あらすじ

<第8回のトリセツ> 監修:小和田泰経

『麒麟がくる』をより楽しんでいただくために、ドラマ上の設定や展開、世界観をわかりやすく解説します。

竹千代の人質としての価値は?

三河の最有力大名であった竹千代の祖父・松平清康が急死したため、子の広忠が跡を継いで岡崎城主となりました。 広忠の嫡男である「竹千代」=「三河」を意味し、竹千代を人質として手に入れることは、戦わずして三河を手に入れることを意味します。

今川義元は、
なぜ強大な勢力を誇ったのか?

今川家は下剋上の世の中をのし上がってきた織田家や斎藤家とは違い、駿河・遠江の守護に代々任命されていた名門の家柄。さらには、卓越した経済力があり、朝廷にも大金を献金することで大きな権力をもつようになりました。
収入源で一番大きかったのは金山(きんざん)収入。加えて、領国(駿河・遠江=現在の静岡県)は太平洋に面していたので織田家と同じように商品流通経済に目を向け、江尻(清水)や沼津など多くの港をおさえ、海上運送による大量物流を掌握。また陸路では東海道を行き交う商人たちから徴収した関税なども収入源になっていました。

ちなみに、「楽市楽座」という名称を使ったのは信長が最初だといわれていますが、今川家はすでにこの自由市場のシステムを取り入れていました。

大金持ちの証し “赤い金魚”

織田家で人質として暮らす竹千代は、自身のとらわれの境遇と重ね、赤い金魚をのぞいていました。

金魚は、室町時代の中期〜末期に中国から観賞魚として伝来、当時は赤色の金魚しかいませんでした。
渡来物で大変に高価であったためその姿を楽しむことができたのは、大名や商人の中でも莫大な財力を誇る一部の人たちだけでした。

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