あらすじ

<第28回のトリセツ> 監修:小和田泰経

『麒麟がくる』をより楽しんでいただくために、ドラマ上の設定や展開、世界観をわかりやすく解説します。

松永久秀が信長に献上した
『九十九茄子(つくもなす)の茶入』

劇中で、松永が光秀に「千貫で売れる」と話していた『九十九茄子の茶入(つくもなす/つくもなすび)』として登場した茶入は、
『大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子(おおめいぶつ・からものなすちゃいれ・つくもなす)と呼ばれる、茶器の名物のうちでも最も古く、いわれの深い、大変貴重なものでした。

この茶入が中国から渡ってきた当初は、第3代将軍・足利義満の秘蔵の品でした。代々足利将軍家で愛用されていましたが、第8代将軍・足利義政が寵臣の山名是豊に譲ったのちは、戦国の世を転々とし、松永久秀が千貫という大金で入手。上洛を遂げた織田信長に献上します。
信長没後は、本能寺の焼け跡から見つけ出され豊臣秀吉が所有。その後、徳川家康の命により、大坂夏の陣で被災した大坂城趾から探し出され、漆で繕われ修復されました。
数々の天下人が手にしたこの茶入は、数奇な運命をたどり、現代まで伝わっています。

※大名物(おおめいぶつ)とは・・・茶の湯道具の名物の中でも、千利休以前、すでに名物として選定されていた茶器のことをいい、その代表的茶器がこの『九十九茄子の茶入』です。

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      美濃編(第1回~第17回)

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