ハレピョンブログ~NHK北九州だより~

2019年10月

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
毎朝通勤するときに、木々の色付きを見たり、
小倉城の動物たちを眺めたりするのが好きです。

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こちらは、30(水)に私が撮影した小倉城のカエデの様子です。
日当たりの良い所にある木々は色づきが進んできていて、
紅葉を楽しんでいる方もいらっしゃいました。

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また、NHK北九州放送局の近くのイチョウも黄色になっている枝がありました。
秋が深まり、段々と冷え込んできたことで、
市街地の木々も色づき始めているようです。

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そこで今回は秋の深まりを告げる紅葉と、
冬の到来を告げる木枯らしについて書いていこうと思います。
まずは、紅葉について見ていきましょう。
平野部の見頃は、11月中旬から下旬頃とまだ先になりそうですが、
ちょうど今見ごろを迎えている所があります。

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それがこちらの、英彦山の山頂付近です。
こちらは、英彦山のふもとにお住まいの地元の方が撮影された、
英彦山の南岳山頂付近の様子です。
赤や黄色に色付いた葉がとっても綺麗ですよね。

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添田町の山頂付近では、今がちょうど紅葉の見ごろを迎えていて、
去年と比べると一週間ほど遅い見ごろだそうです。
この週末のお出かけにもぴったりですね。
ふもとはこれから色づいていくそうで、英彦山では紅葉が長く楽しめそうです。

そして、秋の深まりと冬の到来を告げるのが「木枯らし」です。

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木枯らしは、晩秋から初冬に吹く、木の葉を吹き散らす冷たい北寄りの風のことをいいます。
気象庁では、東京地方と近畿地方のみ「木枯らし1号」を発表しています。
この木枯らし1号には定義があります。
東京地方で見てみると、期間は10月半ば~11月末までで、西高東低の冬型の気圧配置となり、
北寄りの風が最大風速で概ね8メートル以上吹くことが条件となります。

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木枯らし1号は冬の季節風の先陣で、
だいたい立冬の頃、11月8日前後に吹くことが多いとされています。
福岡では発表はありませんが、木枯らしが吹くと
冬が近づいてきたな、と感じられそうです。

ただ、今年は季節の進みがゆっくりですので、
冬の到来を実感するのはまだ先かも知れません。
先週発表された、最新の3か月予報を見ていきましょう。

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11月は西から移動性高気圧がやってきたり、低気圧がやってきたりと、
数日の周期で天気が変わっていきそうです。
そして、11月12月と冬になってくると、
平年同様に曇りや雨、もしくは雪の日が増えてくるでしょう。

また、気温はというと、今年は寒気の南下が弱い予想で、
平年並みか平年より高い傾向が続く見通しです。
今年の冬は暖冬になるかもしれません。

とは言え、11月になると、最低気温は内陸部を中心に1桁まで下がるようになってきます。
薄手のコートを用意するなど、寒さ対策はしておいたほうが良さそうです。
朝晩中心に冷え込んできますので、体調管理には十分お気をつけください。

2019年10月24日 (木)

秋晴れと空気の乾燥

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
先日、赤塚キャスターと大任町のコスモス畑に行ってきました!

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さらに、平尾台のススキも!

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爽やかな秋晴れの中、草原一面に秋の草花がなびいていて、
とても綺麗でした。
次は、赤塚キャスターと紅葉巡りをする予定です。
またご報告しますね!

さて、今回のテーマは「秋晴れと空気の乾燥」です。
まずは秋晴れを天気図から見ていきましょう。

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こちらは、先日秋晴れが続いていた時の天気図です。
いくつもの高気圧が帯状に連なっています。

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秋が深まってくると、このように横長の大きな高気圧に覆われることが増えて、
晴れの天気が長く続くようになってきます。
また、この移動性高気圧は、大陸からやってくるということで
空気が乾燥しています。

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秋の空気が澄んで見えるのは、空気の乾燥によって、
空気中の水蒸気量が少なくなることが理由です。
さらに、秋になり地表面が冷やされることによって対流が起こりにくくなり、
チリやほこりも舞いにくくなってきます。

中国では、そんな澄んだ秋の空を「秋高気爽」と呼ぶそうです。
爽やかな秋晴れにぴったりの言葉ですよね。

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また秋の空は高く澄んでいるということから、「天高く馬肥ゆる秋」とも言います。
過ごしやすい気候で、馬たちも食欲を増してたくましく育つということですね。

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この時期の「かわく」という言葉には、空気の乾燥はもちろん、
食欲が増すという意味もあります。
「秋渇き」は、食べ物がおいしく感じられ、食欲が増すことを言います。
夏に暑さによる夏バテで食欲が落ちていても、
秋になって過ごしやすくなってくると、自然と食欲が増してくるような気がしますよね。

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秋の過ごしやすくて爽やかな気候は良いこともたくさんありますが、
一方で、空気が乾燥してくると、火事が発生しやすくなったり、
発生した火事が広がりやすくなったりしてしまうことも考えられます。

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こちらは消防庁が、去年の全国の火災発生件数を月別にまとめたものです。
9月以降、これからの季節に火事が増えていく傾向にあることが分かります。

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そこで、最後に消防庁が呼び掛けている、
火災を起こさないための「3つの習慣・4つの対策」をご紹介します。
まずは3つの習慣から見ていきましょう。

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寝たばこは絶対にやめて、ストーブはカーテンなど燃えやすいものから
離して使うようにしてください。
また、ガスコンロを離れる際には必ず火を消しましょう。
一見当たり前のようにも思えることですが、
人が亡くなってしまうような住宅火災の主な原因は、
たばこやストーブ、電気器具やコンロが多くなっています。
改めて注意をお願いします。

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次に、4つの対策です。
火事で亡くなる原因のおよそ半数は逃げ遅れですから、
逃げ遅れを防ぐために火災警報器を設置しましょう。
また、カーテンなどは燃えにくい防炎品を使うこと、
消火器などを設置しておくのも一つの対策です。
そして、お年寄りや体の不自由な人を守るために、
隣近所の協力体制を作ることも大切です。

これからの季節は、空気が乾燥しやすくなってきます。
火の元・火の取り扱いには、一層注意をするようにしてください。

 

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こんにちは。気象予報士の森本まりあです。
だんだんと秋が深まってきて、朝晩を中心に空気がひんやりとしてきましたね。
小倉城の木々も、少しずつ色付いてきています。

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今回は、この先12月にかけての天気や気温の傾向、
今年の紅葉について書こうと思います。
まずは、残り半月の10月の天気の傾向から見ていきましょう。

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17日(木)~19日(土)は雨が降りやすいですが、その後は晴れる日が多くなりそうです。

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カレンダーで見ると、平年同様に晴れる日が多くなる見込みです。
また、気温は平年並みか平年より高い日が多くなる予想となっています。

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さらにその先、11月12月の予想も見ていきましょう。
まず天気は、11月も晴れたり雨が降ったりと数日の周期で変わっていく予想で、
12月になると、平年同様に曇りまたは雨や雪の日が増えていきそうです。
12月の降水量は平年よりも多くなるかもしれません。

一方で気温は、今年は寒気の南下が弱い予想となっており、
平年並みか平年よりも高い傾向が続く見込みです。
気温が高い傾向は全国的にも言えそうで、
この影響で、今年の紅葉は、全国的に平年並みか平年よりも遅くなりそうです。

日本気象協会によると、福岡は平年並みの予想です。
福岡管区気象台が観測している紅葉の平年日を見てみましょう。

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いちょうの黄葉は、いまから1か月後くらい、
かえではいちょうよりも2週間ほど遅く、11月25日ごろとなっています。
もうひと月すれば、市街地の木々も黄色に色付いてきそうですね。

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綺麗な紅葉が見られる条件としては、夏から秋にかけての天候が大きく関係しています。
まずは、ポイント①日照時間が多い点から見ていきましょう。

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木々が綺麗に色づくには、葉にたっぷりと日差しが当たることが必要です。
ただ、今年の日照時間はというと、
7月8月ともに平年を下回り、平年の7割から8割程度となりました。
そのため、今年の紅葉はイマイチなのかと思われるかもしれませんが、
これからの色付きを左右していくのが、秋の冷え込みです。

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最低気温が8℃以下になると色付きが始まり、
8℃を下回るようになって、2週間程度で見頃を迎えると言われています。
また、昼夜の寒暖差が大きければ大きいほど、葉は綺麗に色付きます。

山では紅葉が始まる気温となってきましたが、
北九州市などでは、11月中頃に最低気温が8℃を下回るようになってきます。
11月中旬以降は市街地でも一気に紅葉が進みそうです。

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最後に、北九州周辺のおすすめスポットと、今年の見頃予想をご紹介します。
まず、今月下旬にも見頃を迎えそうなのが英彦山です。
英彦山では、10月下旬~11月中旬が見頃となるでしょう。

その他、小倉城は11月中旬~下旬ごろに見頃を迎える予想で、
門司区の白野江植物公園では、
もう少し遅い11月下旬から12月上旬に見頃を迎えてくるでしょう。

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そして、嬉しいお知らせがあります!
川崎町の国の名勝 藤江氏魚楽園では、去年の7月の西日本豪雨で土砂が流れ込み、
閉園が続いていたのですが、来月11月1日から再開する予定となっています。
紅葉のライトアップも行われ、来月中旬から下旬にかけて見頃を迎えそうです。

早い所では、今月下旬から紅葉が楽しめそうです。
ぜひ、紅葉狩りの計画を立ててみてはいかがでしょうか?

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台風19号は、10日午前9時現在、中心気圧が915hPaまで下がっていて、
最高ランクの猛烈な勢力に発達をしています。
衛星画像で見ても、台風の眼は明瞭で、中心付近の雲がかなり発達している様子が分かります。
風速15m/s以上の強風域は直径1350㎞と、大型の危険な台風です。

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台風は今後も北上を続け、多少勢力は落とすものの、
それでも非常に強い勢力で、12日(土)から13日(日)にかけて
東海や関東など東日本に接近し、上陸する恐れがあります。
※台風進路は最新の情報をご確認ください。(気象庁HP:https://www.jma.go.jp/jp/typh/

この台風の勢力は、吹く風の強さによって分けられます。

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今回は、非常に強い勢力を維持して接近・上陸する恐れがあり、
12日(土)9時に予想される最大風速は45m/s、最大瞬間風速は65m/sとなっています。

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最大瞬間風速60m/sを超える風が吹くと、走行中のトラックが横転したり、
住宅が倒壊するなどの被害が出たりする恐れがあります。
台風15号の際は、千葉で住宅への被害など大きな影響が出ましたが、
その時、千葉で観測した最大瞬間風速が57.5m/sです。
今回はそれに匹敵するような暴風が、15号の時より広い範囲で吹く恐れがあります。

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現在、日本付近の海面水温は平年よりも高くなっています。
台風が勢力を維持する目安となる27℃以上の海域が、日本のすぐ南まで広がっている状況です。
接近してくる12日(土)9時の時点の中心気圧は940hPaと予想されており、
過去最強クラスの勢力で近づいてきそうです。

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勢力が強く大型の台風ということで、雨と風の影響は広範囲に及ぶ見込みです。
全国的に、暴風や警報級の大雨、猛烈なしけとなる可能性があります。
台風からは離れている北九州でも、暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要です。

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気象庁の発表する早期注意情報でも、12日(土)は広範囲で警戒が必要となっています。
北九州の方も、風への備えをお願いします。

台風接近前に確認しておく内容をまとめました。

□進路など最新情報の確認
□側溝や雨どいの掃除
□飛ばされやすいものを家の中に仕舞う
□窓や雨戸の補強
□停電対策
□浴槽に水をためるなど断水対策
□避難経路の確認
□防災グッズの準備

今後の気象情報に十分注意をし、台風に備えるようにして下さい。

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台風18号は東シナ海を北上し、
3日(木)の朝にかけて九州北部に接近する見込みです。
まずは、進路の予想から詳しく見ていきましょう。

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※こちらの画像は2日9時に発表された情報です。
最新の進路予想はこちらでご確認ください。
気象庁HP:https://www.jma.go.jp/jp/typh/

台風は2日午前9時現在、東シナ海にあって、
中心付近の気圧は985ヘクトパスカルと、勢力を弱めて北上しています。
この先は北東へ進み、今夜2日の夜から、あす3日朝にかけて朝鮮半島付近へ進むでしょう。
朝鮮半島上陸後は、日本海へと進み、温帯低気圧に変わる見通しです。

なぜこのようなコースをとっているのか、台風の月別の主な進路と比べて見ていきます。

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台風が東シナ海を北上する進路をとるのは、7月から8月に多く、
特に九州に接近する台風が多いのは8月ごろとなります。
これは、夏の太平洋高気圧が日本付近にグッと張り出しているのが原因で、
この高気圧の縁を回るようにして台風が進むためです。

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一方で、秋になってくると、夏の高気圧の勢力が弱まるのに従って、
台風も東日本へ進むコース、あるいは海上を進むようなコースが増えてきます。
台風接近数の平年値は、九州北部では
7月に0.8個、8月に1個、9月に1個、10月に0.3個となっていて、
10月に近づく台風はほとんどありません。

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ただ、今回はというと、まるで7月のような大回りのコースをとる予想となっています。
原因は、日本の南に居座る太平洋高気圧です。
今年は10月に入っても残暑が続いていて、1日は京都で33.6℃、大阪で33.1℃など、
多くの地点で10月の観測史上1位の高温となりました。
夏の高気圧の勢力がまだ強いために、台風も夏のような大回りの進路を通っています。

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一方で、夏と大きく違うのが海面水温です。
オレンジ色で表示をしているのは、台風が発達する目安とされている、27℃以上の海域です。
現在、台風が進んでいる海上は、この水温よりも低いエリアとなっていて、
今後は発達することなく、勢力を落としながら北上する予想となっています。
沖縄の与那国島を通過した際は、965ヘクトパスカルだった中心気圧も、
2日午前9時現在は985ヘクトパスカルです。

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前回の17号の時よりは、風の影響は小さくなりそうですが、注意が必要な点と時間帯を見ていきましょう。
 
今回の台風18号は、沿岸部で3日(木)にかけて、強風や高波に注意が必要です。
北九州地方では、最大で18メートルの強風が予想されています。
また、波はうねりを伴って4メートルと高くなるでしょう。船舶は十分注意が必要です。

そして、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となります。
3日(木)の昼前にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。
前回の台風17号の際は、宮崎県延岡市で竜巻が発生し、大きな被害が出ましたが、
竜巻は台風から比較的離れた場所で発生しやすい傾向にあります。

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また、沿岸部で発生しやすく、過去の発生分布を見てみますと、
北九州地方の沿岸部でもいくつか発生していることが分かります。
竜巻が発生する可能性がある場合、
気象庁からは雷注意報や竜巻注意情報などが発表されますので、そちらも併せてご注意ください。

最後に、今回の台風への対策を改めて確認しておきましょう。

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前回の17号の際は台風の影響で停電が発生した地域もありました。
今回は17号の時ほど風は強まらない見通しですが、万が一の停電に備えて、
スマートフォンを充電したり、懐中電灯やラジオを用意したりしておくと安心です。

また、台風情報は随時最新のものを確認するようにしてください。
3日(木)の朝は場合によっては交通機関に影響が出る可能性もありますので、
最新の交通情報にもお気をつけください。

台風18号は、今夜2日の夜から、あす3日朝にかけて接近する見込みです。
十分ご注意ください。