九州国付 11年ぶりのセンバツで初優勝目指す
11年ぶりの出場で初優勝を目指す
北九州市の九州国際大付属高校。
強力な打線に注目が集まりがちですが、
その攻撃にリズムを生み出しているのは
堅い守りにありました。
【武器は強力な打線】
センバツ開幕前までの公式戦のチーム打率は3割3分8厘。
優勝した去年秋の九州大会では
4試合で43点を奪い各県の強豪を力でねじ伏せました。
【打線を引っ張る2年生】
強力打線の中軸を担うのが2年生の佐倉侠史朗選手です。
身長182センチ、体重104キロ。
腰を落としてバットを高く構える独特なバッティングフォームは、
プロ野球西武の森友哉選手やヤクルトの村上宗隆選手を参考にしているといいます。
パワーだけに頼るのではなく、
腕をしなやかに使うバッティング技術は楠城徹監督が「天才」と評価。
秋の公式戦では5本のホームランを打ちました。
ただ佐倉選手は、
「チャンスではホームランというよりも
チームのためになる一打を心におきたい」と述べ、
甲子園でチームを勝利に導く一打を心がけています。
【最大の武器は鉄壁の守備】
そんな強力打線を持つ九州国際大付属高校ですが
楠城監督にチーム作りの信条は何かと聞くと
「守備」という答えが返ってきました。
楠城監督は、
「いいピッチャーにかかったら
打てない。
その時に
接戦をものにし
勝ち進むすべが守備だ」。
中でも
守備の機会が多いキャッチャー、セカンド、
ショート、センターの
いわゆる「センターライン」は、
プロ野球でヘッドコーチの経験もある楠城監督をして「これ以上はない」と絶対の自信を持っています。
チームは
九州大会4試合でエラーゼロ。
鉄壁の守りが攻撃に良いリズムを生み出していました。
【選手も守備を重要視】
この意識は選手にも浸透しています。
「打撃が注目されるが、
エラーが少ないことも
注目してほしい」と話すのは
キャプテンの野田海人選手。
高校屈指の強肩が売りの
キャッチャーですが、
最速146キロのストレートと
多彩な変化球を投げる
本格派の右ピッチャーとして
マウンドにのぼることもあります。
”守備の二刀流”でチームを支えています。
九州・福岡の代表として日本一を目指すと宣言している野田選手。
この言葉どおり、北九州の地に優勝旗を
持って帰ってきて欲しいと思います。
(北九州局 記者 石井直樹)