と付くのにこの時期に使うのは、「小春」が旧暦の10月を指しているからです。
旧暦の10月は、現在の11月から12月頃で、
ことしで言うと11月15日~12月14日にあたります。

このくらいの時期は、移動性高気圧に覆われたり、冬型の気圧配置が緩んだりして、
穏やかな陽気が続くことがあり、そうした日を小春日和と表現します。

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また、海外にも秋から初冬にかけて、小春日和のような穏やかな日があり、
アメリカではインディアンサマーと呼ばれています。

他にも、ロシアでは女の夏、ドイツでは老婦人の夏、
イギリスでは聖マルタンの夏、などという言い方もあります。

英語圏では夏が多いですが、中国は日本と同じ春で「小陽春」と呼ぶようです。

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さて、福岡県内では、
この先も高気圧に覆われて、晴れ間の出る日が多くなりそうです。
4日(金)~5日(土)ごろは、一時的に寒気が流れ込み、風が冷たくなりますが、
全体的には平年よりやや気温が高く、日差しの温もりを感じられるでしょう。

また、12月はこうした晴れベースの天気が多くなりそうです。

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1か月予報から12月の天気傾向を見ていくと、
気温は平年並みとなる一方、降水量は平年並みか少なく、日照時間が多くなる見込みです。
向こう1か月は高気圧に覆われやすく、平年より晴れる日が多くなりそうです。

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雨の少ない状態は、11月から続いています。
11月の降水量を振り返って見ると、飯塚市で22.0ミリ、行橋市で20.5ミリ、
八幡西区で27.5ミリなど、平年の3割程度に留まっています。
また、添田町でも38.0ミリということで、平年の半分以下です。

まとまった雨はほとんど降っておらず、空気の乾燥が続いています。
さらに、冬にかけては一段と空気の乾燥が進むため、十分注意が必要です。

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北九州市の去年の月別の火災発生状況を見ると、
12月は1年で最も多い36件の火事が発生しています。

主な出火原因としては、たばこやコンロといった、
ちょっとした不注意で起こる火事も多いそうです。

これからの季節は空気の乾燥が一層進み、冬型の気圧配置になると風も強まります。
しばらくは小春日和が続きますが、火の取り扱いには十分お気をつけください。