ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2020年5月

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気象予報士の森本まりあです。
北九州ではこの時季ホタルが見頃を迎えています。
皆さんは今年、ホタルの姿を見ましたか?

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蒸し暑い日が増えると、ホタルにとっては快適な気候となりますが、
私たちは熱中症に一層注意が必要になってきます。
今回はホタルについてと、この先の湿度・暑さについてお伝えします。
まずは、ホタルの話題です。

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各地の気象台は、ホタルが初めて見られた日を【初見日】として発表しています。
福岡では5月17日に観測されていて、平年より11日早い飛び始めとなっています。
下関でも先週21日(木)にホタルが見られました。

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また、北九州には気象台がないため初見日の発表は行われていませんが、
小倉北区にある北九州市ほたる館によりますと、5月上旬には飛び始めているということです。

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北九州のホタルの見頃はちょうど今、5月下旬から6月上旬にかけてです。
山間部ではもう少し遅く、6月上旬から中旬にかけて見頃のピークを迎えます。
そんなホタルが良く見られる日というのは、天気も大きく関係しています。

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まず、ホタルが1番活発に飛ぶのは日没後から1時間程度、北九州では午後8時~9時ごろです。
また、ホタルは風が弱くムシムシとした天気を好み、
月明かりが少ないほど綺麗な光を見ることができます。
今月は23日が新月だったということで、しばらくは月明かりの影響も少なく比較的好条件でしょう。

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この先の予報を見ていくと、28日(木)~29日(金)は晴れそうですが、
30日(土)以降は前線や湿った空気の影響で曇りや雨のスッキリしない天気となりそうです。
この週末は湿度も高く、ホタル観賞にはぴったりの天気となるでしょう。

ホタルにとっては快適な日が増えていきそうですが、私たちは今まで以上に熱中症に注意が必要です。

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というのも、湿度が高くなってくると、汗をかいたときに汗が蒸発しにくくなり、
体から熱が逃げにくくなるからです。
そんな湿度の影響を加味した、熱中症の予防情報があります。

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それが【暑さ指数】で、環境省のウェブサイトで公開されており、
全国840地点のデータを見ることができます。

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この暑さ指数は、気温以外に湿度と地面や建物から出る輻射熱をもとに計算されていて、
その割合は1:7:2ということで、湿度が7割を占めています。
これから梅雨の時期に向けて湿度が高くなってくると、
熱中症の危険度を表す【暑さ指数】も高くなっていきそうです。
あすの暑さ指数の予想を見ていきましょう。

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あすは比較的カラッと晴れそうですから、午前中にかけてほぼ安全、
ただ昼過ぎには注意レベルとなりそうです。
注意レベルでは、熱中症の兆候に注意をするとともに、
運動する際には、合間に積極的な水分補給や塩分補給が必要になってきます。

さらに、今後警戒レベル以上に達した場合は、日常生活において以下のような点に注意が必要です。

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今年はマスクをして生活をしているということで、熱中症のリスクがより高くなっています。
暑さ指数などの情報を活用して、熱中症には十分注意をしてお過ごしください。

【環境省 熱中症予防情報サイト・暑さ指数のページ】
https://www.wbgt.env.go.jp/

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気象予報士の森本まりあです。

今日は二十四節気の一つ【小満】です。
草木が次第に成長して生い茂る頃で、西日本では梅雨のはしりが現れる頃でもあります。

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また、麦の穂が実り始め、ほっと一安心・少し満足という意味から【小満】という説もあります。
季節は順調に進んでいて、雨の季節ももうそろそろです。
そこで今回は、梅雨入り前に確認しておきたいポイントなどをお伝えしていきます。

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まずは、この時季に現れる【梅雨のはしり】から見ていきましょう。
北九州周辺では、先週15日(金)~週明け18日(月)にかけて、
曇りや雨のスッキリしない天気となりました。
【梅雨のはしり】とは、こうした5月中旬~下旬ごろの梅雨のような
ぐずついた天気のことを言います。

梅雨入り前の雨ということで【迎え梅雨】と言ったり、
卯の花が咲く時季に、この花を腐らせてしまうような雨ということで
【卯の花腐し(うのはなくたし)】と呼んだりします。
ただ、本格的な梅雨入りはまだ先ですから、この雨が長く続くことはありません。

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この先の予報を見ていくと、来週にかけて晴れ間の出る日が多くなる見通しです。
また、気温は21日(木)にかけて平年を下回りますが、来週は25℃以上の夏日が続くでしょう。

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では、本格的な梅雨入りはいつ頃なのかと言いますと、九州北部の平年は6月5日頃です。
今年は沖縄・奄美で、ほぼ平年並みの梅雨入りとなっています。

この先は梅雨前線の北上がやや遅れる可能性があるものの、
大体あと2~3週間で、九州北部も雨の季節となっていくでしょう。

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また、今年の降水量の予想ですが、気象庁が発表した3か月予報によると、
6月はほぼ平年並みですが、7月は平年並みか多くなると予想されています。
7月は湿った空気の影響を受けやすい時期があると見られていて、
今年も梅雨末期の大雨には十分注意が必要です。

雨の季節を迎える前に、どういったことをしておくと良いのか、ポイントをまとめました。

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まず、側溝や排水溝、雨どいなどは掃除をして、水はけを良くしておいてください。
また、防災用品の準備や確認もしておくと良さそうです。
そして、避難経路や避難場所の確認も、ぜひ今のうちになさってください。

大雨の際にはこうした避難が必要になる場合がありますが、
あわせて新型コロナウイルスへの感染防止対策も必要です。
では、どういった点に気を付ければ良いのか、
専門家の意見をもとにポイントをまとめました。

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まず、避難をする際の持ち物についてです。
防災用品の準備や確認をする際に、マスクやアルコール消毒液、
体温計なども準備をしておくと良さそうです。
体温計は、避難所に入る前に体温をチェックし、
避難所での生活が続く場合も、毎日計測を続け、体調の変化を知ることが大切です。

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また、避難をする際には【分散避難】という方法をとるのも、命を守る手段の1つです。
例えば、親戚や知人の家に避難することや、
安全な場所で一時的に車中泊を行うこと、またホテルなどの宿泊施設を利用することで、
人が密集して感染が拡大してしまうリスクを減らすことができます。

ただ、こうした避難方法を取る場合には、
どこが安全なのか、普段から地域の災害リスクを知っておく必要があります。
不安な場合には、ためらわず地域の「避難所」に避難をするようにしてください。

これから迎える大雨の季節を前に、ぜひ今できる備えを行ってください。

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
5月に入り、暑く感じる日が増えてきましたね。
季節はまだ初夏ではありますが、今の時季から熱中症に注意が必要です。

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今回は熱中症対策など詳しくお伝えしていきます。
まずは、5月の最高気温の推移から振り返って見ていきましょう。

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この時季は平年だと22~23℃くらいとなりますが、今年は平年を上回る日が多くなっています。
25℃を超える夏日は13日までに既に5日観測されているということで、
比較的涼しかった4月と比べると、一気に暑くなったように感じるかもしれません。

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この先も、気温は平年並みか高い日が続く見込みです。
最高気温は25℃前後の日が多く、湿度が上がってくると蒸し暑く感じられるでしょう。
こうした暑さに体が慣れていない今の時期は、熱中症に十分注意が必要です。

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というのも、人は汗をかくことで体温調節を行っていますが、暑さに慣れていないと、
この汗をかく機能というのがうまく働かなくなってしまいます。
熱が体にこもりやすくなってしまい、熱中症のリスクが高くなります。
それを防ぐためにも、今の時期から汗をかく練習をしておくことが大切です。

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例えば、ウォーキングなどの運動を継続的に行ったり、お風呂に入って汗をかくのも良いかと思います。
こまめな水分補給を心掛けながら、ぜひ無理のない範囲で行ってみてください。
また、今はマスクをして外出されるかと思いますが、そうした際にも熱中症に注意が必要です。

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専門家によると、マスクをしていると吸い込む空気が暖かくなり、
体から熱が逃げにくくなるなど、体温が高くなりがちだということです。
外出している際にだるさや暑さを感じたら、日陰など涼しい所で休憩をしたり、
水分をしっかりと取って体を冷ますことなどを心掛けてください。

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その他の対策も見ていきましょう。
まず、洋服は調節しやすい服装で、暑くなる日中は通気性や吸水性の良い
涼しいものを選ぶと良さそうです。
また、室内や車内にいても油断をしないようにしてください。
特に締め切った車内は温度が上がりやすく、油断をしていると一気に危険な暑さになります。

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こちらは最高気温23℃くらいの日に、炎天下にとめた車の車内温度をグラフにしたものです。
気温の推移を見ると、昼前後には車内の温度が40~50℃まで上がっていることがわかります。
さらに、ダッシュボード付近では70℃に達するということで、大変危険な暑さとなります。

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外は過ごしやすい陽気の日でも、締め切った車内ではかなりの高温となる恐れがあります。
たとえ短い時間だとしても、お子さんやペットを残して車を離れるようなことは、
絶対にしないようにしてください。

まだ5月だからと油断をせず、ぜひ今の時期から、感染症対策とともに熱中症対策もなさってください。